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「自傷的自己愛」の精神分析 の商品レビュー

4.2

27件のお客様レビュー

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2026/04/09

自分をやたらと卑下する人は、自己愛に乏しいのではなく、むしろ自分への強い関心を持っていることから、ひとつの自己愛のありかたとして捉えられる。そこに自分が無価値であることは自分が一番よく知っていて、それを否定されたくないという信念がある。 自傷的自己愛は、現代の承認の時代の中で、自...

自分をやたらと卑下する人は、自己愛に乏しいのではなく、むしろ自分への強い関心を持っていることから、ひとつの自己愛のありかたとして捉えられる。そこに自分が無価値であることは自分が一番よく知っていて、それを否定されたくないという信念がある。 自傷的自己愛は、現代の承認の時代の中で、自己承認が困難になっていった結果、あるべき自分のイメージから見たダメな自分への批判と捉えることができる。それらはどちらも自身が正確に認識できているとは限らないものである。 自傷的自己愛は愛着障害ほどの病理性はなく、むしろ健全に育ってきた自己愛が、思春期以降の傷つきによってねじれを生じさせるのではないかと考えられる。 自傷的自己愛は誰にでも生じ得るものであり、世間的な価値観や同調圧力が深く関わっている。 それに気がつき、尊厳を傷つけられない環境に身をおき、他者との対話のなかでアサーション(他者に配慮しつつ、自己主張ができる)を育むこと、つまり自己愛を捨てるのではなく成熟させるという認識が健全な自己愛に必要なことである。

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2026/02/26

以前、Twitterで引きこもりで悩んでいる方と仲良くなったことがあった。 自分はその当時、双極性障害と診断されたばかりだったのでその方の「自傷的自己愛」を精神的な疾患に由来するものだと安易に結論づけて「医師の診断を仰ぐべき」だと助言した。結果、それを本人から相談されたその方の父...

以前、Twitterで引きこもりで悩んでいる方と仲良くなったことがあった。 自分はその当時、双極性障害と診断されたばかりだったのでその方の「自傷的自己愛」を精神的な疾患に由来するものだと安易に結論づけて「医師の診断を仰ぐべき」だと助言した。結果、それを本人から相談されたその方の父親はショックを受けてしまったという事例があった。その方が「2次的ナルシシズム」に固執していただけとわかっていればそんな助言はしなかったのにと内省しながら読んだ、

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2025/11/28

◎都合がいいから取り入れたい、腑に落ちる □腑に落ちないけど印象的 •自分の考え ◎自傷的自己愛=病気ではない この苦しみを抱えている人は予想以上に多いはず この本で言う自己愛=自分自身でありたい(自分が好き、嫌い、自分がわからないも含まれる) □自分が世界の中心であると同時...

◎都合がいいから取り入れたい、腑に落ちる □腑に落ちないけど印象的 •自分の考え ◎自傷的自己愛=病気ではない この苦しみを抱えている人は予想以上に多いはず この本で言う自己愛=自分自身でありたい(自分が好き、嫌い、自分がわからないも含まれる) □自分が世界の中心であると同時に、世界の一部に過ぎない ←おそらく自分は、以前は自分が世界の中心だと思ってたけど、今、一部に過ぎなかったことに気付いてショックを受けている途中。どちらかの概念が極端にでかすぎても辛い。だけどこの一見矛盾する二つは両立するんだなあと。いい言葉!

Posted byブクログ

2025/10/09

『俺はいいけど、YAZAWAはなんて言うかな?』の感情を徹底解説した一冊。 ・自傷的な言葉は自分にも誰にも向けない 「私おばさんだから〜」という自傷的な発言が昔から気になっていたが、それが自己愛の裏返しであったからという分析に納得した。 ・自傷的自己愛を認める社会 「引きこも...

『俺はいいけど、YAZAWAはなんて言うかな?』の感情を徹底解説した一冊。 ・自傷的な言葉は自分にも誰にも向けない 「私おばさんだから〜」という自傷的な発言が昔から気になっていたが、それが自己愛の裏返しであったからという分析に納得した。 ・自傷的自己愛を認める社会 「引きこもり」「自傷行為」など、蓋をされがちな社会問題は、“そこにあるもの” としてただ存在を認めれば、当事者にとって少しは生きやすい社会になるのではないか。実際に存在していることは事実だ。 ・自己愛とは not 「自己肯定感が高い」 but 「自分であり続けたい」という感情。

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2025/10/06

ついったで見て気になったから借りてきた!面白かったというか興味深かった!! 自己批判を繰り返す人ほど自分と他人の比較や自分の価値について思い悩み、自分のことばかり考えることに忙しい。自傷的自己愛についてな本 個人的に本書の中で定義されてる健全な自己愛を与えてもらえた側の人間なの...

ついったで見て気になったから借りてきた!面白かったというか興味深かった!! 自己批判を繰り返す人ほど自分と他人の比較や自分の価値について思い悩み、自分のことばかり考えることに忙しい。自傷的自己愛についてな本 個人的に本書の中で定義されてる健全な自己愛を与えてもらえた側の人間なので、生きてきてなんで自分はこんななんだろうとか価値がないとか思ったことはないです。仕事でミスしたらそりゃ凹むし反省はするけど。なので読んでてふむふむが多かったし、友達はこう言う気持ちなのかなって思ったりした。 自分はダメだ〜って自傷的自己愛な人に対してそんなことないよ!あなたは素敵!って言っちゃってたのでそこは一旦相手の意見を受け止めた上で私はこう思うよって言おうと思う。 中井先生の、自分は世界の中心であると同時に世界の一部に過ぎないって一見矛盾した在り方はすごくしっくりきました。 ここで言う「自己愛」とは、自分大好き!ではなく「自分が自分でありたいと思う気持ち」なので注意。 自傷的自己愛について、当事者と思う人もそうでない人も結構おすすめ!!最後の方にはどうしたら自傷的自己愛から少しでも離れられるか〜も載ってます。 【以下長めのメモ(ある意味ネタバレ注意)】 自己愛の発達のもっとも望ましい条件は、青年期や成人期を通じて自己を支持してくれる対象が持続すること。(ex親友や恩師) そうした対象との相互作用が事故愛を成熟させる 自己愛の成熟とはよい「自己-対象」をふやすこと。 76:自己批判を繰り返す人ほど、自分と他人を比較したり自分の価値に思い悩んだりするなどして「自分について考え続けることで忙しい」状態に陥りがち。自分に対する尋常ならざる関心ゆえに「自己愛」 107:若い世代は自分を承認することが苦手 他社の承認に依存しており、自ら自己承認できない 137:自傷的自己愛者はしばしばあえて「他責的で事故中なキャラ」を演じることがある。意図的かどうかはわからないが、そうすることで自己愛を守ろうとしていることは間違いない。 191:安直に高められた自己肯定感は意味がない 自傷的自己愛に陥っている人に典型的な発想として、仕事などの成功などで価値を高め自己肯定を試みることがよくある。が、危険!なぜなら ・高すぎる目標設定が行動を阻む ・実際に達成できても自己肯定感があまり上がらない ・この発想自体が優生思想 202:精神科医の中井先生 健康的な精神のあり方をは、「自分が世界の中心であると同時に世界の一部にすぎない」 中心と一部の両立が大事! アサーション:他者に配慮しつつ自分の言いたいことはしっかりいえる状態 周りのいうことを聞くだけ/自分の主張ばかりするのは成熟した自己とはいえない(50:50が大事) 205:親子関係の中でほどよい自己中心性を育め無かった人・家族以外の対人場面で尊厳を傷つけられてきた人は自傷的自己愛を懐きがち ではどうやって修復すれば?? →安心できる環境でアサーティブな会話を経験すること!それを積み重ねること 219:再度一番基本的なことをおさらい! 「高いプライドと低い自信」が当てはまるなら、その自己否定は確実に自己愛にゆらいする。 ここで大事なのは、自己愛とは自分大好きではなく、自分が自分で有りたいという感情のこと。 自己愛ゆえに今の自分の在り方を受け入れられず、自分自身を否定している。 本来、一人の人間の属性は無数の長所も短所も含まれており、ひとことでイメージはできない。こんな自分は価値がないと断定している時の「こんな自分」は、その人のほんの一部でしかないのにそれを自分の全てと思い込み攻撃することでプライドと自己愛を守っている。 オープンダイアローグはやっぱ効果がすごいらしい 他の精神医学の本でも見かけたな〜

Posted byブクログ

2025/10/07

二次的ナルシシズムの説明が面白かった。 自分自身を他者として発見しなおし、他者のように自分を愛する段階。 赤子は鏡に映った像(虚像)を拠り所に自分の身体イメージと自分が自分であることを統合していく。鏡に映った像=ウソの像であるので人間はウソの力を借りて自分を認知している。   ...

二次的ナルシシズムの説明が面白かった。 自分自身を他者として発見しなおし、他者のように自分を愛する段階。 赤子は鏡に映った像(虚像)を拠り所に自分の身体イメージと自分が自分であることを統合していく。鏡に映った像=ウソの像であるので人間はウソの力を借りて自分を認知している。   こうありたいと思う自分と実際の自分のギャップから今の自分はダメだと思って、ダメさを永遠と追認していくような回路に陥った時、「これは自分がダメであることを一番よく知る自分」というポジションを自分の中に作ることで自己愛を決定的に損なわないようにしていると客観的に思えるかもしれない。その自分のダメさをよく知る自分というのは、なんだか集合的な承認に即した自分のような気がする。つまり母娘問題でいう母の身体性が言葉によって娘へと乗り移ろうとする際の娘側の苦しみのように、自傷的自己愛は集合的な承認の漠然とした空気が個人を内側から抑圧する際の軋轢のようにも思える。 自己愛の定義が最終的にぼんやりしてしまった印象。自己愛はポリフォニックな状態?なのだろうか。自己愛は何かの配置を説明する言葉ではなく、むしろその配置を生み出す力のことではないかと自分は考える。赤子が鏡に映った虚像を頼りに自分自身を認識していくように、成人でも自分がどういう人間なのか、良い奴なのか、悪い奴なのか、立派なのか惨めなのか、男なのか女なのか、どういう体を持ってるのか、誰が好きで何が嫌いなのか流動的に揺らぐ認知は自己を不安定にする。前は似合っていた服が全然似合わなくなったり。不安定な自己は「こうありたい」という虚像を自己を再編集するための縁にしようと探し求める。その〜しようとする力が自己愛だと思う。そこには修復可能なズレと修復不可能なズレがあるが、問題は修復できないズレをそれでも受け入れて自分として生きる場合だ。自己愛は、その時「ここにいる自分を自分だと受け入れて許せる」「ここにいる自分が自分であることを喜べる」ように修復不可能なズレを折衷させていこうと働く。自分ではなかったものに自分がなり(老いや病、喪失などによって)愛せるものとそうではない部分が変化するということがあるが、それは自己愛の力学が働いているのではないか。

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2025/07/25

自分には自傷的自己愛に当てはまる部分があり、共感できる部分が多かった。 プライドは高いのに、自信はない。能力的には他の人より格段に劣っているとは思っていないが、自分の人間性に自信がなく、褒められても素直に喜べない自分がいることはわかっていた。似たような人がたくさんいることが分かっ...

自分には自傷的自己愛に当てはまる部分があり、共感できる部分が多かった。 プライドは高いのに、自信はない。能力的には他の人より格段に劣っているとは思っていないが、自分の人間性に自信がなく、褒められても素直に喜べない自分がいることはわかっていた。似たような人がたくさんいることが分かってよかった。少しでも、自傷的でない自己愛を確立していけたらと思う。

Posted byブクログ

2025/03/28

メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1905445234772943322?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

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2025/01/31

自傷的自己愛を抱える人が「プライドが高くて自信がない人」というのは分かりやすかった。また、「自己愛」というとどちらかというとネガティブな印象がある言葉だが、自己愛自体は生きるために必要なものであり、それは「自分自身でありたい」という願いなのだということがよく分かった。

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2025/01/24

(2025/01/24 2h) 『スマホ時代の哲学』にて紹介されていたので読んでみた。 同著者の『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』も面白く読んだ。 わたしは引きこもり当事者として、「自傷的自己愛」をもつ傾向があると自覚している。 ただ、より傾向が強かったのは不...

(2025/01/24 2h) 『スマホ時代の哲学』にて紹介されていたので読んでみた。 同著者の『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』も面白く読んだ。 わたしは引きこもり当事者として、「自傷的自己愛」をもつ傾向があると自覚している。 ただ、より傾向が強かったのは不登校だったときで、いまは気分の浮き沈みに関しても徐々に乗りこなせるようになってきた。 そのため、本書の助言も抵抗感なく受け入れられた。 著者は引きこもり介入のパイオニアみたいなひとなので、不登校や引きこもり当事者がいちばん共感して読めると思う。 ただ、SNSで「自分なんて…」と自己卑下するような投稿をした覚えのあるひとたちなんかも、読むべき。 弱者男性を自称するひと、ちょっとした優生思想を持ってますよってひとも対象になってる。 自己嫌悪と自分が嫌いは違う。 自己愛と自己肯定感も違う。 少しの言葉や生き方の解釈を変えてみると、楽になれるかもしれない。そういう希望がある本。

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