君の地球が平らになりますように の商品レビュー

斜線堂有紀(著者)

2023/09/13

うわー、ほんとに地獄だ！　針の山を登るように、血の池に沈み呻くように、恋から抜けられない。東くんとの恋から降りても、結婚へ繋がる道が見えても、ただ地獄のステージが変わっただけに見えます。恐ろしやー。
この本のタイトル、「地獄じゃないならここは何処」ってどうですか？　不穏すぎます？

2023/09/01

面白くて一気読み。表題の君の地球が平らになりますように、のタイトルが秀逸だった。
東京グレーテルやクックノックなど、前作と繋がるキーワードがあるのも嬉しい

2023/08/29

ちょっとキツイ恋愛の関する短編集。
といいつつ、誇張はされてるけども、共感できる内容。誰でも、こういう気持ちになること、あるよね。って思います。
私は三話目の『転ばぬ先の獣道』に共感しまくりでした…。

2023/08/24

今っぽくて、闇があって屈折した感じがすごく良かった。全編おもしろい。
トラの話、最後の余韻がなんとも良い。

2023/07/23

こんな恋したくない。しかし「王道の恋愛小説なんてツマンネ」と思っているそこのあなたにはピッタンコ。翔んでる彼女たちの転がりゆく愛憎が楽しめる1冊。『君の地球が平らになりますように』→地味なワタシだけどサークルの人気者に絶賛片思い中。そんな彼が陰謀論にハマった。『彼女と握手するなら無料』→誰からも愛されたいワタシは天性のアイドル。『転ばぬ先の獣道』→ワタシの彼氏は究極の人たらし。『大団円の前に死ぬ』→ホストの彼と結婚したい。その為ならワタシ何だってする！総括：ワタシの圧が凄い。お気に入りは『転ばぬ先の獣道』

2023/07/01

令和の恋をテーマにした短編集。
よくもまあここまで地獄へと続く恋物語ばかり描けるものである。
徹底してドロドロ、というよりも皆が皆、どこかで平凡を諦めている癖に平凡以上を欲している。そして突き進んでいくのはおかしな世界である。斜線堂は頭のネジがどうかしてしまった男女を冷徹な視線で持って描いていく。SNS、地下アイドル、ホストに陰謀論、一癖二癖ある恋愛劇をぜひ。

2023/06/13

「その先は地獄だぞ」と言いたくなるような恋の道を行く女性たちを描いた短編集。どれも恋愛の苦い部分だけが抽出されており、さらにそこに斜線堂先生らしい一捻りが加わって、苦さだけでなく酸味もあるコーヒーのような読み応え。合う人はクセになると思う。

2023/06/05

地獄味強めの恋愛小説。
恋愛のキラキラ〜としたところを取り除き苦しみをじっくり抽出した本作。負のベクトルへ向う感情の描き方が本当に上手です。
表題作が好きですね！

2023/05/17

斜線堂有紀さんのこういった恋愛もの、面白いな〜。「愛じゃないなら〜」よりも面白く読めたかも。1章から引き込まれて、あっという間に読了。どれも地獄すぎて。「大団円の前に死ぬ」はホス狂の前に生き別れた姉が現れて、ホストを巡って闘うお話。地獄を通り越して痛快！終わりも清々しく感じました。

2023/03/23

失恋の話は　いつでも辛いものですが
愛されたいという気持ちが
分かるだけに苦しい
バックグラウンドが　現代風になろうと
その血まみれの叫びは
変わらんのですよ

一番好きなのは
ホスト狂いの　「大団円の前に死ぬ」
バカくさいシャンパンコールに
何十万　何百万とつぎ込んで
つぎ込んだホストもクズ　なのに
姉妹の関係が美しくて
泣けてきちゃう
思う存分　ホストの横っ面を
札束で張り倒してやれ