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ネット右翼になった父 の商品レビュー

3.6

75件のお客様レビュー

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    14

  2. 4つ

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2025/02/03

2.9。一親子の話。あくまで著者の父親のパターンだし、根っこが分かったところで想像力の足りない浅慮により誰かを傷つける攻撃で鬱憤晴らしをし、その影響にも傷にも無自覚で無関心であった事、そう在る事による悪意は変えようがない。ただ、こういう、特段右翼の主義に染まる訳ではないまま主張に...

2.9。一親子の話。あくまで著者の父親のパターンだし、根っこが分かったところで想像力の足りない浅慮により誰かを傷つける攻撃で鬱憤晴らしをし、その影響にも傷にも無自覚で無関心であった事、そう在る事による悪意は変えようがない。ただ、こういう、特段右翼の主義に染まる訳ではないまま主張に乗っかり気持ち良くなってる人は多そうだし、そうなる流れも似たようなものそうだ。

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2024/12/25

筆者が、亡くなった父親との関係の分断について考察。キッカケは生前の父親が会話の中でネット右翼しか使わないであろう差別的なNGワードを使っていたこと。さらに死後、部屋にあったそれ系の書籍や、パソコンの中にあったそれ系の閲覧履歴を見つけ、分断は深まる。結果は、父親の行動はそれほど偏っ...

筆者が、亡くなった父親との関係の分断について考察。キッカケは生前の父親が会話の中でネット右翼しか使わないであろう差別的なNGワードを使っていたこと。さらに死後、部屋にあったそれ系の書籍や、パソコンの中にあったそれ系の閲覧履歴を見つけ、分断は深まる。結果は、父親の行動はそれほど偏ったものではなかった。無自覚的に言葉を使ったりコンテンツを閲覧したりしていたものと判断。逆に筆者側は先入観や嫌悪感からくる認知バイアスがかかっていたと判断。ここでは親と子の分断について書かれているが、社会の分断も、かなりの部分、これと同じメカニズムなのだと思う。 私の中で曖昧な定義しかできていない思想に関する用語が、どんな意味を持っているのか明確になってよかった。

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2024/12/09

ネット右翼になった父というのは、筆者の認知バイアスで、筆者自身がリベラルだったこともあつて生前の父の片言節句に衝撃を受け、子供の頃からの疎遠な関係もあって心を閉ざし、コミュニケーションが取れないまま父は逝ってしまった。 当初はネット右翼に取り込まれ、エコチェンバーの中で過激化し...

ネット右翼になった父というのは、筆者の認知バイアスで、筆者自身がリベラルだったこともあつて生前の父の片言節句に衝撃を受け、子供の頃からの疎遠な関係もあって心を閉ざし、コミュニケーションが取れないまま父は逝ってしまった。 当初はネット右翼に取り込まれ、エコチェンバーの中で過激化したと思っていたが、母・姉・姪・叔父といった家族や父の親友の協力を得て解析した結果、等身大の父を見い出し、世代の問題で自分と相容れない部分もある一方、共通点も多くあることが2年の検証を通じて分かった。可能なら共通点を中心に距離を縮め、生前に分断を回避すべきだったし、そういう人がいればそうすべきという論旨。 世代間の認知ギャップの話が面白かったし、自分自身、亡くなった父とは距離感が埋められなかったし、思春期以降の息子達とも距離感がある。世代間ギャップはあるにせよ、身近なところから共通点を見つけようという指摘は個人的にも示唆に富む。

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2024/12/08
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離れて暮らす父と決定的な価値観の違いを感じ、生前は歩み寄れなかった著者の、検証の軌跡。 「ネット右翼」とはなにか改めて文献にあたり、父の生前の言葉や周囲の人の証言を拾い上げていく中で、「自分の中の火事」「アレルゲン」への気づきから、自身の価値観の点検•自己覚知に至る。 親という距離感の個人に対しても、世代や年代といった背景的視点から理解を深めることができるし、価値観の違い=分断ではなく、共通点を見つけて互いに歩み寄ることもできるという気づきがあった。 一見私的な関係性の検証に終始しているようで、思考の整理から他者との関係性を見直すに至った良書であると感じた。 作者にとってはとても苦しい作業だったと思うが、わたしはこの本が読めてよかったです。

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2024/11/04
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生前に叶わなかった親子のコミュニケーションについて詳しく考察されていた。 著者がここまで父親の言動を検証することになった理由の一つは、自分の父が晩年ネット右翼になってしまったという趣旨の記事をWebメディアに寄稿したことにあると思う。 その後もしかしたらそれは違っていたのではと考えはじめると、あの寄稿をそのままにしておけなかったのではないか。 威圧的な親と繊細な子供の組み合わせというのはやっぱり相性悪いと思った。 もしこの父親にタフなタイプの子供だったらまぁまぁ上手くいったかもしれない。 でも大人として、その子の必要とするものを与えられなかったという点は父親に責任がある。 必要としているものに結構な個人差がある所が難しいんだろうなぁ。 あと、何がどの位傷付くかという部分も個人差が激しそう。

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2024/09/24

自分が何色の眼鏡をかけているのかよく理解したほうがいい。理解できる機会をできるだけ増やした方がいい。

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2024/09/01
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友人に勧められて読んだ一冊。私的には新書大賞。 本作は「ネット右翼になった父」に拒否反応を抱えながら看取ったルポライターが、父の死後、父は「ネット右翼だったのか?なぜそうなったのか?」を丁寧に紐解いていくそのプロセスが描かれている。 まず最初に一言書くとすると、「これ私じゃん」とめちゃくちゃ思って、共感の嵐だったことが、大きい。 父は存命で、ネット右翼でもなさそうなのだが、まさに「父親とコミュニケーションが取れない、何を話せばいいのかわからないといった問題」に直面している。 その一部は、父親の価値観というものが、私にとって許容できないものである場合、作者と同じく、その皮下に何があるかを紐解く前に、アナフィラキシーを起こしているということが言語化されて分かった。 本当に作者の言葉がこんなにも刺さること、なかなかなく、「わかる…」となっていた。 特に最後の章の「邂逅」内にて記されている、「触れているか」「染まっているか」を見極める、「相手がネット右翼化したと感じられる原動を調査」、そうして「分断の解消は相手が生きているうちに」というのがいやそうだよな…となるし、そのプロセスを提示してくれているのは、再現性という意味でとてもありがたい。 折を見て読み直したい一冊、折を見て人に勧めたい一冊

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2024/08/21
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新書大賞に名前が挙がっていたので手に取ってみた タイトルからネット右翼を分析・批判した本なのかなと思っていたが、読んでみると全く違った。 年老いて、ファビョるやパヨクといったネット右翼的言動が増えた父に対して生理的嫌悪感を抱き、心を閉ざしてしまった著者。 父の死後、父と改めて向きあう中でネット右翼から家族の在り方まで問い直すハートフル?な一冊だった。 ネット右翼に関する本は読んだことがなかったので、初めて知る内容も多くおもしろかった。各世代で見てきた時代が違い、それによって感じ方や考え方が変わる。言われてみれば当然のことなのだが、なるほどと思わされた。 一方で、父はネット右翼でないことを願う気持ちが先行している感は否めないと感じた。さすがにベッドで桜チャンネルエンドレスはアウトな気がするのだけれど...。これも認知バイアスかかってるのか? 著者が行っていた嫌悪感をきっかけとして認知バイアスをあぶり出す、ひいては自己を分析をするというのはとても共感できた。 実は少し前から、私と思想が正反対の人の本を読むことが気に入っている。本を読んでいて何言ってんだこいつと思うと少し嫌な気分になる。そこにはある種の嫌悪感や怒りがあって、決して心穏やかではない。しかし、相手は本なのでケンカにはならない。言い返すこともできず著者の思想を浴び続ける。その中で内省すると譲れない、自分の思想のコアとでもいうようなものを見つけることができる。本著の大筋とは離れるが、私に似た方法を著者の手で文章化することで、私にとっては大きな学びとなった。 もう数年実家と連絡とってないけど、お父さんに会いに行くか悩むね。

Posted byブクログ

2024/08/03

友人の友人からのおススメで読んでみました。 予備知識なしで手に取りましたが、タイトルから「父親がネット右翼になって、電脳世界で暴れた話」と想像しましたが、違いました。   著者(息子)は、会うたびに右翼が使う言葉を連発する父親に怒りを爆発させるものの、父親は病死で他界。 ...

友人の友人からのおススメで読んでみました。 予備知識なしで手に取りましたが、タイトルから「父親がネット右翼になって、電脳世界で暴れた話」と想像しましたが、違いました。   著者(息子)は、会うたびに右翼が使う言葉を連発する父親に怒りを爆発させるものの、父親は病死で他界。 以前はしっかりしていた父親だったのに、と思うやるせない著者は、どうして父親が右傾化していったのかを探っていくという話でした。 父親を切り捨てた息子が、父の死後、ようやく彼を理解する、という、親子の絆の話を軸に展開していきます。 私は、右とか左とかがよくわかっていなかったのですが、商業右翼コンテンツなどを改めて示されて、「あ、アレか」とわかりました。 また、なるほど! と思ったことは、年代と世代の違い。 難しい文章が読みにくくなり、新しい考えが入ってこないのに、世の中はどんどん変わっていく。新しい情報を取り入れて理解する機能が低下するのが「年代」。 私の父親は80に近いのですが、たぶん、価値観のブラッシュアップが難しい年代。 昭和時代の「男は強く、女を守る」的な騎士道精神の古いタイプのフェミニストや、パンアジア観をもつのが「世代」。 「女はつつましくあれ」という、いまならNGのジェンダーを信じているのが世代となります。 ロールモデルも違う若い世代から見たら、シニアたちは右傾化していると見えるかもしれない。 でも、シニアたちは、それで教育受けてるからね。 いろいろ参考になりました。 こういう情報に触れたことがなかったので、勉強になりました。 読了後、右翼とは、左翼とは、が、おぼろげながらわかるようになりました。  

Posted byブクログ

2024/07/17

タイトル自体に心惹きつけられるものもあったけれど、途中ダレてしまった所も。不必要な所もあった気がした。

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