みずうみ 新版 の商品レビュー
主人公(もしかして川端自身?)の異様な性癖とも言える行動を追体験できる面白さもありつつ、現実と空想が入り交じる世界観の不思議さもあり読んでいて複雑な心持になる作品であった。 とりわけ、主人公の醜さと女性の美しさの対比を面白く読むことができた。
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読書会課題本。著者のフェチシズムが全面に出てくる内容。初版時からセンセーションな話題を呼んだらしいが、さもありなん。個人的には全く楽しめなかった。
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川端康成55歳の作品。 少女少女少女。見目麗しい少女や娘に異常に執着し、つけ回す。安定の川端康成だと思っていたら、赤ん坊が出てくるあたりで怪しくなりました。土手の中を這い回る赤ん坊は明らかに人外のもの。これまでの物語りもすべて銀平の幻想だったかも知れません。もう一回吟味しながら読...
川端康成55歳の作品。 少女少女少女。見目麗しい少女や娘に異常に執着し、つけ回す。安定の川端康成だと思っていたら、赤ん坊が出てくるあたりで怪しくなりました。土手の中を這い回る赤ん坊は明らかに人外のもの。これまでの物語りもすべて銀平の幻想だったかも知れません。もう一回吟味しながら読む必要がありそうです。 以下、思ったことを徒然に。 冒頭は硬質のクライム小説を思わせる書き出しでおやっと思いましたが、湯女を相手に語りだすと直ぐにキモいオッサンに変わりました。銀平の女慣れしていないキョドった態度と口調、流石です。 つけられる女のほうにも快感が生じると言う考えは観念としては妖しく魅惑的だけれど、現実的には気持ち悪いですね。 川端康成(や同時代)の小説を読んで思う事のひとつは「日本は階級社会だったんだな」と言うこと。今回はその象徴として、普段は人目に触れることのない「足の指の醜さ」に執着する点が面白い。 1章のラスト、蜘蛛の巣の幻と母の村のみずうみに映る夜火事が時系列的なラスト。巣にかかったメジロに腹を食い破られそうで、蜘蛛がじっとしてるのは判るけど、メジロ(娘)達はとっとと羽ばたいて何処かへ行っちゃうと思うけどなぁ。都合の良い幻想ですね。
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現実の世界に唐突にはさまれる主人公の見る幻、無意識の世界は、彼が危うい世界に片足、いや、ほとんど両足を突っ込んでいるのを感じさせる。発表当時でも嫌悪を示す読者がいたようだが、今の若い世代はどうだろうか。
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川端康成の文庫本としては、「山の音」「眠れる美女」に続いて3冊目になる。主人公の桃井銀平、回想の中で回想をしていることが多いので、ものすごく不思議な感じだった。少女の黒目がみずうみに見える、その黒い瞳のみずうみのなかで泳ぎたい、という描写がものすごく印象に残っている。
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