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タイムマシンでは、行けない明日 の商品レビュー

4.4

14件のお客様レビュー

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2023/04/26

学生時代の片思いの相手を救いたくて、起こした行動が人生のすべてを変えていく。 もしかしたら、こことは別の世界がもう一つ、存在しているのかもしれないと思えてしまうほどに。 すべてが切ない中、最後一筋の光が見えた気がした。 主人公の光二。 そして、今回も登場する平沼教授をはじめ、姉...

学生時代の片思いの相手を救いたくて、起こした行動が人生のすべてを変えていく。 もしかしたら、こことは別の世界がもう一つ、存在しているのかもしれないと思えてしまうほどに。 すべてが切ない中、最後一筋の光が見えた気がした。 主人公の光二。 そして、今回も登場する平沼教授をはじめ、姉妹編「ふたつの星とタイムマシン」に登場する人たち。 前作が連作短編?と思っていたけどすべてが繋がっていく。 普段はSFは読まないけれど、とても読みやすく面白かった。

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2023/04/17

 SFの形をした恋愛小説であり青春小説。以前から読みたかった本なのだが、7年を経て文庫化されたので、早速購入して読んでみた。もう一冊関連する短篇集も購入したのだが、そちらのレビューは後で。  タイトルからもわかるように、タイムトラベル物。タイムトラベル物は、現在と過去の行き来が...

 SFの形をした恋愛小説であり青春小説。以前から読みたかった本なのだが、7年を経て文庫化されたので、早速購入して読んでみた。もう一冊関連する短篇集も購入したのだが、そちらのレビューは後で。  タイトルからもわかるように、タイムトラベル物。タイムトラベル物は、現在と過去の行き来が描かれ、そこがこんがらがるので苦手という方も多い。しかし、切ない系のストーリーが好きな方にはおすすめだ。「夏への扉(R・A・ハインライン)」、「美亜に贈る真珠(梶尾真治)」等の名作が多々ある。    事故で亡くなった女の子を救うため、過去へ向かう男(元少年)というありがちな展開ではある。そこからが… なのだ。時空を超えて絡み合う運命の赤い糸かよ。切なすぎるなあ。これは「名作」と言ってよい作品です。

Posted byブクログ

2023/03/19

2023/03/19 宇宙に関する研究をして宇宙開発に携わりたいと思っていた丹羽光二は過去に好きだった長谷川さんという女性を不慮の交通事故で亡くしてしまう。 やがて大学の研究室で以前の研究室の主である井が神先生という人からタイムマシンのカギを引き継いだという人からタイムマシンの存...

2023/03/19 宇宙に関する研究をして宇宙開発に携わりたいと思っていた丹羽光二は過去に好きだった長谷川さんという女性を不慮の交通事故で亡くしてしまう。 やがて大学の研究室で以前の研究室の主である井が神先生という人からタイムマシンのカギを引き継いだという人からタイムマシンの存在について知ることになる。 長谷川さんを亡くした過去を変えたいと思い、タイムマシンでその過去に戻ると、過去は違ったものになっていったのだが、もう一つの世界では丹羽光二自身が死んでしまうことになってしまう。 それを側から見ていた未来の丹羽光二は、その後その世界にとどまったまま平沼先生という教授として研究室にいることになる。 SF恋愛小説みたいなジャンルになるのかよく分からないのですが、もう一冊ある「ふたつの星とタイムマシン」という短編小説を読むとこの話がさらに面白く読めるのではないかと思います。 運命で決まっている人との出会いは世界線が変わってもいずれは出会う運命にあるのだけれどどんな形で出会うことになるのかは分からないけど確実に存在するとも思えるんじゃない?と考えちゃうような本です。

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2023/03/08

畑野さんご自身がこの作品は文庫化されないと思うと言われていたので、最近文庫化されたのが嬉しかったです。 タイムマシンというとSF的な要素満載かと思うけど、そうでもなくて、登場人物の心情が丁寧に描かれすぎていて読んでいて苦しくなるくらいでした。そして相変わらず作中の登場人物を甘や...

畑野さんご自身がこの作品は文庫化されないと思うと言われていたので、最近文庫化されたのが嬉しかったです。 タイムマシンというとSF的な要素満載かと思うけど、そうでもなくて、登場人物の心情が丁寧に描かれすぎていて読んでいて苦しくなるくらいでした。そして相変わらず作中の登場人物を甘やかさない、だけど最後に希望を抱かせてくれるすごく読後感の良い作品でした。みんな幸せになってほしいと心から願ってしまいます。 個人的には魚住さんが大好きになりました。 人と人との出会いは奇跡のように見えて、最初から決められているのかもしれない。 あと、「ふたつの星とタイムマシン」をもう一度読み直さないと。

Posted byブクログ