ヒッタイトに魅せられて の商品レビュー
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「天は赤い河のほとり」「闇のパープルアイ」の漫画家の篠原千絵先生がアナトリア考古学研究所所長の大村幸弘先生にヒッタイトやアッシリア、ミタンニの歴史、研究の最新情報までインタビューする形式。 前半は大村先生の半生、考古学者を目指すきっかけからトルコで発掘基地を確立しアナトリア考古学研究所を設立して運営していくまでの話。 後半は謎に包まれているヒッタイト帝国とヒッタイトが大きな武器とした鉄について、ヒッタイト帝国と大きな関係があると思われるこれまた謎の国ミタンニについて。これまでわかってきたことと大村先生の見解や今後の展望など。 とにかく心に響く言葉が沢山あった。研究者は誠実であることが大事。広い視野を持つこと。研究対象はこちらが熱意をもって近づいていかないと何も答えてくれない・・・などなど。 もし私がもっともっと若い時にこの本を読んでいたら、考古学者を目指して一歩踏み出すために背中を押してくれる本だったろうなと思う。 他に、吉村作治先生との意外な関わりも。吉村先生、本当に面倒見のいい人だったんだな。 「僕は死ぬまでアナトリアを離れないぞ、死ぬまでやってやる」 悲しくも有言実行されてしまったんですね。 まだまだやりたいことが沢山あっただろうなあと、この本を読むと思います。 大村先生の志や情熱を若い研究者たちが引き継いでいってくれますように、と祈ります。
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鉄の王国として名高いヒッタイト。世界史の教科書にも載っていた気がする。でも、そのイメージを強くしたのは『天は赤い河のほとりに』だと思います。読んだせいもあって贔屓目に見ているかもしれないけど、ヒット作から歴史に興味を持つというのは、往々にしてありうる話で。『ベルサイユの薔薇』でフ...
鉄の王国として名高いヒッタイト。世界史の教科書にも載っていた気がする。でも、そのイメージを強くしたのは『天は赤い河のほとりに』だと思います。読んだせいもあって贔屓目に見ているかもしれないけど、ヒット作から歴史に興味を持つというのは、往々にしてありうる話で。『ベルサイユの薔薇』でフランス革命とか。 歴史漫画の醍醐味の一つだと思うんだよね、モデルとした時代に興味を持って調べるとかさ。個人的に一番興が乗るのは、別の作品のこれは、あの作品のここのやつか!というつながりができた瞬間ですね。 その瞬間の興奮と恍惚としたらやばいです。脳内麻薬やっぷりでていると思うし、ニューロンが火花バッチバッチになっていると思います。 おそらく、大山先生をはじめとする考古学者の皆々様もその瞬間を求めているのだと思います。一方で、その麻薬のような瞬間に溺れないように、自らを律してる精神も素晴らしいと思います。文中の要所要所で見られるのですが、情熱と冷静を兼ね備えているのは、こちらが思う以上に難しい精神性だと思うので、ただただ尊敬ですね。 ドイツ人に日本人が舐められていたと感じた時の反骨心とかもいいです。その火種を絶やさずに続けた結果が、発掘はオオヤマに任せるべきだった、という未来の評判につながって行くのですから。 ヒッタイトの製鉄方法として、季節の強風を利用するという説を挙げられてましたが、どこかで読んだ気がする。『T・Pぼん』か『宗方教授』だったか、それとも両方か。製鉄従事者=一つ目というのも民俗学で言われるやつで、キュクロプスがオデュッセイアに登場するので、この地方ではどんな製法だったのか、は気になるところです。 一つ惜しいな、と思うのはトルコマップのレイアウトかな。見開きになっているのですが、大山先生が長年発掘しているカマン・カレホユックとか、ヒッタイトの帝都遺跡のハットゥシャの場所が、のどの部分にちょうど来てしまっているので、ちょっと見づらい。頻繁に登場する地名が中央にあるのはいいのだけど、のどだとやはりみづらいです。折り込みのピンナップみたいな形式にしてくれればよかったなぁ、と思いました。
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ヒッタイトについての本を探していたら偶然見つけた。世界史でヒッタイトを知り、篠原千絵さんの『天は赤い河のほとり』を楽しく読んだ身としては最高の一冊。
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まんがは読んだことがありませんが、ヒッタイトやミタンニについて興味があり、読んでみました。遺跡の発掘調査というのは、時間もかかるし、相当な労力が必要なものなのだということがよくわかりました。
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さすがは山川出版というべきか、よくぞこのタイトルで出版できたもんだ。 不勉強にして篠原さんという方の漫画作品はまったく知らなかったけど、漫画家が考古学者に質問するという体で構成されたこの一冊、とてもオモシロい。 高校時代の世界史の先生のあだ名がヒッタイトだった(そう呼んだことはな...
さすがは山川出版というべきか、よくぞこのタイトルで出版できたもんだ。 不勉強にして篠原さんという方の漫画作品はまったく知らなかったけど、漫画家が考古学者に質問するという体で構成されたこの一冊、とてもオモシロい。 高校時代の世界史の先生のあだ名がヒッタイトだった(そう呼んだことはないけど、本人がそう言ってた。大好きな先生だった)。そのせいかどうかは分からないけど、何となくヒッタイトには親しみを感じるんだな。アナトリアの古代史に引き込まれる一冊ではなかろうか。
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今、読みたい本ではないな。好きな人同士の深い関心に付き合える気持ちになったら、面白いだろう。 まぁ、魅せられていないということだね。 謎にせまる、という章には、普通に入っていけた。
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人生をかけた事業に取り組む人の話は、こんなにおもしろいものなのか。 大村先生は、学生の頃に古本屋で出会った本がきっかけで、ヒッタイト考古学の道に進んだという。私も若い頃こんな本を読んでいたら、人生が変わっていたかもしれない。 何かを成し遂げるためには、へばりついて継続していくこと...
人生をかけた事業に取り組む人の話は、こんなにおもしろいものなのか。 大村先生は、学生の頃に古本屋で出会った本がきっかけで、ヒッタイト考古学の道に進んだという。私も若い頃こんな本を読んでいたら、人生が変わっていたかもしれない。 何かを成し遂げるためには、へばりついて継続していくことが、やはり重要ですね。
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考古学者と漫画家の対談。ふとした出会いに導かれる人生、謎の大国ヒッタイトを中心に考古学の魅力に迫る作品。 寡聞にして「天は赤い河のほとり」は知らなかったが、たまたま立ち寄ったツアーをキッカケにヒッタイトの魅力に取りつかれた漫画家が、実際のヒッタイトの遺跡発掘の泰斗と対談する内容...
考古学者と漫画家の対談。ふとした出会いに導かれる人生、謎の大国ヒッタイトを中心に考古学の魅力に迫る作品。 寡聞にして「天は赤い河のほとり」は知らなかったが、たまたま立ち寄ったツアーをキッカケにヒッタイトの魅力に取りつかれた漫画家が、実際のヒッタイトの遺跡発掘の泰斗と対談する内容。 お二人ともに本当にふとした偶然からいつの間にヒッタイトの世界に入り込んでいるところが面白い。実は初めから道がありただそれに導かれていただけなのかもという述懐も。これだから人生は面白い。 山川出版社というところも良い。本書を機にいつか新たな考古学者が誕生するのかも。
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中学生くらいの時に篠原千絵先生の「天は紅い河のほとり」という漫画にドハマりし、世界史の授業で「ヒッタイトって本間にあるんや?!」と衝撃を受けてからずっと気になるヒッタイト。 篠原先生と考古学者の大村先生とヒッタイトについての対談という事で興味をそそられ今作を手に取った。 発掘現場の実情や世界を知れるだけでなく、大村先生の現場で大切にしていることが胸に刺さる。 鉄に起源や種族の侵略滅亡と歴史の考察に胸が躍った。
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『天は赤い河のほとり』を読んだことがある人にとっては、知ってる名前がたくさん出てきて「んーーーーー☆!!!」ってなっちゃう(笑) 途中途中に原作漫画の1シーンが出てくるし、この場面のことかぁと思い出しながら当時の考察が見れて、実際にあったことだと思うと歴史って凄いなぁって。 全...
『天は赤い河のほとり』を読んだことがある人にとっては、知ってる名前がたくさん出てきて「んーーーーー☆!!!」ってなっちゃう(笑) 途中途中に原作漫画の1シーンが出てくるし、この場面のことかぁと思い出しながら当時の考察が見れて、実際にあったことだと思うと歴史って凄いなぁって。 全編対話式なのには驚いたけど、読者も篠原先生と同じ目線で同じような疑問を持っているだろう事柄に答えをもらえるって有難い。 あまり専門的な言葉(地理)はさらっと受け流して読んでしまったけど、ヒッタイト、エジプト、ミタンニなどなど『天河』の世界観が好きな人には一読してみてほしい。 遺跡の発掘って思ってた以上に大変なんだなと。 仮説を立てたものが次の瞬間に繋ぎ合わさったり、はたまた定説を覆されたり。 先日観た番組で「考古学は謎を見つけるのが仕事」(言い回しは曖昧…)って言われてる方がいてなるほどなぁと思った。 こういう歴史を感じる場所には行ってみたいなぁ。 日本でも遺跡発掘は行われているし、展示会とかあったら足を運んでみないとダメだね。 気になるなら自分の目で見るべし!(笑)
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