今昔奈良物語集 の商品レビュー
コンセプトが尖りまくってるが、刺さる人には刺さる。 どちらかというと奈良在住歴よりも文学好きに刺さると思われる。 ただし、ギャグやネタに寛容な…。 ターゲットがピンポイント過ぎるとは思うが、作者が好きなことを好きなように表現した上で、魅力的な作品になっている。 その情熱が伝...
コンセプトが尖りまくってるが、刺さる人には刺さる。 どちらかというと奈良在住歴よりも文学好きに刺さると思われる。 ただし、ギャグやネタに寛容な…。 ターゲットがピンポイント過ぎるとは思うが、作者が好きなことを好きなように表現した上で、魅力的な作品になっている。 その情熱が伝わってくる点で、作品としては成功していると思う。
Posted by
カクヨムで「ファンキー竹取物語」を読んで結構面白かったので購入。元ネタを知ってる話は楽しめた。奈良近辺在住だったら細かいネタがわかって更に面白かったんだろうなー
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とりあえず「うみなし」読んで『ナラムボン』て何だよwと。 有名作品の奈良verのパロディ。奈良愛の凄い作者あをにまるさん。なら恋という乙女ゲームの配信をずっと待ってます。 ファンキー竹取物語、どん銀行員、若草山月記が好き。もと作品の好き具合にも依ってる気がするけど、竹取物語の帝の「さてもLINEしたるや?さてもLINEしたるや?」が必死過ぎて面白い。
Posted by
世界よ、奈良色に染まれ。名作文学×現代奈良エンタメ-。 初めての、あをにまるsan。 面白ーいっ! 名作「走れメロス」をモデルにした「走れ黒須」から「耳成浩一の話」まで、現在の奈良を舞台にした全11話。近鉄電車の駅名や大阪の飲み屋街、鹿や妖怪まで出てきて、一日も早く奈良に行き...
世界よ、奈良色に染まれ。名作文学×現代奈良エンタメ-。 初めての、あをにまるsan。 面白ーいっ! 名作「走れメロス」をモデルにした「走れ黒須」から「耳成浩一の話」まで、現在の奈良を舞台にした全11話。近鉄電車の駅名や大阪の飲み屋街、鹿や妖怪まで出てきて、一日も早く奈良に行きたくなりました。 お気に入りは「奈良島太郎」と「ファンキー竹取物語」。 いじめられている亀(オヤジ)を見つけて、”こりゃあひどい、ポリスメンを呼んであげよう”というセリフや、かぐや姫が月へ帰る時に泣いている翁(おきな)の理由が、Youtubeの再生回数が減ってしまうことなど。まさに現代奈良のエンターテイメントですっ! 知らんけど。 ☆Special Thanks to ackky-san☆ 【はてなインターネット文学賞】
Posted by
久々に本を読みながら笑いました。 走れメロス、浦島太郎、竹取物語などを現代の奈良を舞台にしたパロディー短編集です。走れメロスなら太宰風に、竹取物語なら文語体風にしたりと原作に寄せていて、おふざけ満載です。 一番のお気に入りは『走れ黒須』。『走れメロス』のパロディーです。 黒須は...
久々に本を読みながら笑いました。 走れメロス、浦島太郎、竹取物語などを現代の奈良を舞台にしたパロディー短編集です。走れメロスなら太宰風に、竹取物語なら文語体風にしたりと原作に寄せていて、おふざけ満載です。 一番のお気に入りは『走れ黒須』。『走れメロス』のパロディーです。 黒須は激怒した。― から話は始まります。 黒須は友人の瀬川と一緒に大和八木から近鉄電車ではるばると大阪の宗右衛門町にやってきた。居酒屋で一杯ひっかけた後に入ったキャバクラがぼったくりだった。請求額49万8千600円。瀬川をキャバクラの事務所に残し、お金を取りに自宅に戻る黒須。期限は本日の営業時間が終わるまで。間に合わなければ瀬川は大阪湾に沈められます。 折り返し大阪方面行の電車に乗るが、途中の五位堂駅で終電がなくなり、黒須は自転車を盗んで大阪に向かう…。 大和八木も五位堂も、大阪の通勤圏なのにめちゃくちゃ遠いんです。知り合いが住んでいましたが、一度行ったら二度と行きたくないくらい遠いんです。著者がこの絶妙な遠さの駅を選んでいるところにニヤニヤさせられます。 主人公が虎ではなく鹿になってしまった『若草山月記』もツッコミどころが満載で笑いっぱなしです。 二十歳(菊池寛の『形』のパロディー)では主人公が行基前で待ち合わせしていたり、どん銀行員(ごんぎつねのパロディー)では銀行員の主人公が十津川村の支店に飛ばされたり、と、奈良県民向けの小ネタが散りばめられています。奈良県にゆかりのない人には物足りないかもしれません。
Posted by
名作文学をモチーフに、現代の奈良に関わる物語に再構築した物語集と云う発想は面白い。ただ、それぞれの作品がイマイチって感じはする。まあ、軽く読める1冊ですな
Posted by
正直な感想として、物足りない。 名作文学を、現代奈良を舞台に再構築する…というものなのだが、ワンパンチツーパンチ足りないと言うか…。 「再構築」の部分に、単に登場人物や地名を現代奈良のものに置き換えるだけではなく、作者が原典に抱いた思いや解釈、そこから発展した濃厚な妄想という...
正直な感想として、物足りない。 名作文学を、現代奈良を舞台に再構築する…というものなのだが、ワンパンチツーパンチ足りないと言うか…。 「再構築」の部分に、単に登場人物や地名を現代奈良のものに置き換えるだけではなく、作者が原典に抱いた思いや解釈、そこから発展した濃厚な妄想というものが絡んで、それで面白みと独特みのある、面白い小説に昇華するのであろうが…。 本作においては、その部分がまだまだ浅いというか、作者さんの、独自の、豊潤な味付けをしたうえでの、名作と奈良との合体妄想絵巻だったらもっと面白かったかなと思いました。 森見登美彦さんの走れメロスを読んだことがあったから、このように、感じたのかも知れません。本書単体としては、会社帰りで疲れていて小難しい本を読むのは無理…というリフレッシュタイムにちょうど合う、面白くライトな小説だと思います。 作者さんの今後に期待したいなと思います。
Posted by
図書館。 奈良にはさほどゆかりはないけれど、近鉄奈良線に親しみを感じているため、ニヤリとするところはいくつかあった。 思ったほどネタ本という感じではなく、ちゃんと名作を背景に書いてくれているのが面白い。
Posted by
2023/4/24 読了 走れ黒須、であんまり合わないかも、、と思ったけど、奈良島太郎など話毎に話のタッチが変わり、悲しいのも、鬱陶しいのも、楽しいのも、ほんのりなのもたくさんあって楽しめた
Posted by
数々の名作文学を、奈良を舞台にして大胆にアレンジした短編集。登場する地名やなんやが奈良県民ならとってもなじみ深くって、そりゃもう奈良県民なら必読の一冊かも。抱腹絶倒です。 お気に入りは「三文の徳」。うんうん、そうだよね。この言葉の語源はこういうことだって説がありますよ。それがまさ...
数々の名作文学を、奈良を舞台にして大胆にアレンジした短編集。登場する地名やなんやが奈良県民ならとってもなじみ深くって、そりゃもう奈良県民なら必読の一冊かも。抱腹絶倒です。 お気に入りは「三文の徳」。うんうん、そうだよね。この言葉の語源はこういうことだって説がありますよ。それがまさかこんなミステリ調の物語に化けるとは。 「若草山月記」……なんてこったい。鹿なのか。鹿になるのか。そして鹿せんべい貪ってしまうのか。原典よりも切なくなってしまうかもしれません。 「大和の桜の満開の下」は原典も大好きなあの作品なのですが。なかなかにホラーな作品に仕上がっています。でも猫好きとしては、怖いよりもどこかしらほっこりしてしまうなあ。
Posted by
- 1
- 2