ナンティー・ソロ 子どもたちを鳥にかえたひと の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
やさしい色彩のパステル画の町に、人物はモノトーンで描かれた、不思議な空間です。ナンティー・ソロが地面に描く模様は、なんて素敵なのでしょう。鳥になる子どもたちみんなに違う模様が描かれ、ひと時楽しく空を飛ぶのです。確かに魔法に違いない。受け入れない大人たちに、ナンティーは言います。「いったい、なにに そんなに おびえているんだい?」そう、人間は、(勿論現代の日本人も)「おびえている」のです。 ナンティーが去った後、鳥になった人々はもとに戻るでしょう。その時、それぞれの心の怯えの正体を正視して、実は恐れるに足りないのだと気が付けばいいなぁと思います。
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これもなんだか不思議な絵本。 オチがないというのかな。 新しいことに柔軟に対応する子どもと未知のものには手を出したくない大人と。 忘れてしまったワクワクする気持ちの大切さって感じかのかな。
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今見ている世界が全てじゃない。ここじゃない場所へ冒険してみようとする子供と、羽ばたくことを忘れた大人の対比。
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町にやってきた一人の女、ナンティ.ソロ。 子どもたちを鳥に変えられると言う。 大人たちは、近寄ってはダメだと言う。 でも、一人の女の子がやってきた。ナンティが地面に模様を描いて、「たのしくね。とんでらっしゃい!」と言うと、ツバメになって飛んでいった。 最初から文も絵も不穏で、ド...
町にやってきた一人の女、ナンティ.ソロ。 子どもたちを鳥に変えられると言う。 大人たちは、近寄ってはダメだと言う。 でも、一人の女の子がやってきた。ナンティが地面に模様を描いて、「たのしくね。とんでらっしゃい!」と言うと、ツバメになって飛んでいった。 最初から文も絵も不穏で、ドキドキして読み進め、ハメルーンの笛吹き男を思い出していたが、 女の子は、短い間だけツバメになっただけで、また、元に戻って家に帰ってくる。 何か怖い事はおこらない。「じゃあ、たのしくね。とんでらっしゃい。」でも、楽しさよりも不思議と不安が印象に残ってしまう。
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