見果てぬ王道 の商品レビュー
中国革命の父として知られる孫文を経済的に支援した日本人実業家・梅屋庄吉の破天荒な生涯を描いた歴史大作。と言っても史実を重視した作品ではなく、庄吉の人間的な魅力にあふれており、読んでいてとても楽しかった。日本の映画産業発祥にも深く関わっていたことも知り、とても興味深かった。 にして...
中国革命の父として知られる孫文を経済的に支援した日本人実業家・梅屋庄吉の破天荒な生涯を描いた歴史大作。と言っても史実を重視した作品ではなく、庄吉の人間的な魅力にあふれており、読んでいてとても楽しかった。日本の映画産業発祥にも深く関わっていたことも知り、とても興味深かった。 にしてもこの人、運がいいんだか悪いんだか、目端が利くんだか利かないんだかよくわからない。新規事業を興しては成功→失敗を繰り返してばかりいる。稼いだ金は惜しげもなくばらまいてしまう。傍から見ているなら面白いが、身内にいたら堪らないだろうな。
Posted by
評価は★3に近い★4。 というのは、まず、川越宗一小説は、ものすごく惹かれる題材なのだが 読んでいて、わたしには、退屈というか飽きる箇所が多いから。 「熱源」のときもそうで、すぐに投げた。 フィクション、それも直木賞受賞作なのだから、エンタメでしょう? エンタメで、あんな風に...
評価は★3に近い★4。 というのは、まず、川越宗一小説は、ものすごく惹かれる題材なのだが 読んでいて、わたしには、退屈というか飽きる箇所が多いから。 「熱源」のときもそうで、すぐに投げた。 フィクション、それも直木賞受賞作なのだから、エンタメでしょう? エンタメで、あんな風にエンエンと革命について語られるのを読むくらいなら、 新書を読むかなぁ・・・ とはいえ、エンタメの面白さもあるのは確か。 梅屋の若き日、妻との関係、孫文との出会いなど、どこまでが 作者の創作かわからないが、面白く読めた。 明治日本のそうそうたる名前が出てくるのも嬉しい。 かつて映画「宗家の三姉妹」で宋慶齢に憧れ、 四半世紀前の上海を訪ねた。 (まだ高層ビルが建ち始めた頃だったなぁ・・・) そんなだから、横浜にいたという、孫文の日本人妻?について知ったことも 本書からの大きな収穫。ハマッ子としては、もっと知りたいところ。 早速、こちらについても、横浜市立図書館で予約をしている。
Posted by
【孫文を支え続けた日本人実業家・梅屋庄吉の熱き生涯!】映画事業で大成功をおさめ、その資金で革命家・孫文を支援し続けた梅屋庄吉。その情熱と葛藤、国境を越えた友情を直木賞作家が描く。
Posted by
- 1
- 2