主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら の商品レビュー
読み始めて、今のわたしにはちょっと難しい本かな?と思ったけれど、いちばんしっくりくる部分がエピローグにあったので、最後まで読んでよかったと思った。わたしもありがたく専業主婦でいさせてもらっているので、女の方がラッキーと思うけど、もし夫が逆になりたいと言ったらその時は周りの誰が反対...
読み始めて、今のわたしにはちょっと難しい本かな?と思ったけれど、いちばんしっくりくる部分がエピローグにあったので、最後まで読んでよかったと思った。わたしもありがたく専業主婦でいさせてもらっているので、女の方がラッキーと思うけど、もし夫が逆になりたいと言ったらその時は周りの誰が反対しても代わってあげたいと思っている。 へえ〜なるほど、と思う部分がたくさんあって面白かったのだけど、特に唯一読んだことのあった「女2人暮らしています」のところは、チョン・アウンさんからみるとそんな話だったのか!と、なんだかペア読書したみたいな気分になって楽しかった。
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「毎日新聞」20230506書評 https://mainichi.jp/articles/20230506/ddm/015/070/014000c
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"ときどき、こんなことを考える。女性が年を取るというのは、世の中のすべてが「男性」を基本値として想定していることに気づく過程なのではないかと。人間の歴史だと学んできたものが実は男性の歴史であり、人間の習わしだと学んできたものが実は男性の習わしだったという事実を体感する瞬...
"ときどき、こんなことを考える。女性が年を取るというのは、世の中のすべてが「男性」を基本値として想定していることに気づく過程なのではないかと。人間の歴史だと学んできたものが実は男性の歴史であり、人間の習わしだと学んできたものが実は男性の習わしだったという事実を体感する瞬間の連続ではないかと。その事実を痛みをもって体感しながら、女性である自分の視線で世の中をひとつひとつ再定義すること、それが、女性が年を取ることの本質ではないかと。"(p.108) これか。わたし今まさに(40過ぎてからは特に顕著に)この過程にあって、だからいろいろしんどくもあるのか。 読みながら自分のモヤモヤがひとつずつ言語化されてクリアになっていく感じがして興奮した。具体的に何かを変えられるわけじゃないけど、新しい視野を得て、慰めと勇気をもらった気分。 原題は『당신이 집에서 논다는 거짓말』(あなたが家で遊んでいるというウソ)。こっちも直球でいいな。
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