文系のためのめっちゃやさしい睡眠 の商品レビュー

林悠(監修)

2024/02/11

朝の2時に起きて本を読み眠り、また5時に起きて今。連続的な睡眠が出来なくなって久しい。出来ないというより、夜中に目が覚めた後、そのままトイレでも行って再び眠れば良いものを、覚醒これ幸いとスマホ片手に本を読む。本著を読むにはこうした睡眠の乱れという動機があった。きちんと睡眠を理解しよう。

覚醒時の昼間、何か視線を感じて目を向けると、やはり人が見ている。これは視界に入りながら照準の外れた存在に対し脳が働いているのであり、意識の外でも人間が感知する例の一つだ。眠りにつくと、意識は閉じる。しかし、閉じた意識が衝撃や騒音で開き、飛び起きる。眠りについたまま、意識が開く事はない。意識と紐付かぬ夢想の世界がある。私はこの夢想について、脳のデータ処理が見せる映像に大脳辺縁系が反応したものと理解していた。更に、この処理中にクラウドのような遠隔データサーバにバックアップがなされるという妄想もある。本書にも記憶の整理について記載があるが、定かではないというのが、結論らしい。

ー　学習後すぐに眠ると、記憶の固定に効果があるという実験結果もある。また、より記憶の消去が行われ、新たな経験を記憶するための容量を確保できるよう頭の整理が行われている。

睡眠負債の話。いわゆる、寝不足だ。休日に平日より2時間以上多く眠るなら、睡眠負債が溜まっている状態だという。私のように細切れに好き勝手寝ていると、負債なのか貯蓄なのかよく分からないが、スッキリした睡眠ではない。意識してみたい。ついでにお酒も。

ー　アルコールを飲んだ直後は眠くなるが、3時間程度で分解されると、アルコールを代謝してできる物質が覚醒作用を起こし、眠りが浅くなる。また深酒をするとレム睡眠が抑制され、睡眠のリズムが悪くなる。

2023/10/27

読みやすくすぐ読みおわる。ヒトの睡眠についてはそれほど新しい情報がなかったが、これまでの知識を整理するのに役立った。

2023/09/02

睡眠のしくみや快眠のための有効策とその理由がよくわかった。
睡眠初期にしっかりとノンレム睡眠ステージ3に入ることが体力の回復にとって重要であるということ、睡眠により記憶が固定化されるということ、深部体温が低下して皮膚体温が上昇することで眠気が誘発されるため入浴などで深部体温を上げておくことが良い入眠にとって有効であることなどのほか、ホルモンではメラトニンが睡眠を、コルチゾールが覚醒を誘発すること、脳内物質ではアデノシンが睡眠、オレキシンが覚醒に作用し、オレキシンが作れなくなることでナルコレプシーが起こることなどがよくわかった。
最後の動物パートでは、マグロが6秒ほどしか寝ていない（と思われる）こと、ハエは一日の70%ほどの動いていない時間が睡眠にあたること、冬眠は通常の睡眠とは異なり、冬眠中は睡眠不足の状態にある（中途覚醒の際に通常睡眠をとる）など、面白い内容だった。

2023/06/09

今まで読んできたこの「文系のための～」シリーズ中、最も文系が親しめるであろう本書。難しいところはほとんどない。
(遺伝子で夜型か朝型かある程度決まるところは若干難しかったが。)

睡眠を取らないで何日間起きていられるかの実験は興味深い。絶対に自分ではやりたくないが。
睡眠負債という言葉は前から聞いてはいたが、まさかこれほど解消に日にちを要するとは。休日の寝溜めなんて話にならない。
やはり日頃から睡眠の質を上げ、ある程度の時間を確保して睡眠を行った方が良いのだな。

私はたまに仕事中物凄い眠気を感じるので、ナルコレプシーを疑っていたが、それより疑うべくは睡眠時無呼吸症候群だった。肥満でなくても鼻炎や寝姿勢によっては、なる可能性もあるらしい。寝た気でいても実は睡眠が取れておらず、日中眠くなっていると思うと恐ろしい。
ここまでいろいろ考えたが、単に仕事がつまらないだけという可能性もある。笑

スリーピングテックだったかな？睡眠を補助してくれるツールには今後期待したい。
もっと質の高い睡眠、悪夢を見始めたら止めてくれる等今すぐにでも利用したいものが多々ある。

睡眠時間は正直あまり取りたくない。限りある時間の中で、かなりの時間を捧げなければならない。でも絶対に疎かにしてはならないことを忘れないでおこう。

2023/03/13

ほぼほぼ口語体でのやりとりが続くので、とっつきやすいとは思う。
ただ、当然ながら用語自体はばんばん出てくるので、所どころ行ったり来たりはしてしまった。