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罪の境界 の商品レビュー

3.8

144件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    67

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    2

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2023/10/10
  • ネタバレ

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★2.5 被害者の立場、加害者の立場。 どちらにせよ無差別殺人は悪だと思っているので、どんな背景があったとしても、加害者は加害者。

Posted byブクログ

2023/10/08

人は、みんな愛されて生きているのだなと思う。通り魔事件の被害者と、加害者。 それぞれの言い分、それぞれの立場が交錯しながら話が進む。 初めは、加害者の主張をそれもアリだとする話かと思ったが、そうではなく。 愛情に飢えた加害者、でも本当は愛されたい人からすでに愛を受けていたと気づい...

人は、みんな愛されて生きているのだなと思う。通り魔事件の被害者と、加害者。 それぞれの言い分、それぞれの立場が交錯しながら話が進む。 初めは、加害者の主張をそれもアリだとする話かと思ったが、そうではなく。 愛情に飢えた加害者、でも本当は愛されたい人からすでに愛を受けていたと気づいたとき…やるせない気持ちになりました。 被害者が前を向いてくれたのが救い。

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2023/10/04

117なかなか重いテーマでした。貧困と虐待の連鎖は止められないのか。努力が足りないのか。宿命と諦めるのか。生命の傾向性を転換できる方法はないのか。色々考える作品でした。

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2023/09/30

罪の境界がどこにあるのか。答えが明確に示される。それをアナタが言うの⁈とは思ったけれども。無差別殺人に正義なんてない。当たり前のことが当たり前に描かれて良かった。 一歩前に進んだ省吾が、いつか社会派ライターとして成功する日が来るといいなと思う。

Posted byブクログ

2023/09/29
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人を殺したら人ではなくなる 考えさせられる作品だったものの、小野寺の取り乱しようは少し不自然に感じた

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2023/09/18
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重いテーマながらもテンポがよくサクサク読んでいた。 2人の視点を交互に繰り返すので、あとちょっとだけ・・・ってついつい長く読んでしまう。 罪の境界か・・・ 境界がここのラインでいいのかはさておき、一度超えたらどんなに後悔しても戻りたくても戻れない一線なんだな。 約束は・・・これは泣ける。約束を守ってきた生きざまに泣ける。 最後の最後はよくある展開だけど、少女漫画みたいだけど笑、それでもほろりと涙が出た。

Posted byブクログ

2023/09/18
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読了するのにちょっと時間がかかってしまったけど 内容は面白かった。 無差別通り魔事件の被害者となってしまった明香里。 彼女を庇って亡くなった男の最期の言葉を伝えるべく、男の事を調べるのだけど…。 また加害者の圭一が事件を起こした目的。 それを本にしようとする自称ライターの省吾は 自分の過去と圭一の過去を重ねて…。 とまぁ、読み応えたっぷり。 被害者明香里の、被害後の荒む描写は苛立ちが伝わる。 事件の日、約束をしておきながら行けなくて、 そのせいで彼女が被害に遭ってしまったと苦悩する恋人の航平。 ライターの省吾はどう絡んでくるのかと思いきや、 なるほど。 彼女を庇った男の最期の言葉は、ちゃんと届けられるのか、最後のページまでの本の厚さにドキドキしたけど、 無事辿り着けて、よかった。 そこに行くまで、いろんな事が語られて。 飽きさせない話でありました。 被虐待児の加害者。 明香里の側にもそんな子供が登場する。 何だか切ない。 その子が、この先絶望しないように、と願う明香里に 心打たれた。

Posted byブクログ

2023/09/13

謎解き部分に関しては予想通り。ストーリー構成、展開、人物描写はさすが薬丸さんらしく引き込まれました。ラストの問題提起のまとめ方、被害者が段々と成長していく姿も良かったです。

Posted byブクログ

2023/09/11

後半になるにつれて読むペースがあがりました どんどん引き込まれていきました 分厚いと思いましたが、心理描写や背景が丁寧に書かれていると思いますが、これは 好みだと思いました 罪の境界ってそういう意味だったのかと 思い読んでよかったと思いました

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2023/08/23
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重い話だが読みやすく、最後まで一気に読めた。 通り魔被害者のあかりが顔や全身の傷だけでなく 心が壊れかけ、ほぼアル中、家族への暴言などに至る過程は読んでいて苦しくなった。 犯人の小野寺は幼少期からの凄惨な虐待、学校にも行かせてもらえず、仕事も続かない、友人もいない人生だった。 しかし虐待された人が必ず罪を犯すわけではない。 その一線を超えるか超えないか その境界はなんなのか、というのがテーマのようだ。 貧困、孤独、無知が毒親を作り その子供たちが犯罪予備軍となっていく可能性が高いのは確かだ。 この世に無数にいるであろうトムくんを救うにはどうすればいいのだろう。 (そういう感じの本を溝口には書いてもらいたかったような) ここからちょっと厳しめですが、、 あかりの代わりに亡くなった晃弘が残した 「約束は守った、伝えてほしい」という言葉を届けるためにあかりは恋人航平と晃弘の足跡を辿る。 晃弘にも暗い過去があり、その約束を伝える相手も見つかるが、このような人生を送ってきた最期の言葉としてなんだかしっくりこない。 この小説のキモとなるセリフなのに、、ごめんなさい。 小野寺の母親は最後偉そうに登場して 実は近くで見守っていた、会おうとしていた風なことになってたけれど、全く納得がいかない。 息子に対する後付けのような愛情のみで 被害者への申し訳なさなどはカケラも感じられない。そういうとこなんだよと言いたい。 あかりと航平は復縁して良かったけれど 子供の名前を晃弘にするのは、、、 いくら恩人とはいえ、、 前科もあるし、最後殺されてしまうのだし 子供にはもっと別の人生を送ってほしいと思う。

Posted byブクログ