ブッカケ・ゾンビ の商品レビュー
まあ奇妙奇天烈なホラー小説があったものである。 ポルノ女優にぶっかけるイベントに参加する男。その現場でゾンビパンデミックが発生する。 ストーリー自体は悪くないのだが、いかんせん場面がよく飛ぶ。そのせいか読みづらい。 展開も平坦で勢いだけで突っ走っている感じがあるのでゾンビ好きのフ...
まあ奇妙奇天烈なホラー小説があったものである。 ポルノ女優にぶっかけるイベントに参加する男。その現場でゾンビパンデミックが発生する。 ストーリー自体は悪くないのだが、いかんせん場面がよく飛ぶ。そのせいか読みづらい。 展開も平坦で勢いだけで突っ走っている感じがあるのでゾンビ好きのフリークが書いた同人誌という印象しか受けなかった。タイトルが下ネタなのだからこの路線で行くならもっと娯楽要素を詰め込んで突っ走って欲しかった。
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B級映画感のあるエログロゴア感最高すぎる 蛆と精液と血液と肉片とゲロが混じり合う、本当に美しい描写と翻訳でした! 主人公の幻覚の内容がいいトチ狂い具合で最高です サクサク読めるテンポの良さがありました!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最愛の妻と娘に恵まれ平穏な生活を送るフォーリーの秘密の悪癖はネットのAV動画で××することだった。ある日、大ファンのAV女優主演作品に汁男優募集の告知を見つけ、撮影が彼の住む町であることを知って応募する。罪悪感に逡巡しつつも家族の目を盗んで、撮影現場である墓場へ向かうが―。 「Z級ホラー」「超絶エログロ・ホラー」等々の煽り文句に、タイトルからして(あちらではR18作品の1ジャンルを示すスラング)お下劣極まりない内容であることは予想に難くなかったが、実際に読んでみてもその通り、だった。特にゾンビが現れて物語が急転直下する直前までの撮影シーンは「この本、“成人向け”にしなくていいのかしらん」てな描写が続くし、この手の映像作品を目にしたことのない読者……特に女性にとってはスプラッタ描写なんかより遥かに不快なんじゃなかろうか。同性からすれば「男ってやっぱりスケベでバカ(自分含め)」という感想だけども。 その後はゾンビ・パニックものの定番、次々現れるゾンビから逃れつつ家族のもとへ帰ろうとするフォーリーの姿が描かれ、そこにネクロフィリアの老人やらカニバリストの集団、強姦魔のグループ等が登場しては、これまたゴアでナスティな場面が再三挿まれるのだけれども、何というのか……強烈なキャラクターは登場するのにそれが活かしきれていないというか(あっさり死んではゾンビになって復活したりしてますが)。フォーリー自身も複雑な生い立ちをしていること、妻ディアドラも何らかの事情を抱えていたようで、それが2人が出会うきっかけになっていたことなどが序盤で語られており、それが後半の伏線になったりするのかと思いきや、それも特になく。 ただ、大概の作品なら終章の描写で幕を閉じ「あー、やっぱり」で終わってしまうであろうところを、終盤に登場したあるキャラクターの視点で描かれたエピローグ(それを「後戯」という銘打つセンスよ)が加わり、その後のフォーリーと家族の姿が語られている。その絶望感漂う静謐さは本編とは異なる雰囲気で、殊更に何とも言い難い余韻を残す。 ということで結論:良い子は読んじゃダメ!ですが、既婚者男性は戒めとして読んでおいた方がいい、のかもw
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