エルピス ―希望、あるいは災い― ELPIS SCENARIO BOOK の商品レビュー
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シナリオって馴染みがないけど、食い入るようにドラマを観ていた身としては、俳優たちの動きや声がダイレクトに頭に蘇ってくる とても新鮮で、リアル 甘くない 負ける 悔しい想いもたくさんする それでもやっぱり自分がやることをやるっていうのが本来なら、ちゃんと正しい方に向かっていくように終わったのが良かった
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2023.8.16市立図書館 2022年秋に評判だった連ドラ。見なかったけれど、信頼の渡辺あやの脚本だから気にはなっていたので、シナリオを予約して(けっこう順番待ちして)借りてみた。 物語の始まりから摂食に困難を抱えて心身ともに空っぽで疲弊している恵那の事情が気がかりなまま読み進んでいる。お坊ちゃん育ちの拓朗の過去も含め、物語の展開の中で明かされていくのだろうと思うけれど。 信頼されるキャスターになりたいという志を秘めつつも、歯車の一つとして真実とは程遠いニュースを伝え続け心身を持ち崩した恵那も、中学生時代の苦い体験をかかえる拓朗も、拓朗を冤罪究明の道に引きずり入れたチェリーも、決して弱いとかダメとかいうわけではなく、自分の立場なりにせいいっぱいのことをやって、なお届かなかった(あるいはかえってことをこじらせてしまった)無力感に打ちひしがれている世の中の多くの人の分身かなと思った。 大きくて複雑な組織や社会を急に変えることは無理だけれど、かんたんに諦めきってしまわずにできることだけでもせいいっぱいやっていれば、多少の希望になるようなリターンはあるのかもしれない。そう思える結末だった。 そういえば「ワンダーウォール」や「今ここにある危機とぼくの好感度について」もそんな感じだったな… ちょうど今、BSフジで再放送をしているらしいけれど、脚本を読んで満足してしまったので、映像の方はいいかなあ…そのうち余裕があるときにみてみたいかもしれないけど。
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