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君たちのための自由論 の商品レビュー

3.9

17件のお客様レビュー

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2023/03/21

日本人もハイコンテクストだけでなくローコンテンクストで伝えることも重要。 相手を思うとはここまで考えないと。

Posted byブクログ

2023/03/03

「君たちのための自由論 内田樹 ウスビ·サコ著」読了。面白かった。力が沸いてくる本だ。本屋のずらりと並ぶ新書コーナーで、どれにするか迷った。その時気分が落ち込んでいたので、前向きにしてくれそうな本を買った。正解であった。

Posted byブクログ

2023/02/26

P171自分の居場所の見つけ方という部分が非常に良かった。内田老師のよく言っていることではあるが、ポワンカレを引いて「知性の働きは違うところにあるものを同じものだと気づくことにある」というメッセージは自分自身の好みにも合致する。「これってあれだよね?」という直感はなんとも表現しが...

P171自分の居場所の見つけ方という部分が非常に良かった。内田老師のよく言っていることではあるが、ポワンカレを引いて「知性の働きは違うところにあるものを同じものだと気づくことにある」というメッセージは自分自身の好みにも合致する。「これってあれだよね?」という直感はなんとも表現しがたい恍惚感と快感がある。常に抽象と具体を高速で行き来し、一見全く別のものに見える概念の共通点やフラクタル性に気づくことは何にも代えがたい感覚だ。さらに、内田老師のようにレヴィナスと合気道という一見全く異なる分野になんらかの共通点を直感し、その両者を極めることで、唯一無二の存在になることができるという点も含蓄がある。1つの分野を極めることも素晴らしいが、その中でトップで存在し続けることは難しい。しかし、2つ目、3つ目の線を立てていった場合、その交差点を極める人々が急激に少なくなる。自分自身、福利厚生保険という領域は、人事領域と保険領域の結節点であり、さらにはそこに西洋中世史で学んだコミュニティ論やギルド論の時間軸の掛け合わせや中高で学んだ仏教の考え方も参考になる。さらには人事領域も結局のところ、「人間がいかに能力を最大化できるか」という部分ととらえれば、深い人間理解という意味で哲学が重要になってくる。哲学で言えば、内田老師もそうであるが、私はサルトルも好きなので、近年のエンゲージメントという言葉について考えるとき、サルトルの重要な哲学概念であるアンガージュマン(英仏での発音が違うだけ)を想起してしまう。近年注目されつつあるが、人類学的な分野で贈与論は、ビジネス領域でも示唆があると考えられ、本も出ている。無数の「これってあれのことだよね?」という結節点が浮かぶ中で、非常に今満足しているし、その分、「あれ」を増やすための物語や概念を渇望し、貪るように本を読んでいるということもある。 また、最後にP184 で内田老師の以下の発言がある。 「日本はたしかにもう泥船です。それは事実です。もう沈みかけている。でも、その時に泥船を捨てて逃げろというスマートでエゴイスティックな解とは別に、なんとかもたせて沈むまでの時間を先送りに資、その間にできるだけ多くのモノを救い出すという泥臭い仕事も誰かが担うべきだと思うんです。それこそが市民の役割であり、責任だと思う。船底に空いた穴をふさいだり、いらない荷物を海に捨てたりして浮力を稼いで、この国を少しでも長く生き永らえさせようとすること。それも大切な市民の仕事だと思います。」 非常に共感するし、内田老師を左翼と批判する面々も世の中にいるが、(そもそも右翼とか左翼という物言いにも辟易しているが)やっぱり内田老師の日本という国への愛と感じるのである。いや、日本という国への愛というより、結局は想像の共同体であるというクールな国家観をベースとした中で、その中で日本と言う国にいる集団の能力を最大化するには、そして一人でも多くの人を幸福な暮らしのうちで生きてもらうにはどのような物語が必要であるか、そこに彼自身の興味と、やはり日本と言う国への矜持があるのではないかと思う。私は、今外資系企業に勤めているが、内田老師と同じように、仮に泥船だとしても、日本と言う国を活かし続けるために何ができるかという課題意識はずっとあるし、私自身は社会保障が先細りする中で企業がセーフティネットの一部を代替するをいうカルチャーの醸成を民間サイドで担うとともに、一市民として、それではあぶれてしまう子供の貧困やそれに基づく教育格差について政治的な是正の必要性を訴える政党に投票したいと考えている。そして、日本を活かしていきたいと思うからこそ、海外に行きたいと思うし、国籍の違う人々の考え方を吸収するために、外資系の多国籍企業に在籍している。 また、ゲゼルシャフト、ゲマインシャフトの中間のような形で、アメリカのアソシエーションのような非常に親密でありながら個人の意思で自由に参加できるゲノッセンシャフトというものがあることを知った。そして、そうした共同体を立ち上げ、維持するためには、明確な組織のミッションとそれを先人から贈与されたものであると言う物語が必要であると記載がある。企業におけるパーパスという部分にもつながる話ではないだろうか。私自身、福利厚生保険をやる中で企業と言うものが、もちろんゲマインシャフトではないが、完全なるゲゼルシャフトでもないように思えていた。そのため、ゲノッセンシャフトというある種の2つのコミュニティの形のアウフハーベンした形のこの概念には惹かれるものがあった。

Posted byブクログ

2023/02/19

内田樹と京都精華大元学長のウスビ・サコさんの対談集。サコさんの話は初めて聞いたけれど、マリから中国を経て日本に来て大学の学長にまでなられている日本では異色のキャリア。でもこういう外の視点を持った方が日本の中枢にもっと入ってこないと日本はいまの旧態依然とした価値観の中での椅子取りゲ...

内田樹と京都精華大元学長のウスビ・サコさんの対談集。サコさんの話は初めて聞いたけれど、マリから中国を経て日本に来て大学の学長にまでなられている日本では異色のキャリア。でもこういう外の視点を持った方が日本の中枢にもっと入ってこないと日本はいまの旧態依然とした価値観の中での椅子取りゲームに興じて、全体の椅子は減り続けるということになってしまうだろう。 内田さんもサコさんも極めて真っ当なことしか言っているとは思えないんだけれど、悲しいかなそれができないのがいまの日本で狭い価値観のなかで汲々としているという感じ。 いよいよ日本に働きに来てくれるような外国人がいなくなり、外国に出稼ぎに行かなきゃいけない日本人が増えてきたとき、ついに日本人も絶望して変わり始めるのかもしれないと思った。

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2023/02/16

「将来が不安」な君に贈る、自由すぎる生き方のヒント。2人の個性派教育者が、コロナ禍で考えたこと。「大化け」する秘訣とは? 

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2023/02/12

内田樹先生の本の読み方にはコツがある。 真面目に論を追わない 信じすぎない 楽しむ である。 私が内田先生の本を数十年手に取っているのは、 いつも同じことを言っている からである。 日本や世界でさまざまな出来事が起こっても新しいテクノロジーがでてきても いつも同じことを言ってい...

内田樹先生の本の読み方にはコツがある。 真面目に論を追わない 信じすぎない 楽しむ である。 私が内田先生の本を数十年手に取っているのは、 いつも同じことを言っている からである。 日本や世界でさまざまな出来事が起こっても新しいテクノロジーがでてきても いつも同じことを言っている のである。 さまざまな出来事に揺さぶられ、新しいテクノロジーを持て余してしまう自分には、変わらぬ内田先生を確認することで、自分の頭をマッサージしているのである。 もっと自由に考えて行動していいんだよ 本書のメッセージはまさにいつも内田先生が繰り返していること。 今回の内田節はウスビ•サコ先生ともうまくマッチ(時々困らせて)していて、それもよかった。 読書術とかは駆使せず、メモも取らず、ゴロゴロだらだら読んでください。

Posted byブクログ

2023/02/08

. #君たちのための自由論 #ゲリラ的な学びのすすめ #内田樹 #ウスビ・サコ 23/2/8出版 最近の日本、頑張れ頑張れ!、とは反対の意識が「じわっ」としだしている感じがする 本書の「だらだらのススメ」大事なのかも #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き #読みた...

. #君たちのための自由論 #ゲリラ的な学びのすすめ #内田樹 #ウスビ・サコ 23/2/8出版 最近の日本、頑張れ頑張れ!、とは反対の意識が「じわっ」としだしている感じがする 本書の「だらだらのススメ」大事なのかも #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き #読みたい本 https://amzn.to/3xatkK0

Posted byブクログ