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ダビデの星を見つめて の商品レビュー

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2023/11/11

 イスラエルとユダヤ人の事を理解するのにはとても良い本だ。ユダヤ人のことを知らなければ、現代世界は理解できない。

Posted byブクログ

2023/06/10

華僑、ユニオンジャック、ユダヤ。 世界中にネットワークを張り巡らせる中華民族、大英帝国、ユダヤ民族。 寺島さんの三部作の最後がこの本。 ユダヤの歴史、イスラエルの歴史にページが割かれる。 あまり頭に入らなかったが、ロスチャイルドの五本の矢の話は面白い。 ユダヤの国際...

華僑、ユニオンジャック、ユダヤ。 世界中にネットワークを張り巡らせる中華民族、大英帝国、ユダヤ民族。 寺島さんの三部作の最後がこの本。 ユダヤの歴史、イスラエルの歴史にページが割かれる。 あまり頭に入らなかったが、ロスチャイルドの五本の矢の話は面白い。 ユダヤの国際政治学者、キッシンジャーとブレジンスキー。 そして21世紀の経済に影響を及ぼすイスラエル。沈む日本。 ひところはJJ(ユダヤとジャパン)などと言われた経済発展国だったようだが、 今の日本の体たらく、、、 ユダヤの大河の話と思ったが、最後は自国の現状を思い知らされた

Posted byブクログ

2023/05/23
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※このレビューにはネタバレを含みます

 『ユニオンジャックの矢』で英国流の世界戦略、『大中華圏』でアジアで力を持つ華僑パワーを記述し、続く本書が3部作の完結編という位置づけです。世界に広がるユダヤ・パワーに焦点を当てたもので、著者が三井物産時代の体験も踏まえており、大変興味深く読みました。  いわゆる「ユダヤ陰謀論」とは全く異なり、帯にあるとおり、「体験的ユダヤ・ネットワーク論」。やはり、世界の要所要所にユダヤ・パワーありということがよくわかります。石油ショックの時に、富士重工業のみがアラブ市場を捨てて、イスラエルへと進出したことから、ユダヤ人には「スバルはベンツと並ぶ名車」と語られ、「スバルの星はダビデの星につながる」と、いまだにユダヤ系に強い人気を誇るそうです。また、エルサレムにある聖墳墓教会では、ローマ・カトリックの管理する領域は1割程度しかなく、9割は「正教系」などなど、「日本人の世界理解の限界になっていること」が多くの事例とともに語られています。  ユダヤ人の価値観が「高付加価値主義」(知恵を重視)と「国際主義」(世界的視野で物事を考える)というのは、まさに「体験的ユダヤ論」から出た著者の視点ですが、正鵠を得たものと思います。  かつて、寺島実郎氏の講演に参加した際、経済動向や地政学のデータ・グラフがぎっしり詰まった厚さ2㎝ほどの資料が配られ、「よくこれほどのファクトに目を通している」と感心しました。あくまでも冷徹に現実を見据えたもので、決して「ユダヤ陰謀論」ではなく、1ビジネスマン、1研究者が体験的に語った世界のなかのユダヤ・パワーを記述した内容です。プーチンのユダヤ嫌いも書かれており、いまのロシア、ウクライナを知る上でお薦めしたい1冊です。

Posted byブクログ

2023/05/06

以前、知人がフリーメーソンについて書かれた本をうずたかく積み上げて、ユダヤについてとうとうと話し出し、否定も同意も出来なくて、立ち往生したことがある。二次大戦のときにジェノサイドにあったことや、イスラエルのかつての大統領が軍閥出身(?)だったり、バーンスタインや、クレーメルがユダ...

以前、知人がフリーメーソンについて書かれた本をうずたかく積み上げて、ユダヤについてとうとうと話し出し、否定も同意も出来なくて、立ち往生したことがある。二次大戦のときにジェノサイドにあったことや、イスラエルのかつての大統領が軍閥出身(?)だったり、バーンスタインや、クレーメルがユダヤ系だったり、断片的なイメージと、ただ、おかしい、キリストを売った、などといったって、どうしてこんなことになる? というイメージである。そこからは、思考の連続として、フリーメーソンに無条件には飛べねえやなあ、と思うが、話す材料が決定的に不足していて、日本人にもフリーメーソンに入っている人がいて、みたいな本を一冊くれてやる、というのをもらってようやく解放された。こういう経験をする人は意外に多いのではないか。  こうなってしまうのは、たぶん、客観的にみることのできる距離をとれていないからだ。まず、歴史がよくわからない。国がないというのは、その民俗のたどってきた歴史が積み重ねられるのにとても不利だ。 この本は、この不利な状況を実は、ユダヤの視点は国にとどまらず、世界に向いていたととらえなおす。たしかに、理数系や音楽など国に縛られないある意味、全人類共通の文化に創造性を発揮した偉人がユダヤには多いのだ。本をまだ、全部読みきれていない。だが、現在全世界的な影響を及ぼす課題が大きくなって、この視点の重さを感じざるを得ない。

Posted byブクログ