東大に名探偵はいない の商品レビュー
著者6名全員が東大卒(在学中の方も)という面白いコンテンツ。 当たり前だけど6名それぞれ個性があって、どの話もおもしろかった。 言わずと知れた日本で最も有名な大学だけど、だからこそ逆に「東大コンプレックス」のようなものを感じてる東大生もいるんだろうなぁと思う話もあったし、 これ...
著者6名全員が東大卒(在学中の方も)という面白いコンテンツ。 当たり前だけど6名それぞれ個性があって、どの話もおもしろかった。 言わずと知れた日本で最も有名な大学だけど、だからこそ逆に「東大コンプレックス」のようなものを感じてる東大生もいるんだろうなぁと思う話もあったし、 これは良い意味で東大が舞台じゃなくても成り立つ普通の大学生の話だな、と思うものもあり。 かと思えばお食事前後にはおすすめできないくらい延々とウンコの話をしてるものもあったりw やはり「東大卒」や「東大生」と一言に言っても、当たり前にみんな個性があるし、通ってるのが東大なだけ(それが凄いんだけど)で普通の人なんだよなぁと、本とは関係ないところで思ったりした。 このレビューを書くに当たっても「やはり東大卒だけあって話を作るのが上手い」みたいなことを書きたくなる自分もいて「違う違う!いや…違うというのも違うのか?」と少々勝手に混乱気味w きっと東大卒じゃなくても、みんな素敵な作家さんだと思うし。 それはそうと、色々な括りの数人の作家さんが同じテーマで書いた本ってもっと流行っても良い気がする。というか読んでみたい。 ▪︎収録作メモ(オフィシャルサイトより) 「泣きたくなるほどみじめな推理」 市川憂人 1995年、憧れの従姉を失った私は、彼女の痕跡を探すため東大の文芸サークルに入った。 「アスアサ五ジ ジシンアル」 伊与原 新 地震研に突然届いた1枚のはがき。虹で地震を予知したという「ムクヒラの電報」との関連は。 「東大生のウンコを見たいか?」 新川帆立 東大卒のミステリ作家・帆立は、親友リリーとともに農学部で起きたウンコ盗難事件の犯人を探す。 「片面の恋」 辻堂ゆめ 五月祭の準備中、クラスメートの熱烈な恋を一瞬にして冷めさせた「片面」の意味とは。 「いちおう東大です」 結城真一郎 美しく完璧な妻がまっさきに提示した新居の条件は、「東大が見えるところ」だった。 「テミスの逡巡」 浅野皓生 (東大生ミステリ小説コンテスト大賞受賞作) 卒業生の医師を取材した学生メディア「UTディスカバー」のもとに、彼は人殺しだという告発状が届く。
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東大卒の著者たちによる短編集。有名な作家さんばかりで読み応えがありました。特に結城真一郎さんの作品は初読みでしたが、前半では思いもよらなかった展開にぞっとして、かなり面白かった!他の著作も読んでみたくなりました。中には自分より若い方もいて、とにかく尊敬しかない..。
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短いページ数の中で"東大“というモチーフがふんだんに含まれており、通っていたからこそわかる感じ方などがあり面白かった。
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東京大学出身6人のアンソロジー。 6人中5人はわかるけど、浅野さんて? と説明を読んだら現役東大生だった!え?在学中?すごい。 伊与原さんの話が1番好き。 新川さんの話は、もうすごい! 東大生あるあるが散りばめられていて、どれも、面白かった。
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全員東大卒か在校の作家によるアンソロジー。ほとんど既読作家ばかりで、在校生である朝野皓生のみ初めて読んだ。概要は本の公式紹介にも書いてあるから割愛するが、普段から作家に感じていた好みや作風がほぼそのまま(新川帆立はやや予想外ウンコ盗難。謎的にはあれになぞらえたんだな、と最初のほう...
全員東大卒か在校の作家によるアンソロジー。ほとんど既読作家ばかりで、在校生である朝野皓生のみ初めて読んだ。概要は本の公式紹介にも書いてあるから割愛するが、普段から作家に感じていた好みや作風がほぼそのまま(新川帆立はやや予想外ウンコ盗難。謎的にはあれになぞらえたんだな、と最初のほうで分かったけど面白かった)で、新しい作家探しにも良いアンソロジーだと思う。 私の好みは伊与原新、新川帆立、辻堂ゆめだったけど、レビューみてると、本当に好みは人それぞれ。殺人は最終話だけで、全般グロいミステリーじゃないので(思考怖いのはあるけど)普段怖くてミステリー敬遠している人も新規開拓にオススメ。 最近、YouTubeでwakatte TVを良く見ていて、東大京大に入るのは、ただの天才じゃなくて、死ぬ気で努力できる能力必要もあるんだなー、と感じながら偏差値ネタ動画をゲスに楽しんでいるので、作家から滲み出る心情を掬うのも楽しかった。伊与原さんは院で入った時、このお話の主人公のように感じたりしたのかな。フィクション?
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皆さん東大出身。なので完成度高すぎ!ちょっと意味不明、理解不能なところありW 短編なので読みやすかった。
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"東大"をテーマにした、6人の作家さんによる短編集。軽いミステリから、ぞわっとするものまで、それぞれ個性的でおもしろかった。
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作者全員が東大卒のアンソロジー。 お気に入りは辻堂さんと結城さん。 辻堂さんの「片面の恋」 ラストまで読むと、そのタイトルの意味が判り納得でした。フィクションだけど、現実にこれに近い事があったのでしょうか? 結城さんの「いちおう東大です」 最初は微笑ましい感じでしたが、本当の意味が判るとかなりホラーでした。あの後、結婚は持続したのか気がかりでした。
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【収録作品】「泣きたくなるほどみじめな推理」 市川憂人/「アスアサ五ジ ジシンアル」 伊与原 新/「東大生のウンコを見たいか?」 新川帆立/「片面の恋」 辻堂ゆめ/「いちおう東大です」 結城真一郎/「テミスの逡巡」 浅野皓生 (東大生ミステリ小説コンテスト大賞受賞作)
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東大出身作家(在学生もいるが)六者六様の小説集。新川帆立や結城真一郎は流石売れる理由がわかる。副業に近い作品なんだろうが、読者が面白いと思う題材を確りと料理している(ウンコと東大コンプレックスだしなあ)。その他は光ってはいないが、伊与原新は文体が好きなので上梓作を読んでみたい。在...
東大出身作家(在学生もいるが)六者六様の小説集。新川帆立や結城真一郎は流石売れる理由がわかる。副業に近い作品なんだろうが、読者が面白いと思う題材を確りと料理している(ウンコと東大コンプレックスだしなあ)。その他は光ってはいないが、伊与原新は文体が好きなので上梓作を読んでみたい。在学生の浅野皓正はありふれた題材とプロットだが光るものがある気がするので今後の活躍に期待。
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