量子力学の多世界解釈 なぜあなたは無数に存在するのか の商品レビュー
2024-10-14 バリバリの多世界解釈論者による解説。多世界解釈の説明と同じくらい、量子力学の誕生から発展までもまとまっていてわかりやすい。 ただ、コペンハーゲン解釈と多世界解釈、どうにも未だ「解釈」であってどちらが正しいかは分からない気がする。それを判定することが果たして可...
2024-10-14 バリバリの多世界解釈論者による解説。多世界解釈の説明と同じくらい、量子力学の誕生から発展までもまとまっていてわかりやすい。 ただ、コペンハーゲン解釈と多世界解釈、どうにも未だ「解釈」であってどちらが正しいかは分からない気がする。それを判定することが果たして可能なのか。まあ、宇宙論とかもそれに近かったけど、議論どんどん深まってるし。興味深いです。
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量子力学に対するサイエンスフィクション的な自分の認識を変えたくて読んでみたが…難しい! インターネット然り、原子の存在然り、地動説然り、新しいものは最初は怪しいと感じるのは歴史が証明しているが、量子力学も数十年後は当たり前の理論となっているのだろうか? そんな世界が楽しみです。...
量子力学に対するサイエンスフィクション的な自分の認識を変えたくて読んでみたが…難しい! インターネット然り、原子の存在然り、地動説然り、新しいものは最初は怪しいと感じるのは歴史が証明しているが、量子力学も数十年後は当たり前の理論となっているのだろうか? そんな世界が楽しみです。 難しいけど読んでよかった。 コペンハーゲン解釈 量子もつれ 波の収縮 デコヒーレンス 状態の共存 実在のとらえ方 エンタングルメント
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多世界解釈派の著者が、コペンハーゲン解釈他の歴史的推移を踏まえて解説。異なる状態が共存するということを乗り越え、各状態がデコヒーレンスが成り立ち干渉しなければ現状の観測データからもっとも説明しやすいとする。 以下Wikipedia コペンハーゲン解釈といっても差異はあるがノイ...
多世界解釈派の著者が、コペンハーゲン解釈他の歴史的推移を踏まえて解説。異なる状態が共存するということを乗り越え、各状態がデコヒーレンスが成り立ち干渉しなければ現状の観測データからもっとも説明しやすいとする。 以下Wikipedia コペンハーゲン解釈といっても差異はあるがノイマンが1932年に行った定式化は、 量子系と観測者(観測装置)を分離する。2つの境界はどこに引いてもいい。 量子系の状態は、観測していないときはシュレディンガー方程式に従う 観測により波動関数が収縮して、1つの測定値が得られる どの測定値が得られるかは確率的であり、ボルンの規則に従う 多世界解釈 シュレディンガー方程式から予測される重ね合わせ状態は全て実現し、干渉性を喪失した世界が分岐していくと考えることで波束の収縮を回避する。多世界解釈はある意味で決定論的であり、初期条件が与えられれば未来の分岐する全ての世界の重ね合わせに相当する量子状態は一意に決定される。
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二重スリット実験の議論を丁寧に説明し、現在主流の波動関数の収縮を支持するコペンハーゲン解釈と多世界解釈の違いを分かりやすく説明。⚪︎⚪︎解釈は物理の延長ではあるが、哲学あるいは宗教的な要素が入ってしまい、科学から離れた思想だなあと思ってしまう。それでもこの世の仕組みがどうなってい...
二重スリット実験の議論を丁寧に説明し、現在主流の波動関数の収縮を支持するコペンハーゲン解釈と多世界解釈の違いを分かりやすく説明。⚪︎⚪︎解釈は物理の延長ではあるが、哲学あるいは宗教的な要素が入ってしまい、科学から離れた思想だなあと思ってしまう。それでもこの世の仕組みがどうなっているかを理解したいという人間の根源的な欲求がある限り、こうした議論は続くのだろうなと思うし、実際面白い。
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量子力学の本を読んだり勉強したときに、例えば二重スリットの実験結果を説明するのに、電子の状態は波動関数で表されて確率的な広がりを持っている、というところはまあなんかよく分からないけどそうなのかな、と思えなくはないのですが、ただその波動関数が測定をすることによって一つの状態に収縮す...
量子力学の本を読んだり勉強したときに、例えば二重スリットの実験結果を説明するのに、電子の状態は波動関数で表されて確率的な広がりを持っている、というところはまあなんかよく分からないけどそうなのかな、と思えなくはないのですが、ただその波動関数が測定をすることによって一つの状態に収縮する、というところがさっぱり分からなくて、いったい波動関数の収縮ってなんなんだい、と思ってました。この考え方をコペンハーゲン解釈と言うのだということは割と最近知ったのですが、本書はこの、現在量子力学の解釈の標準と言われているコペンハーゲン解釈に対抗する、多世界解釈についての本です。難しい数学は使わずに、分かりやすく多世界解釈を説明しています。 多世界解釈は、ウルトラマン世界やMARVEL 映画でおなじみのマルチバースのベースになっているものと思いますが、波動関数の収縮なんてものは起こらない、という立場で量子力学を解釈しようとするものです。二重スリットの干渉縞の実験結果も、波動関数の収縮という概念を用いずに説明するので、たいへん受け入れやすい考え方でした。業界(学会?)ではまだまだコペンハーゲン解釈が主流なようなのですが、多世界解釈論者の方々はぜひぜひ頑張って欲しいです。
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物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。 東大OPACには登録されていません。 貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください 返却:物性研図書室へ返却してください
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2022年ノーベル物理学賞が、ベルの不等式にまつわる量子力学の実験的検証とその成果に与えられたことは記憶に新しい。 一般に「量子もつれ」と呼ばれる、私たちが日ごろ当然のように理解している物体の存在の仕方を根底から否定するような、微視的空間における存在の振る舞いかたが遂に実験的に示...
2022年ノーベル物理学賞が、ベルの不等式にまつわる量子力学の実験的検証とその成果に与えられたことは記憶に新しい。 一般に「量子もつれ」と呼ばれる、私たちが日ごろ当然のように理解している物体の存在の仕方を根底から否定するような、微視的空間における存在の振る舞いかたが遂に実験的に示されてしまった。 これは、私たちが日ごろ感じている存在に対する「在る」という認識が根本的に誤りであることを示唆している。少なくとも微視的な(つまりミクロレベルでの)世界では。 しかし、私たちの身体も身の回りのモノもすべては無数の原子の組み合わせから成っている以上、 私たち自身の存在のしかたもまた量子力学と切り離すことはできない。 存在する、とはどういうことか? その答えを筆者は「量子力学の多世界解釈」という観点から丁寧に解説し、紐解いていく。 これは少なくとも現段階では複数ある解釈の一つに過ぎず、科学的にエビデンスが得られた内容ではない(そもそも科学的にエビデンスを得ること自体が可能かどうかさえ疑わしい)のだが、 存在理解について大きなヒントを与えてくれる書であることは間違いない。 量子力学の研究成果がもたらした最大の功績は、 従来の私たちが日ごろから信じて疑うことのなかった“存在そのもの”の認識について「コペルニクス的転回」を余儀なくさせたところにある。 そのエッセンスを数式に頼ることなく平易に実感させてくれる良書。 ただし、コペンハーゲン解釈に対して批判的な立場を取る著者による説明であることに注意を要する。 私にとっては多世界解釈のほうが個人的に納得感が強いので好感が持てたが、必ずしも科学的に公平に書かれた解説書とは言い切れないと感じた。
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一般の人向けな量子力学の本でした。もちろん難しくて理解できない事もたくさんあったけど、分かりやすい言葉や想像しやすい例え話などがあって、諦めずに読み終えた。
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総じて、前半は前期量子論の復習になるように思われた。高校物理だと、普通、一貫校でない限りは、高校3年の2学期頃に行うと思われる、原子分野(大概が前期量子論)であるが、時間がないので大概飛ばしがちであり、難しいテーマであるため体系的に学べないことにより微妙に勉強しづらい分野でもある...
総じて、前半は前期量子論の復習になるように思われた。高校物理だと、普通、一貫校でない限りは、高校3年の2学期頃に行うと思われる、原子分野(大概が前期量子論)であるが、時間がないので大概飛ばしがちであり、難しいテーマであるため体系的に学べないことにより微妙に勉強しづらい分野でもある。古典力学や古典電磁気学のようにあまり時間をかけて履修しないので、こういう本で復習するのもありかと。それにしても、電子の粒子と波の二重性については観測者の出方によって変わるということが信じがたい方もおられると思うが、その解釈については見ていないときは確率的な波として存在し、見ると一つの点に収束し粒子としてふるまうという、いわゆる「コペンハーゲン解釈」ということで一応棚上げされているが、「コペンハーゲン解釈」も当時の哲学(考え方)に影響を受けているらしく、現在ではそれが変わってきているようである。もう少し探究したい分野である。
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原子構造などのミクロな世界で成り立つ量子力学の法則。本書前半では、その成立の歴史や内容について数式を使わずに比較的分かりやすく説明してくれています。この辺を一読するだけならよく書けていると思う。 本書中盤ではさらに、量子力学の理論と観測結果がよく一致することは受け入れた上で、我々...
原子構造などのミクロな世界で成り立つ量子力学の法則。本書前半では、その成立の歴史や内容について数式を使わずに比較的分かりやすく説明してくれています。この辺を一読するだけならよく書けていると思う。 本書中盤ではさらに、量子力学の理論と観測結果がよく一致することは受け入れた上で、我々の巨視的なスケールでの直感に反する量子力学の解釈問題へと読者を誘ってくれます。この30年ぐらいの量子力学研究の最先端の状況を俯瞰できるでしょう。個人的には、理論をどう解釈したって、結果が一致しているならどうでもいいよ、と思っていたのですが、近年、理論の解釈の仕方によって結果が異なってくる実験が行われ、解釈が重要となっていて、それがノーベル賞受賞にも繋がっている。最近流行している「量子コンピュータ」の背景にも通じる量子力学の解釈の最先端には、SFなどで取り上げられる「多世界解釈」が真剣に議論されているようです。 本書終盤ではこの「多世界解釈」が科学的に何を意味しているのか、それ以外の解釈と何がどう違うのか、ということを何とか説明しようとしてくれています。でも、残念ながら門外漢にはさすがに簡単にその内容を理解できるようなものではなかったし、「多世界解釈」には無理があるんじゃないか、そう考えたところで現実の世界以外の他の世界が「干渉」してこないんじゃ証明できないわけで、考えて無駄じゃないのかなぁ、と思ってしまった。
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