カラスは言った の商品レビュー

渡辺優(著者)

2023/06/25

『僕はどんな意見にだってなるほど、と思うんです。だから、僕がなるほどと思ったくらいで調子に乗らないで下さいよ。』っていう主人公のセリフが好きすぎた。

2023/05/20

面白かった。
カラスじゃなかったのには裏切られた。
裏表紙のリュックに入ったカラスが可愛い。
後日談のような連作短編があったら読みたいなぁ。

2023/05/09

カラスがドローンだったり、現代よりちょっと未来の設定が新鮮だった。主人公が人の意見に共感しやすい所、一見自分の意思を持ってそうだけど他人の意見に乗っかてる人、自分勝手な正義感の人。自分自身もそういう所があるし、そういう人いるよねと思いながら読んでた。最後に主人公がカラスを作ろうと提案してるシーンにほっこりした。

2023/05/07

ほんタメ文学賞2022年下半期あかりん部門大賞受賞作品！！
・・・ということで、ずっと気になっていたのですが、漸く読むことができました。

ある日、一羽のカラスが自宅にやって来て主人公に告げる。
『ヨコヤマ・アウスさん』
『第一森林線が突破されました』
『すぐに帰還してください』
しかし、主人公はヨコヤマ・アウスでは無いのだった。

あらすじだけ聞くと、ファンタジーかな、と思ってしまうところ。
けれど、読み進めれば読み進めるほど、情報に溢れた現代社会を映し出しているし、かと思えば、カラスと主人公の逃避行は、夢のような展開でワクワクする。
そして、主人公は繊細で不器用だけれど、どこまでも優しくて、しみじみといいな、と思う。好きだな。
カラスの愛くるしさも。

結果、大好きな一冊となりました。

私もカラスと旅をしてみたい。
一緒に味噌カツや味噌煮込みうどんやモーニングを食べられたらどんなに愉しいだろう。

2023/05/05

うーーん。ん？
これは非日常を楽しむ事が出来る物語だったけど、結局何も起きてないし、ばら撒いた素材はぼんやりとしかわからなかったしで例えるなら「面白かったんだけど、誰も傷つけない笑いをやった結果微笑むぐらいの漫才」みたいな。
なんだろ、何を読んだんだろ

2023/05/02

突然カラスが「ヨコヤマさん。第一森林線が突破されました。すぐに帰還してください」と話しかけたことから始まる物語。ネタバレになるのでこれ以上は記載しないが、新しいアイデアが取り入れられた現在の物語。それとは別に本書では対立する意見それぞれの中に真実らしいことがあり、主人公はその狭間で揺れ動いている。一方のみに正義があるわけではないということを伝えたいのかなと思った。

2023/04/15

初読み作家さん。
カラスがしゃべるなんて…面白そう！と思って借りて来たのですが、思ってたのとはちょっと違いました。まぁ、それなりに面白かったのですが。

2023/04/02

近未来、カラスが窓に止まって言った。
先輩と捕まえてみればドローンでそこから始まる逃亡劇、ロードムービー風。すぐに人でも物でも好きになってしまう主人公にイラッとしながらも一気読み。カラスの間に芽生える友情がほほえましい。

2023/04/01

知識は大事。
何かを知るには、何かを考えるには、何かを得るには、何かを行うには、知識が大事ですね。
ただ今から30年前の30年後の2020年代が主人公生まれてないってこれはいつの時代の話なのか...？

2023/03/30

前半はあまり気乗りがしないテーマかな？と思っていたが、だんだんと主人公の人間らしい正直で単純な心の声に共感を覚えてきた。カラスとの憎めないユニークなやり取りが、次第にどこか深い繋がりを感じさせる描き方も上手だった。