カラスは言った の商品レビュー
2022年下半期ほんタメ文学賞の受賞作。 主人公とカラスの掛け合いが面白くて可愛くて、ほのぼのする場面もあり、わけもわからないままとある事件に巻き込まれる緊迫感もあり…一気読みでした! 私と主人公が似ていて、他人事とは思えなかった。すぐに人を好きになってしまうこと、そして人の言葉...
2022年下半期ほんタメ文学賞の受賞作。 主人公とカラスの掛け合いが面白くて可愛くて、ほのぼのする場面もあり、わけもわからないままとある事件に巻き込まれる緊迫感もあり…一気読みでした! 私と主人公が似ていて、他人事とは思えなかった。すぐに人を好きになってしまうこと、そして人の言葉にすぐ「なるほど」と思って受け入れてしまうこと。 今まで、日々報道される事件や関係者に対して、私は無関係者だから、特に言論やアクションを起こさない派なのだけれど、それも考えることを放棄しているだけで、実は傲慢なのでは、と思わされた。 結局、部外者があーだこーだ言うのと、まるで自分ごとのように考えて行動したり発言するのと、どちらが良いかは分からない。でも、分からないことを理由に、知ったり考えたりするのをやめるのは、ただ逃げているだけなのかもしれない。 本作でひとつはっきりと言えることは、素直なカラスが可愛いということ。
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窓の外でカラスが突然無し始めるところから始まるので荒唐無稽なのかなと思ったら、近未来SFでした。 世の中色々なニュースありますが、大概は他人事だし自分と関わって来ることは非常に少ない。それ故に他人事にしている事はとても多いし、それが一概に悪い事とも思わないです。 でも、例えばSN...
窓の外でカラスが突然無し始めるところから始まるので荒唐無稽なのかなと思ったら、近未来SFでした。 世の中色々なニュースありますが、大概は他人事だし自分と関わって来ることは非常に少ない。それ故に他人事にしている事はとても多いし、それが一概に悪い事とも思わないです。 でも、例えばSNSでとても仲良くなった人が、なんらかの活動に加わっていたとして、それをニュースで見たら突然自分の身近なものに感じられるんでしょう。 そんな他人事から他人事ではなく感じてしまった部外者が主人公です。 カラス型ドローンのいわゆる中の人に感情移入したが故ですが、姿が見えないが故に、その人の事が物凄く近しく思える事ってありますよね。淡々としている本ですが、彼の持った感情はかつて自分も感じた事あるな、と僕自身思いました。
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図書館の最新本コーナーにあった。 カラスを交えたストーリーを適当に想像して読み進めたが、いろいろ想像と違った。料理とカフェの描写で、また名古屋に行きたくなった。
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カラス(鳥類)とちゃうやん!! 近所の地元書店で、生物学の棚に並んでたんだが(笑) 星新一味のあるロボットものっぽくもあるが、遠隔操作型カラス型ドローン(違法)を使った、異世代交流ヒューマンドラマ?ヒューマン??て感じか。まあ、軽くて短くて、静かとうか感情が波立たなくて面白い。文...
カラス(鳥類)とちゃうやん!! 近所の地元書店で、生物学の棚に並んでたんだが(笑) 星新一味のあるロボットものっぽくもあるが、遠隔操作型カラス型ドローン(違法)を使った、異世代交流ヒューマンドラマ?ヒューマン??て感じか。まあ、軽くて短くて、静かとうか感情が波立たなくて面白い。文章は最近の作家さんによく見られる優等生型。ただ、生物のカラスが喋る系のストーリーを期待して読みはじめたので、そこらへんマイナスポイントからスタートではあった(超私的プロブレム)。カラス以外の登場人物がとても好感がもてるが、カラスを操作している人物だけ、拗れていてどうしても嫌悪感を抱かされる。同世代嫌悪が加味されているのか?しかし、カラスになりたいという気持ちは非常に共感がもてた。 こういう”面白いこと”が日常に起こるとええねぇ、、とは思う。 ただ、カラス(装丁ではボソ)と、同じサイズでまったく同じ動きが再現できているロボット(ロボットというより、アニマロイド的な)は、どうしても無理があるような、、。ハエとか昆虫の方がもっと現実的に思えるねぇ。まあ、ハエだとストーリー的に情が芽生えさせるのが、かなり難しいというか、丸森君変態設定にせんとあかんか。丸森君、十分やばいキャラ設定だが。 >「三食エビピラフを頼んだ人はあなたが初めてです」 私、旅先でこういう食事形態なので なんかなぁ、、と エビピラフ三食食う人らて、 珍しないと思うんやけどな
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カラスが少し可愛かった。 自分に関係ないニュースに対しての関わり方について、何か考えさせられることがあるのかなと思ったけど、特に変わらなかった。私も主人公のように不可知論者だなと思う。
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主人公の"人"が好きというか、共感できる部分が多くて読み進めたけど、半ばからストーリーにも惹かれるように。 主人公とカラスと元カノと、横山さん。あと先輩か(笑) わたしは主人公に一番近い人種だと思った。あまり物事に踏み込まないから、感情も大きく揺れない。...
主人公の"人"が好きというか、共感できる部分が多くて読み進めたけど、半ばからストーリーにも惹かれるように。 主人公とカラスと元カノと、横山さん。あと先輩か(笑) わたしは主人公に一番近い人種だと思った。あまり物事に踏み込まないから、感情も大きく揺れない。当たり障りなく生きられる。 だけど主人公は大冒険を。一緒にしてるようで、その中に微笑ましさがあり。 現実味をちゃんと残しつつ、でもフィクション的な刺激もあるストーリーだったなぁと。 渡辺優さん、初読みでしたが、他も読んでみたいなと思いました。
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初読みの作家さん。 舞台となるのは近未来(20〜30年くらい先か?)の日本だが、いきなりカラスが喋る。これは一体……? 主人公は数年前に起きたある出来事のせいで精神的な引きこもり状態となった青年で、このカラスがきっかけとなり社会に関心を持たなかった彼の場当たり的な旅が始まる。そこ...
初読みの作家さん。 舞台となるのは近未来(20〜30年くらい先か?)の日本だが、いきなりカラスが喋る。これは一体……? 主人公は数年前に起きたある出来事のせいで精神的な引きこもり状態となった青年で、このカラスがきっかけとなり社会に関心を持たなかった彼の場当たり的な旅が始まる。そこには彼の自主性はなく、ひたすらネガティブな内省が続く。でもどこか脳天気な雰囲気のため、いやな気分にはならなかった。 後半に立て続けに起こる出来事は彼が変わった証拠だろう。
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自分は部外者であるという社会や人に寄り添えない主人公がカラスに出会って、少しその寄り添い方を知る。考えすぎずに、まずは会いに行く。とても大切だね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
表紙と帯に惹かれて。初めて読む作者さんでした。面白かったし、すっきりした文章で読みやすかった。最後が悲しい結末とかじゃなくて良かった。味噌カツ食べたいな。
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カラスもいいけど、どんな意見にも「なるほど」といい、誰でも好きになってしまう丸森さんが一番愛すべきキャラに感じた。
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