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コード・ブレーカー(下) の商品レビュー

4.6

15件のお客様レビュー

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2023/02/21

開始:2023/2/16 終了:2023/2/21 感想 パンデミックがもたらした福音。人類は共通の敵を見出し自らの使命を思い出した。いつか新たな脅威が出現しても。人は歩みを止めない。

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2023/01/15

とても面白かった。 生命科学の最前線でもあるし、コロナ禍で研究者が如何に困難に立ち向かっていったか、その結果ワクチンの開発が早く進んだこと、まさに今旬の話題だと思う。

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2023/01/12

ベストセラーとなった「スティーブ・ジョブスⅠ・Ⅱ」をはじめ、レオナルド・ダ・ヴィンチやアルベルト・アインシュタインなど、偉大なイノベーターの評伝で知られる著者が、2020年にノーベル化学賞を共同受賞したジェニファー・ダウドナ博士の半生を中心に、遺伝子研究の歴史がゲノム編集技術とし...

ベストセラーとなった「スティーブ・ジョブスⅠ・Ⅱ」をはじめ、レオナルド・ダ・ヴィンチやアルベルト・アインシュタインなど、偉大なイノベーターの評伝で知られる著者が、2020年にノーベル化学賞を共同受賞したジェニファー・ダウドナ博士の半生を中心に、遺伝子研究の歴史がゲノム編集技術として結実するまでの軌跡を辿る一冊(上下2冊)。 幼い頃に科学者を志したダウドナが、好奇心と競争心を武器に女性蔑視の風潮や民間企業での挫折を乗り越え、研究者としての優れた資質とチームマネジメントの才を生かしてゲノム編集の鍵となるCRISPR-cas9の構造をいち早く解明し、論文発表に至る過程だけでも圧倒されるが、著者の知的探求はそこに留まらず、研究者同士の複雑な人間関係と競争がもたらすイノベーションの価値や、ゲノム編集が喚起するであろう倫理問題等についても深い洞察を展開することで、CRISPRという世紀の発見が、複数のテーマが幾重にも重なる壮大な物語として描かれている。 主人公であるダウドナに対し、その活躍を称賛しつつも時に辛辣な意見を述べる一方、ダウドナに敵対するライバルの言い分にも耳を傾けて理解を示す著者の誰に対しても公平であろうとする姿勢は、各界の重要人物からの信頼が厚く、相手の懐に入り込んで本音を引き出す取材の深さと相まって本書の価値を高めており、これまでの著作同様、大作ながら一気に読み進めてしまう知的興奮に満ちた傑作ノンフィクションとなっている。

Posted byブクログ

2023/01/11

DNA編集技術のクリスパーCAS9の発見に至る経緯を追うノンフィクション上下巻の後編です。後編ではDNAを編集できる技術をどう活用すべきかという論理的な問題が主なテーマです。DNA編集の技術は先天的な遺伝子疾患の患者さん達にとってはまさに福音でした。多くの遺伝子疾患が治療対象の候...

DNA編集技術のクリスパーCAS9の発見に至る経緯を追うノンフィクション上下巻の後編です。後編ではDNAを編集できる技術をどう活用すべきかという論理的な問題が主なテーマです。DNA編集の技術は先天的な遺伝子疾患の患者さん達にとってはまさに福音でした。多くの遺伝子疾患が治療対象の候補となっています。一方で、人間の身体機能をより向上させることも実現できる可能性が出てきました。2018年には中国の研究者がHIVへの耐性を強化する処置を施した赤ちゃんを誕生させる事態へと至りました。 ウィルス耐性を向上させたり、遺伝子疾患を解消するのは「治療」と考えられ、多くの人がその妥当性には納得できそうです。一方、身長を伸ばす、筋力を増強させる等々は人間の機能の「強化」であって、この辺りになると妥当性への理解はあいまいになりそうです。そして肌の色、髪の毛の色、瞳の色、などに至ると人間のエゴが前面に出てきているように感じます。 「治療」への活用についても人間という種の多様性を損なうという負の側面があることに触れており、本書はDNA編集の論理問題は非常に複雑で多面的な性格を帯びている事を分かりやすく述べています。DNA編集技術は人間の将来に大きな影響を与えうる可能性があるだけに、多くの人がその技術の活用法について議論する必要があり、本書はそれを考えるきっかけを与えてくれる1冊です。 上下巻合わせて700ページに及ぶ大作ですが、DNA解読技術から始まってDNA編集技術を人類が獲得し、それをどう活用するのか、コロナウィルスのパンデミックに本書で登場する科学者たちがどう対処したのか、に至るまでの壮大な「物語」を、生物学の知識がない人でも追体験できるノンフィクションの大作でした。

Posted byブクログ

2022/12/04

レビューはブログにて https://ameblo.jp/w92-3/entry-12777732556.html

Posted byブクログ