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さいはての家 の商品レビュー

3.5

23件のお客様レビュー

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    1

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2024/09/05

なかなか読み応えある本!サスペンスっぽくもあり、次々にページをめくってしまいます。何かから逃げたい、そんな気持ちになる時に読むべし。

Posted byブクログ

2024/06/24

田舎の鬱蒼と緑が茂った敷地に立つ古ぼけた一軒家。 そこにいろんなことから逃げてきた人たちが暮らす。 そんな設定だったら絶対今まで人生色々あったけどこの家で暮らしていくうちに心が絆されたり前向きになっていくんだろうなあと、思ってしまうんだけど、そうじゃないんだなあ。 光に強く照ら...

田舎の鬱蒼と緑が茂った敷地に立つ古ぼけた一軒家。 そこにいろんなことから逃げてきた人たちが暮らす。 そんな設定だったら絶対今まで人生色々あったけどこの家で暮らしていくうちに心が絆されたり前向きになっていくんだろうなあと、思ってしまうんだけど、そうじゃないんだなあ。 光に強く照らされるほど影は濃くなる、美しいものは恐ろしい、っていうあとがきがとても印象的だった。 最初の一作のオッサンのことは私が想像で刺しておきます!

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2024/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ネズミで始まりヘビで終わった。 一つの家のいくつかの物語。 ネズミを追い張ってくれと思ったヘビに最後は丸呑みされそうになるものがたり。 捕まえて始末してしまったネズミはなんだったのか、丸呑みしようとしていたヘビはなんだったのだろうか。

Posted byブクログ

2024/05/27

彩瀬まるさん、14作目 郊外に建つ古い借家 庭には 植物が生い茂る 世間から逃げたい隠れたい人達が 一時住み着いては離れていく 「はねつき」 家族を捨てた男との駆け落ちの行方 その包丁は背中に刺すので良いと思います 「ゆすらうめ」 殺人を犯し逃亡中の男と元同級生の同居 良い友...

彩瀬まるさん、14作目 郊外に建つ古い借家 庭には 植物が生い茂る 世間から逃げたい隠れたい人達が 一時住み着いては離れていく 「はねつき」 家族を捨てた男との駆け落ちの行方 その包丁は背中に刺すので良いと思います 「ゆすらうめ」 殺人を犯し逃亡中の男と元同級生の同居 良い友人を巻き込まなくて良かったと思います 「ひかり」 新興宗教元教祖の殺人隠蔽逃亡の果て 最期をこの家で迎えて良かったと思います 「ままごと」 政略結婚から逃げた従順な姉と 親の真意を知った妹の短い同居生活 自分の気持ちを表現できて良かったと思います 「かざあな」 育休からの左遷出向、単身赴任先でのトラブル 仕事から子育てから道を外れた男の住処 きっと、妻は許してくれるよ 誰もはじめから逃げ始めたわけではない 隠れた家で次を探せた人も居るし 再び逃げた人も居るし 年老いた人もいる 一軒の借家をめぐる連作短編 このパターンいろいろ連作できそう 指輪とか家具とか本とかね

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2024/05/13

とある借家に闇を抱え逃げてきた様々な住民が出てくる話。 文章は素敵だけど逃げてきた人の肩身の狭さや内容に読めば読むほどとても落ち込んでいく。「はねつき」と「ままごと」がよかった。

Posted byブクログ

2024/03/30

わけありの者たちの不穏な日常が 淡々と流れていくのだけど、読んでいて不快にはならなかった。 なんじゃ、このクズはと思えるような人物もいたけれど、このような人生もあるんかなぁ、と思うと 自分の日々のあれこれはなんと平和なものだろう、とどこか幸せな気持ちになったりした。

Posted byブクログ

2023/11/14

これはこれで いやいややっぱり好きでは無いな、やがて海へと続くを読んでから追い求めていたから尚更だった。明と暗の暗しかないから、再生もなかった筈だよ、ラストの当たり前に会社を敬い当たり前に会社人間で世の中1番大事な奥さん子供に2か月会わず嫌だけど仕方ない週2回の飲み会に参加すると...

これはこれで いやいややっぱり好きでは無いな、やがて海へと続くを読んでから追い求めていたから尚更だった。明と暗の暗しかないから、再生もなかった筈だよ、ラストの当たり前に会社を敬い当たり前に会社人間で世の中1番大事な奥さん子供に2か月会わず嫌だけど仕方ない週2回の飲み会に参加するとか 考えられない 大家が逃げてよかったと言うけどあの家こそ逃げないとダメだって事 ほぼ犯罪でとりわけ宗教が嫌だよ、身近にあるから尚更嫌だよ、何であんなのが存在するの

Posted byブクログ

2023/10/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

さいはての家ってもうこの先行くところがないってことなのかな。そのくらい、追い詰められた人たちがやって来る。不倫も逃亡も、何かから逃げてきた人たちは、肩身が狭い。 確かに共感できる人たちではなかったけどこういう人、寂しい人苦しい人たちがいるんだなと思った。 ここに逃げてきた人たちは“次“はどこに行き、どうなったんだろうと気になった。幸せになったのか、それとも・・・。

Posted byブクログ

2023/10/17

一軒の古い家に住んださまざまな人達の話。 皆事情を抱え、この束の間の住処で自分と向き合う。希望だったり諦めや後悔だったり嫌悪だったり…。唯一、隣設する老人ホームだけはずっとそこにあり、ここの住人とわずかな接触を持ち続けるのが奇妙なバランスだ

Posted byブクログ

2023/09/24

古い借家に住み着く訳アリの人たち。 そこでの生活が内容が主だが それぞれの心との戦いが秀逸。 1回読んで共感というのは難しいかもしれないけど 考えさせられる内容ではある。

Posted byブクログ