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数学の女王 の商品レビュー

3.6

51件のお客様レビュー

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    3

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2024/08/16

沢村シリーズ2作目。 前作に引き続きちょっとご都合主義的なところがあるが、軽いミステリーとして読むぐらいがちょうどいいのかも。 主人公はじめ人物はなかなか魅力的なのだが、あまり活かされていない印象。 次作があれば期待。

Posted byブクログ

2024/07/09
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 北海道警察、沢村依理子シリーズ2作目。沢村は北海道系本部警務部に異動となったが、すぐに捜査一課に配属される。理由は同僚の男性が育休を取ったから。沢村は大学院博士課程を修了後に警官になった異色の経歴を持つ女性。そんな女性捜査一課で活躍することもイメージアップに繋がると考えられたためだ。  事件は新設の大学院で起こった爆破事件。大学院の学長は数学が専門の女性。当初警察は副学長の三島を疑っていた。学長争いで2人が候補になったからだった。さらに現場からは三島の懐中時計も見つかる。沢村たちは三島が学んだ神戸の大学に向かう。そして三島の妻もまた数学を専門としていた研究者だったことを知る。しかし彼女は職を見つけられず妻となり母となったのだった。彼女には三島よりも優れた数学の才能があった。妻諒子は、恩師から自分が疎まれていたのはなかったのは女であったからだと勘違いしていた。それが三島たちの恩師への復讐心に変わり、爆破計画を立てたのだった。その練習台として、同じくアメリカの大学で教授の座を争った大学院学長を殺害しようとしたのだった。 《感想》これは作者のデビュー2作目?手堅いわー。沢村は博士号を取得したとはいえ名探偵のように何でもサクサク解決するわけでもなく、捜査自体はすごく地味。博士課程という学歴が役に立つのは文章を読む時ぐらい。さらに恋人が自殺したという背景も抱えている。そんな中、公安とのやり取りや、自分の班の中にいるスパイなどのことも考えながら事件解決に努力する。最後、爆弾を持っているかもしれない犯人涼子の元へたった一人で向かうところはかっこよかったな。ちょっとずつでいいから続編も期待。

Posted byブクログ

2024/06/27

ちょうど、NHK大河ドラマや朝ドラでも、性差別がテーマになっていますが、本作もそういう意味でも、深い内容かなと思います。 前作を読んでから読まれたほうがいいかもです。私はここから読んでおり、少しわからない部分がありました。これから読もっと

Posted byブクログ

2024/05/02
  • ネタバレ

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ジェンダーバイアスかかってなかったので、お手紙等、引っ掛からなかった もう1作ぐらい、出してほしい

Posted byブクログ

2024/04/23
  • ネタバレ

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前作の北緯43度のコールドケースが面白かったので続編も気になり読みました。 今回の事件は大学で起きた爆破事件でテロの恐れもあり、警察だけでなく公安も乗り出す大規模な捜査が行われることに。 この警察と公安の組織同士の衝突やジェンダーバイアスのことなども書かれています。 男性はこう女性はこうっていう固定観念ってみんな無意識にあったりするけどそれが落とし穴になってたなんて

Posted byブクログ

2024/04/22

博士号を持つ異色のノンキャリ警察官・沢村依理子シリーズ第2弾。北海道に新設された大学院大学で爆弾事件が起き、テロも疑われ道警と公安の駆け引きが始まる。展開も良くてとても読みやすかった。ユナボマーやギフテッドといった言葉が出てくるので何となく想像がつくんだけれど、それでも単純に楽し...

博士号を持つ異色のノンキャリ警察官・沢村依理子シリーズ第2弾。北海道に新設された大学院大学で爆弾事件が起き、テロも疑われ道警と公安の駆け引きが始まる。展開も良くてとても読みやすかった。ユナボマーやギフテッドといった言葉が出てくるので何となく想像がつくんだけれど、それでも単純に楽しめたし一気に読めた。捜査一課の面々に人間臭さが加わって描かれていたのも良かった。表題は思いのほかストレートなので、ある場面で「お前か!」となる。

Posted byブクログ

2024/03/22

北緯43度のコールドケースの続編。北海道を舞台に物語が進んでいくが、ミステリー色が色濃い。数学のウンチクが山ほど出てくるものかと思いきや、題名に踊らされすぎてしまったのか(笑) ジェンダーがらみの描写と公安との軋轢に辟易してしまった。犯人もなんだかなぁ。動機も共感できずラストもイ...

北緯43度のコールドケースの続編。北海道を舞台に物語が進んでいくが、ミステリー色が色濃い。数学のウンチクが山ほど出てくるものかと思いきや、題名に踊らされすぎてしまったのか(笑) ジェンダーがらみの描写と公安との軋轢に辟易してしまった。犯人もなんだかなぁ。動機も共感できずラストもイマイチだったような。このシリーズ今後展開していっても読もうと思えるのか甚だ疑問かな。

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2024/02/18
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前作が面白かったのに若干読みにくいと記憶してたので、今作はかなり読みやすかった。時系列通りに進んだから? タイトルからも犯人はわりとすぐ分かる仕様だけど、だんだんと動機が明かされていくので面白かった。同じ女性としてこの世の理不尽さはよく分かる… 地元が舞台なので毎回楽しく読んでいるシリーズだけど、あそこが爆破されたのかぁ…と分かるゆえに切ない気持ちにもなってみたり。

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2024/02/15
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デビュー二作目だけど、デビュー作より格段に読みやすく、上手くなっていた。 でも、デビュー作もそうだったけど、エンジンのかかりがめっちゃ遅い。 最初に事件が起きて、主人公が事件の捜査に関わるまでに100ページも読まねばならない。 これが、だるい。 警察の人事なんて、もうどうでもいいよ。 自殺した元恋人の件も、引きずりすぎ。 それプラス公安と刑事部の対立も詳しく書いていたら、そりゃあ事件も進まないわ。 事件に関わってからが面白いだけに、最初の100ページがもったいなさ過ぎる。 事件へのかかわり方で人物に厚みを持たせるようにすればいいのに。 今時の若い人に響くかどうかわからないけど、40~50年前は本当に女性が進学すること、ましてや理系の大学院へなんて、とんでもないという風潮だったし、その後就職したところで男社会の中で、評価もされず孤独だったろうことは容易に想像できる。 そして自身博士号を持つ女性警察官としての居心地の悪さを抱える主人公が、結果として捜査員として最適であったこともいい。 でも、デビュー作に続いてまた上司が病に倒れ、突如浮上した容疑者はメンタルが不安定。 ちょっと構造が似すぎじゃないかとも思った。 100ページから最後まで、面白く読んだけど、今後シリーズを読み続けるかは、謎。 札幌を舞台にした小説を読みたいわけじゃないんだ。 面白い推理小説を読みたいんだ。

Posted byブクログ

2024/01/28
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2023年。 江戸川乱歩賞の前作の続編。博士号を持つ警察官、沢村依理子シリーズ。 ユナボナーラブな手記と札幌の大学での爆弾事件が発生。ダンボールを開けようとした女性が死傷。ある大学教授が捜査線上に浮かぶが、結局その妻。妻、天才的な数学の才能の持ち主だったが開花せず、ひねくれていった、みたいな。大学で働くって大変そうだもんねぇ。そして、公安はあいかわらず敵っぽく書かれる。そういうもんなのかね。捜査チム内にいる公安のスパイが誰なのかはやっぱりねー、だし。

Posted byブクログ