もののふの国 の商品レビュー
天野純希さんの「もののふの国」(中公文庫)読了。〈螺旋プロジェクト〉作品の一つ。源平の戦いも、南北朝の争いも、戦国も幕末も、海族と山族の因縁によるものだという言い伝えを納得してしまう作り込み。人と人の争いを螺旋にたとえ、断ち切らなければならない渦として描く。しかし、それは、今の世...
天野純希さんの「もののふの国」(中公文庫)読了。〈螺旋プロジェクト〉作品の一つ。源平の戦いも、南北朝の争いも、戦国も幕末も、海族と山族の因縁によるものだという言い伝えを納得してしまう作り込み。人と人の争いを螺旋にたとえ、断ち切らなければならない渦として描く。しかし、それは、今の世でも実現できていない。〈螺旋プロジェクト〉作品のどれにも出てくる「見守り人」「長老」などと呼ばれる人たち。その人たちが平和に繋がるかもしれない何かをもたらしてくれそうで、でも彼らにはその力がないのか、螺旋の渦の力が強くて、どうにもできないのか。 〈螺旋プロジェクト作品〉未読は、あと、残り一作品です!7/8冊読了! 実家帰省中、ゆっくり読書ができなかったので、約1週間読めなかった。帰りの新幹線で読了できて、幸せです。
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歴史が紡がれる。平将門、源頼朝、足利高氏、楠正成、足利義満、明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康、大塩平八郎、土方歳三、西郷隆盛。山の者、海の者の対立。そして少しずつ歴史がちがう。安徳帝は平家残党に守られて暮らしているし、義満は子を帝にしようと企み、土方歳三は西南の役まで生きている。海と...
歴史が紡がれる。平将門、源頼朝、足利高氏、楠正成、足利義満、明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康、大塩平八郎、土方歳三、西郷隆盛。山の者、海の者の対立。そして少しずつ歴史がちがう。安徳帝は平家残党に守られて暮らしているし、義満は子を帝にしようと企み、土方歳三は西南の役まで生きている。海と山の対立の必要性はあまりよくわからなかった。
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大分長い歴史の時間を一冊にまとめた本。 武士という戦にかけた人々の戦い、思いをそれぞれ受け継がれていく形で続いていったのが面白かった。 いつか先生が言っていた、歴史は時代ごとで切れているものでも暗記でもなく物語であるという言葉が思い出された。 海族、山族という二項対立の螺旋プ...
大分長い歴史の時間を一冊にまとめた本。 武士という戦にかけた人々の戦い、思いをそれぞれ受け継がれていく形で続いていったのが面白かった。 いつか先生が言っていた、歴史は時代ごとで切れているものでも暗記でもなく物語であるという言葉が思い出された。 海族、山族という二項対立の螺旋プロジェクトはここでも面白さと同時に歴史の理解のしやすさにもアクセントを与えている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
平将門から西郷隆盛までの、もののふの歴史を通して日本という国の在り方を振り返る。 それぞれのパートはさほど長くはないので、特に目新しい事実というのはなかったけれど、目新しい解釈というのはあった。 どちらかというと幕府と親しかった島津斉彬に仕えていた西郷隆盛が、いつ、どこで、あそこまでかたくなな倒幕派になってしまったのかが、ずっと不思議だったけど、斉彬が幕府によって毒殺された、と西郷どんが思っていたのなら、さもありなんというところ。 この話の肝は、”長老”と言われる存在が海の者と山の者の争いをただ見ているだけではなく、時に干渉するということ。 しかし、干渉した結果世の中が良くなるというわけでもなく、”長老”の目的もわからない。 正体などはわからなくてもよいが、目的がわからないまま終わってしまったのは残念。 存在意義がわからん。
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螺旋プロジェクト戦国編。 壇ノ浦も南北朝も本能寺も夏の陣冬の陣も関が原も大塩平八郎も新選組も戊辰戦争も、全て海族山族の諍いの歴史でした!って、そ、そんなことある〜? 短編集なので展開が速く、だんだん各武将が同じに見えてくる。まるで甲冑という空の器がドンと置かれていて、顔だけが次々...
螺旋プロジェクト戦国編。 壇ノ浦も南北朝も本能寺も夏の陣冬の陣も関が原も大塩平八郎も新選組も戊辰戦争も、全て海族山族の諍いの歴史でした!って、そ、そんなことある〜? 短編集なので展開が速く、だんだん各武将が同じに見えてくる。まるで甲冑という空の器がドンと置かれていて、顔だけが次々すげ替えられていくような違和感。 でも、だからこそ、人間を海族、山族、どちらでもない者、の3種類に分類することの不毛さや乱暴さが伝わる。そりゃないわ〜と言いつつ、私たちも人間を血液型で4種類に分けたりしていた、あれも同じ乱暴さであり「イタさ」だなと思ったり。 血液型占い、最近あまり聞かなくなったのは良い傾向かも…と思わぬ流れで現代を省みるに至ったのが収穫でした。 なお、みんな同じに見えると言いつつ「鎌倉殿の13人」をたのしく履修していたせいで、そこだけ無駄に解像度が高かったです。御家人どころか八重さんまで顔が目に浮かぶのはいいとして「頼朝」という字を見るだけでうっすら可笑しいの、何とかしてほしい!笑 歴代大河視聴勢、もしくは戦国ゲームやり込み勢はオールスター感があって面白いかもしれません。
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完読できませんでしたので星0ではなく未評価です。 螺旋プロジェクトの1冊。 私には合いませんでした。 歴史の羅列に螺旋プロジェクトのスパイスを散りばめた印象を受けました。 普段歴史物を読まない私ですが、読まないのではなく読めないのかも。。
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おもしろかった。日本史には疎いので、もう少し知識があればよりおもしろかったのかなと感じた。戦国小説?みたいなものをまた読んでみたい。
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武士の世の起こりから最後を勉強した気分。 一つのコンセプトで色々な作家さんが書いた中の一冊みたい。史実にフィクションを交えて進んでいく。 歴史好きの子供が読んだら虜になりそう。
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螺旋プロで小生初、天野純希さん。歴史小説デビュー2冊目。長い時代を跨いだ海族と山族の戦いで、史実とあわせて勉強になりました。歴史小説を読むには、私には山川の日本史用語集と年表が必要と感じました。
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歴史上の有名な対決を海族と山族の争いになぞらえるという、螺旋プロジェクトのコンセプトをうまく活かした作品。 源平から始まり、鎌倉、室町、三英傑と王道を辿り、江戸時代後期は少し変化球の大塩平八郎を経て新選組と五稜郭、西南戦争。まさに武士の時代のダイジェスト版です。 ある程度歴史の知...
歴史上の有名な対決を海族と山族の争いになぞらえるという、螺旋プロジェクトのコンセプトをうまく活かした作品。 源平から始まり、鎌倉、室町、三英傑と王道を辿り、江戸時代後期は少し変化球の大塩平八郎を経て新選組と五稜郭、西南戦争。まさに武士の時代のダイジェスト版です。 ある程度歴史の知識があれば「これを海族・山族に絡めてくるのか」とニヤリとする場面が幾つもあり、非常に質の高い遊び心を感じました。
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