名画のかごを編む の商品レビュー
著者が編んでみるだけじゃなく 作り方まで載ってるんだ! フェルメール『牛乳を注ぐ女』のかご マネ『草上の昼食』のかごのような わりとはっきり形がわかるものの他にも ミレー『晩鐘』のような ざっくりしたものまで再現してある。 絵画にはいろいろな見方があって こういう部分に注目す...
著者が編んでみるだけじゃなく 作り方まで載ってるんだ! フェルメール『牛乳を注ぐ女』のかご マネ『草上の昼食』のかごのような わりとはっきり形がわかるものの他にも ミレー『晩鐘』のような ざっくりしたものまで再現してある。 絵画にはいろいろな見方があって こういう部分に注目するのも とてもおもしろいなと思わせる一冊でした。
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古い絵には、よく籠が描かれている。 籠には果物なり花なりが入れられていて、画題としてはそちらが主役であり注目を集める。籠は脇役である。 著者は籠の作家だから、籠をスルーできなくて、その素材や形、使われ方などを読み解いて、実際に作ってみる。 本書は、名画の簡単な解説と、描かれた...
古い絵には、よく籠が描かれている。 籠には果物なり花なりが入れられていて、画題としてはそちらが主役であり注目を集める。籠は脇役である。 著者は籠の作家だから、籠をスルーできなくて、その素材や形、使われ方などを読み解いて、実際に作ってみる。 本書は、名画の簡単な解説と、描かれた籠の解説、そしてその作り方の解説からなる。どの絵も見たことのあるものばかりだったけれど、籠について繁々考えてみたことはなかった。 圧倒的に面白いのは籠の作り方の解説である。 いわゆる手芸の作りかた解説のマナーで書かれているのだが、このようにして、それぞれの絵の時代でも、その近くで採れた材料で、籠が作られていたのだと思うと面白い。道具もシンプルなものだけである。 72ページに材料一覧があり、さまざまな籠の素材となる植物が並べられている。驚くのは竹がないことだ。 ヨーロッパの泰西名画が対象だからだろうが、そんなところにも場所性が現れている。
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