現代思想(50-16) の商品レビュー
ロスジェネは終わったのか?実はロスジェネではなく、「クリエイティブ」が突飛でなくなった以降のことを指しているのではないか? 就職氷河期とかロストジェネレーションという言い方が、ことを見えなくしているように思えた。キャッチーではあるが、核というよりも部分をとらえた表現だと思う。就...
ロスジェネは終わったのか?実はロスジェネではなく、「クリエイティブ」が突飛でなくなった以降のことを指しているのではないか? 就職氷河期とかロストジェネレーションという言い方が、ことを見えなくしているように思えた。キャッチーではあるが、核というよりも部分をとらえた表現だと思う。就職で見た場合はそうだろう。いや、世間はそこを考えたいんだから、ということなのかもしれないが、数値の回復が条件の回復とは限らない。職場もなにか失われている。 熟読ではなくさらっと目を通しただけで、なんでここまで言えるのだろうと自分に不思議になる。喚起される部分が多かったのかもしれない。 勉強会で話をするとき、僕は先に準備していたものは突飛で面白いと言われる。それと最後まで話を聞いて、全体が感じられてから考えたときに面白いと言われる。(←でもタイミング的に遅い) 流れに喚起されて思い浮かぶタイプではない。 提出型の方が自分を出せることもあるし、そういう人もいる。リーダーの条件“も”持っていたならそれでもいいようだが、僕は残念ながら。今はとにかく対面で話をすることが良いとされる。ここは今も昔も組織は変わらないのではと思う。しかし突飛な者は組織不適合になった。僕は整う前に話し出すと乱れる。自分でも支離滅裂だと思う。だけどどの話の場でも、整うまでを待てない。合理的というとき時間がハカリになっているのではと思う。 「マニュアルの時代」 それに沿う主だったものには気付けるが、「見える人には見える」ものが見えなくなったか、見過ごされるようになった。ひとつとして「いるはずだった妻子と出会えなかった人の悲しみ」は具体的なロストではなく、よく見えない。 「マニュアルの時代」は続く。今もマニュアル内にのる能力が目指されている。燃やさないことには、枠外の声はノイズキャンセルされる。法を、マニュアルを、アルゴリズムを、効率基準にするのか。多分歪む。その時代はより進む。
Posted by
- 1