カプチーノ・コースト の商品レビュー
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初めて読む、若手の作家さん。 「群像新人賞」受賞、本作も「群像」に発表されたよう・・・ ということは、純文系か。 ・・・なるほど! パワハラにより休職中の26才の女性が 海でのゴミ拾い(ビーチクリーン)に精を出し その1ヶ月の日々での出会いや想いを描く・・・ 舞台は、ほぼ海と、その周辺。 彼女の自宅なんて、出てこない。 登場人物も、通りすがりは何人もいるけれど、 メインは主人公と友人と、ビーチクリーンで出会った年上の女性だけ。 それだけなのに、ここまで、世界を膨らませ、 主人公の想いに共感することができるって、 さすが、「群像」! (昭和生まれは、純文に弱くて、ひれ伏しちゃう?) 私事ながら、 最近、親しい昔からの友人よりも、 今、身近に居る、ゆるいつながりのサークル仲間とか 元同僚とかの方が、話しやすく、一緒に居て心地よい。 お互い、何でも知っている相手というのは、 結構、疲れる。 相手のことは知らなくて良い。 向こうも、わたしのあれこれを知らなくて良い。 今、目の前での出来事やら何やらを、話し合えたら、それでいい。 ・・・そんな風に感じているので、主人公に共感するのかも。 それで、新しいつながりができました、 居場所ができました、ハッピー・・・ってならないところが、 純文!いや今風? ネタバレになるけれど・・・ 最後の最後。 彼女が選んだ道は? そして、なぜあの人が、同じ場所にいるの? ・・・ってことは、あの人も、同じ思いってこと? (そういえば、思い当たる節が多々あった) 一見、逃避にも思えるけれど、 あのラスト。 わたしは、主人公は、新しい道を踏み出し、 さらに、心のつながりー本当の意味での絆ー ビーチクリーンの日々から作ったと思いたい。
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休職中の早柚がビーチクリーンを通して新たな発見をする物語。 人は誰しも、違和感を抱えながらも自分を正当化することで正気を保って生きてる。言えなかった言葉、違和感、上司の罵声。そういうものが海に落ちているゴミで、早柚はそれを拾うことで心を浄化している。 世の中には、自分を正当化して...
休職中の早柚がビーチクリーンを通して新たな発見をする物語。 人は誰しも、違和感を抱えながらも自分を正当化することで正気を保って生きてる。言えなかった言葉、違和感、上司の罵声。そういうものが海に落ちているゴミで、早柚はそれを拾うことで心を浄化している。 世の中には、自分を正当化して、その正しさを人にも押し付ける人ばかり。そんな世界で生きていくには、自分にとってのビーチクリーンのような活動を見つけるのが大事なのかも知れない。
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『カプチーノ・コースト…見た目とは裏腹の現実』 パワハラが原因で求職中の早柚。 ふとしたきっかけでビーチクリーンを始めるも… 最初から最後まで、違和感を抱き続ける早柚。 何が本当なんだろう? この世の中、晴れることのない違和感で溢れてる!?
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デビュー作がとても好きだったので手に取ったのですが…うーん残念。というかデビュー作の発売日が2012年だからもう10年も前のことなのか。 淡々た読み進める中で何かが起きるわけでもなく、や、小さなことたちは起きているのだけども…ずっと淡々と進み、そのまま終わったという印象。残念だっ...
デビュー作がとても好きだったので手に取ったのですが…うーん残念。というかデビュー作の発売日が2012年だからもう10年も前のことなのか。 淡々た読み進める中で何かが起きるわけでもなく、や、小さなことたちは起きているのだけども…ずっと淡々と進み、そのまま終わったという印象。残念だったなぁ。
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休職中の早柚(さゆ)は近所の浜を歩いている時、腕時計を落としてしまう。それをきっかけに海辺のゴミを拾って歩くようになる。毎日ゴミ拾いしているうちに、同様にクリーン活動をしている人達と言葉を交わすようになる。 なぜ休職しているのか、それが彼女の心に影を落としている事等が読んでいるう...
休職中の早柚(さゆ)は近所の浜を歩いている時、腕時計を落としてしまう。それをきっかけに海辺のゴミを拾って歩くようになる。毎日ゴミ拾いしているうちに、同様にクリーン活動をしている人達と言葉を交わすようになる。 なぜ休職しているのか、それが彼女の心に影を落としている事等が読んでいるうちにあかされる。 浜辺のゴミを拾う、ただそれだけの行為が彼女に何をもたらしたのか、丁寧に描かれている。 小さな出来事たちが彼女の心を揺さぶったり、傷つけたり。そしてまた休職が明け仕事に戻っていくまでが描かれている。
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辛い時こそ何か現実逃避できるような行動ができたらいいなと常々感じていました。 本作では、上司のパワハラに心を痛めた主人公が、休職中に海岸の清掃活動に勤しみ、心を落ち着かせるストーリーで、清掃活動を通して何を感じるのか、自分の迷いをどう浄化させるのか、落ち着いた文章で描かれるお話で...
辛い時こそ何か現実逃避できるような行動ができたらいいなと常々感じていました。 本作では、上司のパワハラに心を痛めた主人公が、休職中に海岸の清掃活動に勤しみ、心を落ち着かせるストーリーで、清掃活動を通して何を感じるのか、自分の迷いをどう浄化させるのか、落ち着いた文章で描かれるお話でした。
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「一度見えるようになってしまったら、見えなかった頃には戻れない。」印象に残った言葉。 見て見ぬふりをすることは出来るかもしれないけど、それは自分に対しての嘘でしかない。だんだん心を蝕んでいく。自分を蝕むものから逃げていいんだ。戦わなくてもいいんだ。生きる意味も働く意味もなくていい...
「一度見えるようになってしまったら、見えなかった頃には戻れない。」印象に残った言葉。 見て見ぬふりをすることは出来るかもしれないけど、それは自分に対しての嘘でしかない。だんだん心を蝕んでいく。自分を蝕むものから逃げていいんだ。戦わなくてもいいんだ。生きる意味も働く意味もなくていい。なんでもいい。死にたいわけではないけれど、大して生きたくもない人におすすめ。
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ある事情で2ヶ月の休職中の早柚は、自宅近くの海岸でゴミ拾いを始める。最初はほんの思いつきだったが、ゴミ拾いを通じて知り合いもでき、装備もスキルも充実していく。 疑問に思ったことや、間違っていると口にできない性格の早柚が、海岸美化活動を通じて成長していく話……というわけではなかった...
ある事情で2ヶ月の休職中の早柚は、自宅近くの海岸でゴミ拾いを始める。最初はほんの思いつきだったが、ゴミ拾いを通じて知り合いもでき、装備もスキルも充実していく。 疑問に思ったことや、間違っていると口にできない性格の早柚が、海岸美化活動を通じて成長していく話……というわけではなかった。2ヶ月ばかりの体験では性格は変わらないのが逆にリアルだ。 地球規模で広がる海洋汚染や、ブラック企業の問題は孤軍奮闘ではどうにもできない。ただ、彼女の中で、確実に何かが変わったのは間違いない。 NetGalleyにて読了。
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主人公の癒しになるのが海岸でのゴミ拾いのボランティアの着眼点が読んでいておもしろかった。カプチーノ・コーストの意味は読んで理解して下さい。たかが海岸でのゴミ拾いされど海岸でのゴミ拾いいろいろ変なものまで流され落ちている。人と人とのつながりも見えてきて心にしみわたるお話でした。
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休職中の早柚(さゆ)が夢中になるのは海岸にあるゴミを拾うこと。ビーチクリーンを趣味にする人たちがいることを初めて知った。 パワハラ上司の元で我慢しながら、意味のなさそうな仕事をするよりも、ボランティアで収入にならなくても環境保護に役立つゴミ拾いの方がやりがいはありそう。ゴミ拾いだ...
休職中の早柚(さゆ)が夢中になるのは海岸にあるゴミを拾うこと。ビーチクリーンを趣味にする人たちがいることを初めて知った。 パワハラ上司の元で我慢しながら、意味のなさそうな仕事をするよりも、ボランティアで収入にならなくても環境保護に役立つゴミ拾いの方がやりがいはありそう。ゴミ拾いだけじゃ生きていけないことは分かってる。それでも辞められない早柚の気持ちが分かる気がする。 大きなゴミをみんなで協力して解体したり、空のゴミ袋がいっぱいになるまでゴミを集めたり… 作品全体に、「このままじゃいけない」という早柚の焦りが感じられて、ヒリヒリする。職場復帰した早柚の行き先はどこなのか。ラストはあっけなく終わるように見えるが、早柚の本当に行きたいところはそこなのだと納得できる終わり方だった。
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