雪蟷螂 完全版 の商品レビュー
人喰いシリーズ読破。愛した男を喰らうとされる、フィルビエ族の女の激情が、山脈を襲う雪嵐のようだった。なによりロージアが印象深い。題名の『雪蟷螂』がいっとうふさわしいのは彼女じゃないかしら。
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対立し合う部族たち。 どちらかが争いを辞める協定を結ぼうとしない限り、誰かが剣を手に取って何度も繰り返されるのだろうな。 徐々に身体を蝕む病を呪いだと思い込んだからこそ、真実を知るまで余計に溝が深まったのだろう。 「悪魔踏みの魔女」 飢えた民たちの想い。 全てがなくなるはずがな...
対立し合う部族たち。 どちらかが争いを辞める協定を結ぼうとしない限り、誰かが剣を手に取って何度も繰り返されるのだろうな。 徐々に身体を蝕む病を呪いだと思い込んだからこそ、真実を知るまで余計に溝が深まったのだろう。 「悪魔踏みの魔女」 飢えた民たちの想い。 全てがなくなるはずがないという甘い考えが生んだ結果なのだから、その後の対策は素早くするべきだろう。 いつか来る処刑の日を待つだけの人生ならば、抜け出して国から去ることを選ぶのは当然だろうな。
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過酷な環境で独自の思想をもち、戦い続けてきた民族同士の婚姻譚。 『この婚礼に祝福を』その言葉通りに進むほど、お互いの溝は浅くなかった。 愛情のあり方とは多様であると、登場人物に教えてもらえる。 それが成されるかは、是非読んでいただきたい。
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ロージアとガルヤの話は、圧倒的なインパクトで衝撃 的だった。 ロマンスとは真逆の状況下で二人の間に生まれたあの 深い想いは「愛」という言葉さえ軽く感じてしまう。 二人きりで会ったのは2回だけだし、時間が長いわけ でも会話が多いわけでもない… なのに、分厚い手袋の描写と、ガルヤがロージアに囁 いた最後の言葉「俺の永遠を…」で一気に感情が持っ ていかれてしまった。 ロージアに感情移入した分、オウガの悲しみ、苦しみ、 憎しみもひしひしと感じた。 やるせない。 個人的には、メインになると思い込んでいたアルテシア とトーチカの話をもっと聞きたかった。 あっでも、書き下ろしで夜の王に会えて嬉しかった。 最後に、また夜の王に戻ってきた!という感じ。
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正直最初は、他の人喰いたちの物語に比べてどううかなぁ……とか思っていた 思っていたけれど、雪蟷螂というこの物語も本当に最高であった タイトルに雪がつくように、雪の時期が長い地方は寒々しく凍える印象がある一方、苛烈で情熱的な女たちに心が熱くなる 雪蟷螂であると自らを言う女たちの誇...
正直最初は、他の人喰いたちの物語に比べてどううかなぁ……とか思っていた 思っていたけれど、雪蟷螂というこの物語も本当に最高であった タイトルに雪がつくように、雪の時期が長い地方は寒々しく凍える印象がある一方、苛烈で情熱的な女たちに心が熱くなる 雪蟷螂であると自らを言う女たちの誇りが本当に素敵で、敵である男にも愛を持って鎌を向くのがとても印象的だ 部族は長年だ戦いに明け暮れており、終止符を打つための婚礼を 婚礼に至った花嫁と花婿は…めちゃくちゃ殺伐で刃物も出てきてどうなっちゃうの!?と ただのハッピーエンドじゃないのがとても良かったなぁ 今作の主人公であるアルテシアと、その身代わりとして育てられたルイ 私としてはこの2人の関係性から目を離せなかった! 主従だけでない関係性 とても似ている2人は全く似ていなくて、情熱的に愛する存在も違っていて あぁそっか、結末は彼女が…って 雪蟷螂の冥利に尽きるであろうと想像する 過去の邂逅部分で教えてくれる、もう1人の愛の物語 彼女の気持ちを考えると複雑な思いはあるけれど、あぁ、蟷螂の宿命ってなんて、なんて残酷で愛すべきものなんだろう!って 命をかけて白の世界で苛烈に愛する姿が愛おしい 蟷螂は愛する雄を喰らい尽くす
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最初に読み始めた時は、今まで争っていた部族同士が婚礼をきっかけに、互いに心を通わせていくストーリーなのだろうと思っていました。けれどそんなことはなく、恋人同士の甘い情景などもどこにもなく、ただ戦という中でしか答えを見出せなかった人々の、それでも深い愛情が静かに、しかし確かに燻っていたというような物語でした。こんな愛情の捧げ方があるのだなぁと、今まで甘い恋物語ばかり読んでいた自分には新鮮でした。けれどある意味とても一途で、とても誠実な愛の話だったのではないかと思います。こんな愛し方をもし現実でしたら苦しくてしかたがないのではないでしょうか。フェルビエの雪蟷螂の冷たくも激しい恋の結末に、共感することは自分には難しいですが、読了後は印象深い余韻に包まれました。
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人喰い三部作の第三部、私は紅玉いづきさんの言葉の魔法にかかっているのではなかろうか...そう思うくらいにドンピシャではまってしまう。毎回読む度に「これがいちばん!」と思う.... 地獄のような、楽園のような、生涯をかけた恋、というのが宣伝文句で、 あなたを、喰べてしまいたいほどに...
人喰い三部作の第三部、私は紅玉いづきさんの言葉の魔法にかかっているのではなかろうか...そう思うくらいにドンピシャではまってしまう。毎回読む度に「これがいちばん!」と思う.... 地獄のような、楽園のような、生涯をかけた恋、というのが宣伝文句で、 あなたを、喰べてしまいたいほどに、愛している。 というのが裏表紙に書かれている本文。 この「喰べてしまいたいほどに」のフランク感と「愛している」の丁寧な音並びが最高に良い。 え、だって「ほどに」と「愛している」だよ? これね、試しに逆転させてみたのだけれど、「喰べてしまいたいくらいに」と「愛してる」じゃ駄目なんだよ...やっぱりいづきさんは魔法使いだ...
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とにかく白が美しい! 美しくて厳しい自然と女性が印象に残った。 雪蟷螂の題名回収が美しくて…最初から結末は何となく分かっていたけど想像の何倍も美しい言葉に飾られてた
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ああ、、つな、がってたんだ、、、ね フクロウの過去のことがすこしすこしわかってよかった。ちょうど馬車で「ルイ」がトーチカとフェルビエから遠ざかっていく時、ミミズクとフクロウはどんな絵を描いているのかな。ディアとエルザは街にでも出てるのかな。トトとホーイチはどんな会話してるのかな。 全部全部気になる。 この話は他の巻よりも主人公とかに拘ってなくて題名の通り「雪蟷螂」として生きる、生きた、生きてきた女性の話だった。 それぞれにきちんとすっきりとした終わり方があって、それぞれが幸せになれるスタート地点に立てて、これから幸せになってほしくて(叔母さんについてはなんとも言えんが)尚且つ全部繋がっているのが凄い。 ミミズクの話フクロウの話 デュークの話オリエッタの話 ディアの話エルザの話 トトの話ホーイチの話 ゼクンの話ティーランの話 ミレイニアの話ダミアンの話 アルテシアの話トーチカの話 ルイの話オウガの話 ロージアの話ガルヤの話 魔女の話 この綺麗で魅力に満ちた物語たちの続きをまた覗きみれたらいいな。
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うーん…私としてちょっとだけ物足りない感じでした。設定や世界観は凄く素敵なんですが、恋愛に関しての価値観が合わなくて、なんて言ったらいいかわからないんですが、なんか物足りないって感じました。 最後の結末もハッピーエンドなんですが、出来れば全員が幸せになる結末がよかったです。でも好...
うーん…私としてちょっとだけ物足りない感じでした。設定や世界観は凄く素敵なんですが、恋愛に関しての価値観が合わなくて、なんて言ったらいいかわからないんですが、なんか物足りないって感じました。 最後の結末もハッピーエンドなんですが、出来れば全員が幸せになる結末がよかったです。でも好きなのは好きなので、続編が出ても買うと思います。読書を惹きつけるのは、毎回流石だなって思います。
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