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日本に住んでる世界のひと の商品レビュー

4.3

38件のお客様レビュー

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2023/06/05

インタビューする人のチョイスが素晴らしいと思った。 出身国がさまざまで、抱える事情も日本にきた理由もさまざま。 日本に住んでいる外国人、というと、半分くらいは日本好き(あるいはアニメ好き)で、のこり半分は日本人と結婚したから、なんだろうな、くらいに思っていたので(←この考えもいか...

インタビューする人のチョイスが素晴らしいと思った。 出身国がさまざまで、抱える事情も日本にきた理由もさまざま。 日本に住んでいる外国人、というと、半分くらいは日本好き(あるいはアニメ好き)で、のこり半分は日本人と結婚したから、なんだろうな、くらいに思っていたので(←この考えもいかがなものかとは自分で思うが)、そうじゃない人のケースは特に興味深かった。 激しく心揺さぶられたのは、在日のおばあさん、コンゴから避難してきて難民申請中の方、ミャンマー人の女性。それからイエズス会。 特に、コンゴの方のケースは、なんだか、日本という国に猛烈に腹が立って、悔し涙がにじんだ。日本に限らず、難民申請中のすべての人がそうだけれど、働きたいのに働けないって辛すぎる。 在日のおばあさんが日本にやってきた方法(密航)と状況は、つい最近読んだ朴沙羅さんの「家(チベ)の歴史を書く」の親戚の方の体験とまったく同じだったので驚愕した。そうか、あれは特殊な例ではなかったのか、と思った。なんてことだ。 彼女のストーリーの最後に登場する日本のヘイトスピーチについてはまったく「情けない」としか言いようがない。 標語の「さべつをやめて ぷるこぎを食べよう」はいいなぁ。すごく気に入った! こういうのを読むと毎回思うのは、私も困っている人に迷わず手を差し伸べることができるだろうか?ということ。 路上で途方に暮れている留学生の女の子にケーキを食べさせてあげて目的地に連れていくくらいはすると思うけど、たとえばコンゴのケースのように、公務員をしながらひそかに命の危険にさらされている民主運動家にビザを手配するとか、たとえその権限やツテを持っていたとして、できるかなぁ、と疑問。

Posted byブクログ

2023/05/16

コンゴ共和国の人が民主化運動に参加したという理由で、父、母、甥を殺されたということを淡々と語る……。この苦しみを前に自分の悩みはあまりにもちっぽけだ。悲しい話だけではない。多様で深いインタビュー集。

Posted byブクログ

2023/08/23

世界にはたくさんの人がいて その人たちの数だけ人生がある。 フットワークの軽さも、過ぎたことはスパッと忘れる潔さも素敵。心配せず、自分の人生を自分のために生きたい。その過程で出会う人たちの人生や背景にも目を向けられる人でありたい。

Posted byブクログ

2023/04/30

自分の無知さと、ちっぽけさを痛感する、もっと隣人の事を知らなくてはダメだ気付くことのできる本 本に登場する世界のひとがみんな素敵で明るく希望がある、重たい過去も厳しい現実も乗り越えてほしい、寄り添える日本になるためにできることはやっぱり知ることから始まる。

Posted byブクログ

2023/04/09

面白かった。今までの人生で関わったことのないような国の人達のそれぞれのバックグラウンドや思いを知ることができた。世界は広いし、自分の知らないことだらけ。ミャンマーや、コンゴ、東ティモールの話を読むと、日本は平和ボケしてるなあ、と思う。自分には関係ない、ではなく、まずは知ることが大...

面白かった。今までの人生で関わったことのないような国の人達のそれぞれのバックグラウンドや思いを知ることができた。世界は広いし、自分の知らないことだらけ。ミャンマーや、コンゴ、東ティモールの話を読むと、日本は平和ボケしてるなあ、と思う。自分には関係ない、ではなく、まずは知ることが大事。

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2023/04/06

世界のひと、というタイトルと表紙のイラストからカジュアルな本と思って手に取ったが、意外と重い背景だった。紛争中の国から逃げてきた人、家族を守るためにゲリラになっていた人、過酷な母国の情勢に心を砕きながらも日本で必死に暮らしている人。平和を享受している日本人に大きなインパクトを与え...

世界のひと、というタイトルと表紙のイラストからカジュアルな本と思って手に取ったが、意外と重い背景だった。紛争中の国から逃げてきた人、家族を守るためにゲリラになっていた人、過酷な母国の情勢に心を砕きながらも日本で必死に暮らしている人。平和を享受している日本人に大きなインパクトを与えてくれる。なんとなく理解していたつもりの日本の難民申請の大変さも痛感した。

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2023/03/16

この本を読んでいたのは毎朝の通勤電車の中でした。そうだな…一回に読むのは4人ぐらい。本書に登場する「日本に住んでる世界のひと」はだいたい20人だから、一週間の平日の朝、40分ぐらい、毎日、世界のひとの話を聞いた気分になりました。その一週間の間、その日一日がいつもより明るくポジティ...

この本を読んでいたのは毎朝の通勤電車の中でした。そうだな…一回に読むのは4人ぐらい。本書に登場する「日本に住んでる世界のひと」はだいたい20人だから、一週間の平日の朝、40分ぐらい、毎日、世界のひとの話を聞いた気分になりました。その一週間の間、その日一日がいつもより明るくポジティブな気持ちになったのです。「日本に住んでる世界のひと」効果、すごいです。読み終わるのもったいなくて、読むスピード制限したのですが、でも3月第1週はスペシャルウィークでした。20人の日本に来た経緯、日本に来るまでの事情、日本に来てからの苦労、そのどれもが語りつくせない物語であり、それをすべて受け止めて日本での暮らしを楽しんでいる姿勢に心が動いたのです。差別、弾圧、無視、難民にとって難しい国である日本を受け入れてくれてありがとうございます。「日本に住んでる世界のひと」が日本を受け入れてくれているぐらい、日本はみなさんを受け入れているのだろうか?人を知ることは、世界を知ること、世界を知ることは人生を太くすること…3月の朝の光の中でそんな気持ちになりました。自分にとっては一週間の特別な朝の時間でしたが、この一週間は著者の長年の取材によって生まれています。書いてくれた著者と出してくれた編集者に感謝します。ありがとうございます!

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2023/03/16

 18組20人の『日本に住んでる世界のひと』たちは、しなやかに生きていると感じた。  同じ地球に住みながら、ひとりとして同じ生き方はないのだと、当たり前のことを当たり前に実感させるお話だ。  これをきっかけに、自分の世界が少し広がると思った。

Posted byブクログ

2023/02/26

著者のほのぼの系なイラストとレポート、毎回癒されます。 しかし、今作は難民という視点では鋭い切り口で発信しています。佐々涼子さんの「ボーダー」と合わせて読んで欲しい! その他にもいろいろな歴史や国の背景を抱えた人たちの物語がたくさん詰まっている良本です。

Posted byブクログ

2023/02/24

色々な人が日本に来て住んでる。様々な事情があって。 帰ったら迫害を受け殺される難民もいる。 そんな人たちを強制送還しようとする政府は許せない。 それでも話を聞く著者の反応は素直で温かい。

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