裁判例からわかる介護事業の実務 の商品レビュー
判例の蓄積が少ないのだろう。あまり思ったような情報は得られなかった。介護の場で利用者、特に高齢者の立ち位置が子供たちの家庭において、案外、弱含みのせいかもしれない。本自体は、事業者あてに書かれたと言っていい。つまり、利用者と事業者の問題、事業者雇用者の問題、事業者と行政の問題が中...
判例の蓄積が少ないのだろう。あまり思ったような情報は得られなかった。介護の場で利用者、特に高齢者の立ち位置が子供たちの家庭において、案外、弱含みのせいかもしれない。本自体は、事業者あてに書かれたと言っていい。つまり、利用者と事業者の問題、事業者雇用者の問題、事業者と行政の問題が中心である。 しかし、そのように問題点をたてると、例えばケアマネが勝手にひとりで介護スケジュールをたて、利用者が事業者に対して、異議をだしたが、社長が異議の途中で電話を切って聞かないようにしたり、その上、適切に家族に状況をつたえず(虚偽を伝える)、20時間も放置するというような事例にはほとんど対応ができない。事業者が雇用者の怠慢に加担し、しかも、雇用者が事業者の指示に対して疑問をもっていて、そのつけが利用者に回ってきている。たしかに、介護関連の人材が足りないとしても、そうなるに当然の実態が、人手が足りないと、極小化、矮小化されている。 その実態に切り込んだ内容が是非とも必要だ。
Posted by
最後らへんはあまり使わなそうだったので飛ばしちゃった。てへ。 こういう、事案の紹介→問題提起→結論→解説、という構成の裁判例紹介本、読みやすくて好き。なかにはたいして要らない事案の詳細をダラダラダラダラ載せたり裁判例を長々記載したりする本もあるけど、本書はかいつまみ具体のバランス...
最後らへんはあまり使わなそうだったので飛ばしちゃった。てへ。 こういう、事案の紹介→問題提起→結論→解説、という構成の裁判例紹介本、読みやすくて好き。なかにはたいして要らない事案の詳細をダラダラダラダラ載せたり裁判例を長々記載したりする本もあるけど、本書はかいつまみ具体のバランスがよかった。事案とか裁判例じっくり読みたければ判例検索するわって話でね。 本書は随所に予防法務的な観点からのアドバイスが散りばめられており、その点もよかった。 反面、さまざまな類型を扱っているのでそれぞれの類型についての網羅性はイマイチだし、とっかかり、入門編って感じなんだよねー。
Posted by
- 1