日本史を暴く の商品レビュー
時間ができたら必要なものだけを置いて、すっきりとした部屋で過ごしたいと思ってきました。この数ヶ月間、読み終わった本を中心に処分をしてきましたが、部屋が気持ちよくならない元凶は「読みかけの本」が多数あることと、それにも関わらず興味のある本を買ってしまうことでした。 まずは購入して...
時間ができたら必要なものだけを置いて、すっきりとした部屋で過ごしたいと思ってきました。この数ヶ月間、読み終わった本を中心に処分をしてきましたが、部屋が気持ちよくならない元凶は「読みかけの本」が多数あることと、それにも関わらず興味のある本を買ってしまうことでした。 まずは購入してから1ヶ月経過したにも拘らず読破できていない本は、途中で打ち切ることにしました。読破していないということで本の評価は「★1つ」としていますが、内容が悪かったわけではありません。 途中まで読んでいるので、そこまでに気になったポイントを以下に示します。 ・信長がキリスト教に出会った当時の日本人の宇宙観は2つである、1)仏教系はインドの「須弥山思想」で高い山が真ん中になる砂時計のような形の世界、太陽が須弥山の周りをぐるぐる回る、2)儒教系は、中国の「天円地方説」天は円形で地は方形と考える(p12) ・高松城の周りを秀吉軍は水攻め堤防を3キロくらい築いたが、堤防の1キロ先の川向こうまで毛利郡が援軍に来ていた、毛利郡の援軍は出足が遅く、備中・備後の毛利の配下は戦意が低く、増水した川を渡って攻撃したがらなかった、そのうちに秀吉は堤防工事を終えてしまった(p28) ・家康は豊臣氏を滅ぼすと、武家諸法度で大名の新城建築を禁じた、しかし例外があった。幕府は西国大名を抑止する全線を今の岡山・兵庫県境に引こうとしていた、浅野長矩の祖父に城を新築して良いとして赤穂の地を与えた。1672年には脇坂安政を赤穂の隣に封じて、龍野城を再築城させた、姫路城には徳川の譜代をいれ、その西隣に赤穂城と龍野城を築かせて防衛ラインとした、偶然か現在も、この線が関西弁アクセントの境界である(p48) 2024年10月15日作成
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筆者得意の歴史こぼれ話集。面白ネタ満載。よくネタが尽きない、と感心。 新聞連載モノだけあって、時事ネタ的な疫病の話も多い。 自ら古文書発掘するため、古文書巡りをしていて、掘り出し物を見つけたときの感動が伝わってくる。
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昔も今もそんなに生活は変わらない。 使っている文字が古いため古く見える。 昔のパンデミックはあった。 昔の方がよりよく遊んでいるように見える。 時間の使い方が仕事に縛られすぎている。 ただし農家は大変だったのかもしれない。
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古文書から歴史の紐解く。そもそも自分は古文書の文字を読み解けない。字は読めたとしても書かれている背景を知らないと内容も理解できない。テーマを持って古文書を探し、歴史の真実を探究する姿にただただ感心するばかりである。おかげで歴史の出来事を少しだけ身近に感じることが出来た。
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歴史エッセイ集。戦国の怪物たち、江戸の殿様・庶民・猫、幕末維新の光と影、疫病と災害の歴史に学ぶ、の四部構成で、それぞれに古文書研究をベースとした小話が散りばめられている。 なによりも良かったのは一話、3-4ページ。すぐに完結するので、通勤その他の隙間時間の教養本として極めて優秀...
歴史エッセイ集。戦国の怪物たち、江戸の殿様・庶民・猫、幕末維新の光と影、疫病と災害の歴史に学ぶ、の四部構成で、それぞれに古文書研究をベースとした小話が散りばめられている。 なによりも良かったのは一話、3-4ページ。すぐに完結するので、通勤その他の隙間時間の教養本として極めて優秀で内容も面白い。この時代、まだまだこれだけの古文書が古本屋から出てくることにびっくり。個人的には江戸の庶民の名物好き嫌いや、風俗遊びの書付けが往時の人の息遣いが聞こえて来るようで最も楽しかった。 歴史を深く学ぶというよりも、いろんな時代、いろんなジャンルの雑学をちょこちょこ得られて持ち運びも容易な200ページ強のお手軽な教養本といったところ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
歴史学者の磯田道史氏が、学生時代から趣味の古文書を紐解き、格闘し続けて明らかになった、教科書には出てこない「歴史の裏側」の興味尽きない新知見の数々・・・ ▷松永久秀は、東大寺大仏殿を焼失させたのか? ▷明智光秀の出世術と黒幕の存在とは? ▷信長の遺体の行方は? ▷豊臣秀頼の実父とは? ▷赤穂浪士の泉岳寺での「吉良の首切断式」とは? ▷鼠小僧は「義賊」にあらずとは? ・・・。 戦国、江戸、幕末の驚きの真相が満載された歴史エッセイ集。
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どれも自分の知らなかった話で興味深く読めたんだけど、物足りなさもそれなりにある。 一番のマイナスポイントは1つのネタに対して4ページほどしか割り当てられていないため、概略しか分からない点。 その貴重な4ページの中でも、半分古書店巡りの話で埋められているものもあったりして、何だかな...
どれも自分の知らなかった話で興味深く読めたんだけど、物足りなさもそれなりにある。 一番のマイナスポイントは1つのネタに対して4ページほどしか割り当てられていないため、概略しか分からない点。 その貴重な4ページの中でも、半分古書店巡りの話で埋められているものもあったりして、何だかなあという感じもする。 字数の決まった新聞連載を集めたものなので仕方ないところではあるんだけど、ここはある程度テーマを絞って、もう少し深堀りした形のものを読みたかった。 そんな中でも連載当時の時事ネタであったと思われる、天皇の即位に関する話と感染症の話は複数回に渡って描かれていて、比較的理解が深まったように思う。 著者の本を読むのは初めてなんだけど、分からない部分を中途半端な推測で埋めようとはせず、潔く分からないとしている点については、読者に対する誠実さが感じられて好印象だった。
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「暴く」ってほどのことでもない小ネタの数々。 何か歴史的な発見でもあるかと思いきや、特にそうではありません(笑) 古本屋さんに置いてある古書が、こんなにも情報の宝庫だったんですね。すごいぞ古本屋! このような方々の地道な研究調査が、今ある日本史を下支えしているんですね。 私自身は...
「暴く」ってほどのことでもない小ネタの数々。 何か歴史的な発見でもあるかと思いきや、特にそうではありません(笑) 古本屋さんに置いてある古書が、こんなにも情報の宝庫だったんですね。すごいぞ古本屋! このような方々の地道な研究調査が、今ある日本史を下支えしているんですね。 私自身は歴史マニアではないので、ここに書かれている小ネタより、そんな磯田さんたちの仕事の裏側こそうれしい発見です。
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2024年、2冊目です。 2024年1月以降に、サイトへの登録が上手くいかず、 読了した本を登録できなかったので、まとめて登録する。
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