子どもの文化人類学 の商品レビュー
映画「ゆめパの時間」を見て、子どものことを考える材料として買った。 川崎ゆめパークでは子どものやりたいを大事にして、子どもに危険と思われる刃物や火の使用も認めている。 一方、本書で登場するヘヤーインディアンの子どもたちもナイフや斧などの刃物をかなり幼いときから使うのを大人が止めな...
映画「ゆめパの時間」を見て、子どものことを考える材料として買った。 川崎ゆめパークでは子どものやりたいを大事にして、子どもに危険と思われる刃物や火の使用も認めている。 一方、本書で登場するヘヤーインディアンの子どもたちもナイフや斧などの刃物をかなり幼いときから使うのを大人が止めないという。大人はその道具を使えるようになる過程を重視しているという。 また後の方のページにも出てくるが、人が人に命令するようなことはせず、各人が各人の守護霊に従うという考え方や、子育てを「遊び」のカテゴリーに入れており、子どもを一人の人間として尊重するという考え方、教える教えられるという言葉が存在しないこととも関係していそうだ。 日本式の少し窮屈になりすぎた子育てとは別用のあり方が読んでいて面白い。
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原ひろ子の 「子どもの文化人類学」 つくま文庫で復刊されました! これは原さんがカナダのイヌイットのひとたちのとこにいって暮らし方や考え方を学んだ(フィールドワークって学者はいいますな)ときの話なのですが、学術用語を使ってないので素人でも読めます。 かつ、ここに、イヌイットの人...
原ひろ子の 「子どもの文化人類学」 つくま文庫で復刊されました! これは原さんがカナダのイヌイットのひとたちのとこにいって暮らし方や考え方を学んだ(フィールドワークって学者はいいますな)ときの話なのですが、学術用語を使ってないので素人でも読めます。 かつ、ここに、イヌイットの人たちには“教える”という単語も概念もない、という日本の教育界からするとぶっ飛ぶような考察があるのです。 折り紙を“教える”ところがあるのですが、原さんは教えた、と思った……。 でも彼らは “ヒロコがやってるのをみて真似してやったらできた!” なのだそうです。 “教わる” という概念もないんですよね。 というわけで、これは司書と子どもに関わる人は読んどいたほうがいい一冊なのです。 2023/01/23 更新
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