もののふの国 の商品レビュー
武士の世の起こりから最後を勉強した気分。 一つのコンセプトで色々な作家さんが書いた中の一冊みたい。史実にフィクションを交えて進んでいく。 歴史好きの子供が読んだら虜になりそう。
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螺旋プロで小生初、天野純希さん。歴史小説デビュー2冊目。長い時代を跨いだ海族と山族の戦いで、史実とあわせて勉強になりました。歴史小説を読むには、私には山川の日本史用語集と年表が必要と感じました。
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歴史上の有名な対決を海族と山族の争いになぞらえるという、螺旋プロジェクトのコンセプトをうまく活かした作品。 源平から始まり、鎌倉、室町、三英傑と王道を辿り、江戸時代後期は少し変化球の大塩平八郎を経て新選組と五稜郭、西南戦争。まさに武士の時代のダイジェスト版です。 ある程度歴史の知...
歴史上の有名な対決を海族と山族の争いになぞらえるという、螺旋プロジェクトのコンセプトをうまく活かした作品。 源平から始まり、鎌倉、室町、三英傑と王道を辿り、江戸時代後期は少し変化球の大塩平八郎を経て新選組と五稜郭、西南戦争。まさに武士の時代のダイジェスト版です。 ある程度歴史の知識があれば「これを海族・山族に絡めてくるのか」とニヤリとする場面が幾つもあり、非常に質の高い遊び心を感じました。
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螺旋プロジェクトのうちの1冊。 歴史小説のような舞台設定の小説は普段あまり読まないのだけれど、誰もが知っている歴史上の人物が主人公やライバルになっていることで、すごく読みやすくなっていた。そのうえで、オムニバス形式であることも、飽きずに読めた要因だったように思う。 小学校中学...
螺旋プロジェクトのうちの1冊。 歴史小説のような舞台設定の小説は普段あまり読まないのだけれど、誰もが知っている歴史上の人物が主人公やライバルになっていることで、すごく読みやすくなっていた。そのうえで、オムニバス形式であることも、飽きずに読めた要因だったように思う。 小学校中学校での授業では、とにかく日本史の授業が嫌いだった。理由はごく単純で、暗記が苦手だったのだ。覚えられないからテストの点数が悪い。テストの点数が悪いから日本史そのものにも興味が持てない。興味が持てないからますます暗記ができないの悪循環だった。 そのうえ、出来事の年号を覚えなきゃいけない、というのがすごく腹立たしかった。だって、その年号って本当にあっているかもわからない、ただの推測のはず。それなのに、その年号をテストで覚えて書いて、○×をつけられるって、テストのありかたとしてどうなの、と。 1192で覚えた鎌倉幕府、今では1185が正しいっていうじゃない。1192の時代に、1185って書いて✕もらって、成績落として人生変わった子がいたかもしれない。ただの推測を、義務教育として暗記させ、人の人生を左右させる。そんな日本史への否定的な感情が今でも捨てきれないでいる。 でも、小説に罪はない。歴史小説をもっと楽しむために、日本史を知っておきたい、という気持ちが大人になって芽生えているのもまた事実である。 この本は、そんな私でも楽しめた。ぜひ、歴史小説に興味がない人ほど、読んでみてほしい一冊。
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海族と山族が政権を奪い合う。戦いのシーンはスリルたっぷり。ただ歴史に詳しくないので、このスピード感では人名が覚えられず、つかみ損ねている部分は多かったと思います。勉強し直してから、また読むことにします。
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もののふ=武士の始まりと終わりの話なんだね。 自分ではどうにもならない時代の流れに、乗ったり、抗ったり。そういう切り口で歴史を考えたことはなかったから新鮮だった。 日本史に詳しかったら、もっと楽しめたかな?
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螺旋プロジェクト、中世・近代編 海の一族と山の一族、1,000年にわたる戦国時代の交錯の物語。 平将門の乱から始まり、貴族と公家の時代から武士の時代に移り行く。 平氏はイソベリ、源氏はヤマノべ。 源平合戦を超え、鎌倉幕府、室町、戦国時代、家康と秀吉、そして幕末。 まさに戦...
螺旋プロジェクト、中世・近代編 海の一族と山の一族、1,000年にわたる戦国時代の交錯の物語。 平将門の乱から始まり、貴族と公家の時代から武士の時代に移り行く。 平氏はイソベリ、源氏はヤマノべ。 源平合戦を超え、鎌倉幕府、室町、戦国時代、家康と秀吉、そして幕末。 まさに戦国・幕末オールスター そして本作で重要な役割は「長老」と呼ばれる存在。 シリーズ全書に出てくる両目の色が違う人の存在。 ネタバレになるので書かないが、「こういう考察ね。これは時代小説でよく見る説だな」という印象。 また、真田丸や幕末物の大河ドラマを観ているとすっとイメージが入ってくる。 最後の外伝もまたこれよし。
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史実と史実の間の歴史上不明な所にうまいこと山と海の物語が織り込まれていて面白かった。 でも、年代や登場人物が飛び飛びなんで、歴史の基本を知らなかったら読みにくいかも。
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源平の戦い、南北朝の争い、戦国の世から、幕末の争乱まで千年にわたる日本の武士たちの物語に、“海族山族”の要素をうまく絡めている。各エピソードは短いけど、“長老”の存在で一つの大きな流れに… でも、さすがに千年はちょっと盛り込みすぎだなぁ
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海族と山族という二極構造で平安時代から明治維新まで日本史の重要局面(源平合戦、南北朝、戦国、幕末維新)を描いた物語。 8作家が共通のルールに従って物語を書く螺旋プロジェクトの一作品。少しくくど過ぎると感じた。
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