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ペイン・キラー の商品レビュー

3.8

12件のお客様レビュー

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2025/10/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アメリカでの医薬品闘争。 ノンフィクションだけにカタルシスを得られるようなエンディングではないけれど、少しずつ改善が図られているようで安堵はする。 規模や負担は小さいとはいえ、日本でも市販医薬品で依存性のあるものが問題視され続けている。飲み方一つというけれど、使用者の心持一つでどうにでもなるんだから、根絶するには商品の撤去しかないのではなかろうか。

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2025/06/15

スリラーサスペンスとして読める。平凡で平和な田舎町に徐々にオピオイドの脅威が忍び寄ってくる過程が迫真だった。淡々とした記述だがハラハラしながら読んでいた。現在進行中の裁判だが製薬会社が報いを受ける方向に進んでよかった。

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2025/04/05

企業が危険性に気付きながら監督官庁を抱き込み・弁護士に守られながらオピオイドの販売を続けるなんて陰謀論じゃあるまいし真実とは思えない 自由で豊かな国で戦争のような犠牲者を出し、明確な被害を訴える人々の訴えが届かなかった事はUS社会構造が可怪しい 非公開企業の恐ろしさを感じるがUS...

企業が危険性に気付きながら監督官庁を抱き込み・弁護士に守られながらオピオイドの販売を続けるなんて陰謀論じゃあるまいし真実とは思えない 自由で豊かな国で戦争のような犠牲者を出し、明確な被害を訴える人々の訴えが届かなかった事はUS社会構造が可怪しい 非公開企業の恐ろしさを感じるがUSは企業献金禁止とか言われるが抜け道がある 日本でもミドリ十字に配慮したため加熱製剤導入が遅れた闇が指摘されたが企業献金は悪でないという自民党の主張は何だかなあ

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2024/03/04

商業主義が極まれば,科学は悪魔に変わり,社会を破壊する. 理性と知性は創られたものと痛感する.権力と欲望にいとも簡単に圧倒されてしまう. しかし,この本は諸刃の剣とも感じる.と言うのも,これを読んだ一般人はopioidesの功罪について,混乱が生じうるし,大部分の医師の良識や知識...

商業主義が極まれば,科学は悪魔に変わり,社会を破壊する. 理性と知性は創られたものと痛感する.権力と欲望にいとも簡単に圧倒されてしまう. しかし,この本は諸刃の剣とも感じる.と言うのも,これを読んだ一般人はopioidesの功罪について,混乱が生じうるし,大部分の医師の良識や知識,技術力に疑念を抱きかねないからだ. 一方,医師の理性や知性もまた『創られたもの』 製薬会社や政治機構の巨大な権力と財力の前ではあまりに無力であることも認識されるべきで,この辺りをきちんと読み分けられる人にとっては良書. 日本でも起こりうる事だし,『薬害』と呼ばれるものの根底には類似の構造が通底していると言うこと. スモン,サリドマイド,薬害エイズにおける非加熱血液製剤など,既に日本国内で起こってしまった問題についても改めて読み直してみたい.

Posted byブクログ

2024/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 Amazonのレコメンドで流れてきて読んだ。ドラッグの話は完全に自分の知らない世界でありながら、他人が異様に執着する様に儚さがあり魅力的に感じる。ゆえにドラマや映画でドラッグが題材になっているものを見ることは多い。そんな不純な動機も含めて読んだ本著は社会の外側ではなく内側に中毒性の高いドラッグが忍び込み爆発的に拡大したケースの話であった。日本でも眠剤などの市販薬や処方箋ドラッグの乱用はトー横界隈を中心に問題化しているので全く他人事ではないので怖かった。  オキシコンチンという疼痛用の薬が主役のドキュメンタリー。疼痛とは医学用語の痛みのことであり、オキシコンチンはそれを緩和する痛み止めだ。単純な痛み止めではなく麻薬系鎮痛剤と呼ばれるもので、アメリカのある製薬会社がその強力な中毒性を伏せたまま、簡易な痛み止めとして売りまくった結果、全米中に中毒者が急増してしまったというのが話の大筋となっている。  疼痛に対する処方薬という点がオキシコンチンが市場に蔓延してしまった大きな理由だった。医療行為の中で痛みの緩和は他の治療に比べて尺度がなく患者から伝えられる情報がすべて。「痛い」と言われれば、それを和らげる薬を提供することになる。本来であればいきなり麻薬系ではない鎮痛剤を使うべきだが、そこへオキシコンチンが入り込んでしまったのが悪夢の始まりであった。  語り口がうまくて、まずは具体例としてチアリーダーの女子高校生がオキシコンチン中毒になってしまう身近な話から始まる。その後、このドラッグが市場に登場、席巻するプロセスについてバックにいるアメリカの大富豪の話を絡めつつスケールの大きな物語として描いていく。処方箋の薬が蔓延して中毒者が急増したと聞くと「規制当局は何をしていたのか?」とシンプルに思うが、販売者側の用意したデータで攪乱されたり、圧倒的な資金力を駆使したロビー活動が影響して規制が遅れてしまっていた。また処方する側/される側に対する徹底的なマーケティングによる一種の洗脳に近い形でオキシコンチンを消費させ続ける仕組みを構築していた。規制を少なくして市場に任せていく新自由主義の到来と処方箋ドラッグの蔓延は無縁ではない。小さな政府志向は結構なことだが人間の生死に関わるところまで侵食してくると目も当てられない。終盤にかけて製薬会社の幹部をDEAや検察の捜査でかなり追い込んでいくものの重役たちを逮捕するまでは至らず金銭による和解で終結となり無念だった。本著を読んでいるとお金を稼げれば人がどうなろうが関係ないと考える詭弁の天才たちが起こした人災にしか思えない。  このオキシコンチンやパーコセットといったオピオイド系鎮痛薬はヒップホップとも縁が深くUSのヒップホップ経由で最初に知った。本著の主題であるオキシコンチンはScHoolboy Qのアルバムタイトル曲”Prescription/Oxymoron”、PercocetはFutureの”Mask Off”で有名だしJuice WRLDの死因とも言われていたりする。特に前者はドラッグユーザーとしての自分とドラッグディーラーである自分の二部構成になっており本著との相性はぴったり。読んだ後にリリックを見ながら聞くと胸にくるものがあった。一方、FutureのようなUSのメインストリームの音楽におけるドラッグ表現に対して日本からは対岸の火事のごとく楽しんでしまっている側面がある。使ったこともない人間が「パーコセット!」とか無邪気に叫んでいる場合ではない。USのティーンたちはヒップホップの曲の中で引用されまくるドラッグの誘惑と戦わないといけないのかと思うと複雑な感情にもなった。違法とはいえ大麻で留まっている日本はまだマシなのかもと思えた。

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2023/05/13

アメリカの薬物中毒禍の原因ともなったオキシコンチン。まさに薬にも毒にもなった薬物。 FDAが販売にあたり「乱用の危険性が低いと考えられる」という文言を許可したことで、結果的に強力な販促となり、毎年数万人のオピオイド中毒による死者が出ることになった。 その文言を審査したカーティスラ...

アメリカの薬物中毒禍の原因ともなったオキシコンチン。まさに薬にも毒にもなった薬物。 FDAが販売にあたり「乱用の危険性が低いと考えられる」という文言を許可したことで、結果的に強力な販促となり、毎年数万人のオピオイド中毒による死者が出ることになった。 その文言を審査したカーティスライト四世はその後取締役としてパーデュー社に入社した。 倫理観のない会社と公務員のタッグは怖すぎる。

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2023/04/24

内容自体は面白く読めたが、本の構成が好みではなく、非常に読みづらかった。時系列が行ったり来たりするし、登場人物の証言もまとまっておらず、バラバラに配置されていたし。構成を練り直せば、更に良い本になりそうなのに勿体無い。

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2023/04/13

アメリカのオピオイド(麻薬性鎮痛剤)による薬物依存と過剰摂取による大量死がどのように起きて、なぜ防げなかったのかが克明に書かれたノンフィクションです。 間接的な殺人と言っても過言でない状況に背筋が寒くなりました。一文が長いので、読みづらい箇所もありますが、それを越える内容です。 ...

アメリカのオピオイド(麻薬性鎮痛剤)による薬物依存と過剰摂取による大量死がどのように起きて、なぜ防げなかったのかが克明に書かれたノンフィクションです。 間接的な殺人と言っても過言でない状況に背筋が寒くなりました。一文が長いので、読みづらい箇所もありますが、それを越える内容です。

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2023/04/06

2023.04.05 ひとつ、金があればなんでも解決できる。 ひとつ、金を効果的に使えば、金を連れて戻ってくる。 ひとつ、わかりやすい「ナラティブ」を使い、その負の側面から眼を背け続けることが自分の小さな幸せへの道。 これが製薬会社の所有者である大金持ちに当てはまる「美しい」人生

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2023/04/02

米国では日本を遥かに超える薬の認証が行われている。医師も個人も選択肢が多いが、たくさんの訴訟も行われていてそれは製薬会社の闇を照らすようだ。 治験も行われているが、認可の段階では見抜けない何かがあるんだな…これが。 そんな薬「オキシコンチン」の始まりから現在まで。 ビコジン、...

米国では日本を遥かに超える薬の認証が行われている。医師も個人も選択肢が多いが、たくさんの訴訟も行われていてそれは製薬会社の闇を照らすようだ。 治験も行われているが、認可の段階では見抜けない何かがあるんだな…これが。 そんな薬「オキシコンチン」の始まりから現在まで。 ビコジン、パーコセット、フェンタニル、リタリン 禁止になった薬はキリがないがそれ相応の理由がある。 日本人には理解し難い、戦場での戦いで心に傷を負った退役軍人の治療は想像を超えそうだ。 疼痛治療、オピオイド  もしも長くないなら苦しまず痛みを和らげてほしい そして心臓マッサージや電気ショックは要らない これだけならとら思うが、ここに抜け道があり薬物乱用による死亡が発生したり闇取引となるわけだ。 「痛いの痛いの飛んでけ」目的はそれのはずなのに。

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