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目をあけてごらん、離陸するから の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2024/09/05

今のわたしにしっくりくる言葉が多くて、心を落ち着かせてくれた。物語にどっぷり浸かるというよりは、ここではないどこかで、軽い気分転換しようよ、という時に最適。

Posted byブクログ

2024/04/13

言葉を愛し、信じる詩人の本。それは日本語だけに留まらない。 独特で、でも不思議とひっかからない、心地よい文章。何気なく「シューレースのぐるぐる巻き」を朗読して涙。「呼ばれた名前」のおばあちゃまも素敵だった。とても好きな本だ。

Posted byブクログ

2023/11/10

言葉が好きな人なのだということが伝わってくる。 おばあちゃんの話がとても好みだった。 海外の話も面白いけど、身の回りのちょっとしたことが物語になる感じが好き。

Posted byブクログ

2023/10/21

感想 世界は言葉でできている。取り込んで咀嚼して構築して。難しく考えなくても当たり前に言葉は寄り添ってくれる。あの人はあんな言葉で語るんだ。

Posted byブクログ

2023/10/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読した。 フラニー、準備を整えて 一見キレイな話のようで、人間性がなんとも歪んでいるような気持ち悪さを感じた(人を知性がありそうかで判断しようとする主人公)。でもこういう人いるんだよなあとも思った。この話を読んで『フラニーとズーイ』を以前読んだ(けどよくわからなかった)。 ハバナ日記 1回目読んだときも読み切れなかったことを思い出した。

Posted byブクログ

2023/07/02

从图书馆找出来,正在阅读。 很感激能与这样干净和温柔的文字相遇。 因为正在研究海明威,产生共感的同时感觉: “被棉花打了一拳,然后飞了出去”

Posted byブクログ

2024/08/13

昨今の詩人は、アクティブでインタラクティブで、とっても社交的なんだ、と感心した。まあどんな仕事もそいういう人が成功する、ということは同じだけど、私の中ではなんとなく、詩人というのは世捨て人的に人里離れた鄙びた場所でしんみりと花鳥風月だけを友として生きている人たちなんだろうという謎...

昨今の詩人は、アクティブでインタラクティブで、とっても社交的なんだ、と感心した。まあどんな仕事もそいういう人が成功する、ということは同じだけど、私の中ではなんとなく、詩人というのは世捨て人的に人里離れた鄙びた場所でしんみりと花鳥風月だけを友として生きている人たちなんだろうという謎の固定観念があったので、ちょっと驚いた。 この本を読むと、詩人たるもの、英語だけだと足りなくてスペイン語も喋って、東京を代表してダンスも踊っちゃうというマルチタレント。 外国の人の集まりでダンスに自然に流れ込むシーンは割とあって、私的にはゲゲっとなるけど、この詩人は全然困っていない。 日本では「詩」単体だとアピールする力が弱いというか、需要があんまりないのか、他の芸術と一緒に披露されるケースが多いんですかね?などと、著者の活動についての作品を読みながら思った。演劇とか現代美術のインスタレーションとかのアーティストたちとコラボで何かやっていらっしゃる。 海外の人と話していると、詩が好きだ、詩作が趣味、という人にたまに会うような気がするけど、日本では「詩」じたいが話題にならない気がする。私の周囲だけかもしれないけど。そのせいか、日本より海外の人の方が詩が身近なイメージ。 日本人で俳句が好き、って人はまれにいるから、海外の人にとっての詩の親和性は日本の俳句に相当するのかな。 という、どうでもいい私の驚きはこのへんにして、本の感想。 作者については全然知らなくて、この本についても一切何も知らずに図書館で借りたので、最初の章を読んでいる時は、「内容薄っ」と思って、けっこうあなどっていた。その章を読んでいる間じゅう、希釈、という言葉がずっと頭に浮かんでいた。 水で薄められた文章。インターネット出現後の典型的な文学に見える。 でも、この濃度が、動画やゲームやSNSやチャットで本当に忙しい今ドキの人たちの日常には合っているんだよね、などと考えながらやや飛ばし読み。 でも、後半の二つの章はがぜんおもしろかったです。 言葉に詩人の底力を感じた! ラオスについての「はじめてのフェスティバル」、「意味の明晰な欠け方について」、「ハバナ日記」などが良かった。 「音読の魔法にかかる」も「おうちへ帰る人」も素敵。 「広州の鱈」も好きだった。 "詩のことばは、読む人ひとりひとりにその意味が伝わるかどうかなんて心配することなく、自らの円環運動のなかで、充足している。それは孤島の生態系みたいなものだ。詩を読む人、詩を聴く人は、その見えない運動に巻きこまれ、取りこまれる。いつか誰かが書いたもののはずなのに、まるで山の苔むした倒木のように、あるいは海の波音のように、それは時間を忘れてそこにあり、私たちを、待たないままで待っている。" これは「意味の明晰な欠け方について」の一節だけれど、言葉を扱う詩人の能力について私が常々ミラクルに感じていることをそのまんまズバリ言い表していて、本当にビックリした。 私にはとてもこんな風に的確に文字にできないので一層衝撃です。 ああなんて素敵、と震えた。

Posted byブクログ

2023/04/28

閉塞感を感じがちな日々だけど、自分の心さえ自由でさえあれば人はどこにでも行けるなと思った。文章が美しく言葉だけをそのまま味わえる本。 言葉が心を連れていってくれる、不思議な感覚を味わった。本を読んで泣く機会は最近なかったが、何度か涙が込み上げてきた。

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2023/04/01

ジャケ買い。タイトル買い。 わたしのこの感覚は捨てたもんじゃない。 今まで使ったことも聞いたこともない言い回しが、すごく気持ちよかった。 言葉、大切にしようって思った。

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2023/03/08

見ることは、いつもことばより先にある。見ることは、いつも新しい朝のように、私たちに託されている。 という一節があって、すごく好きなんだけど、でもことばになってこそ認知できたり愛着が湧くことがあることもまた真実なんだと思う。 「冬はケーキ作りに使うお酒のようにじゅっと染みこんで...

見ることは、いつもことばより先にある。見ることは、いつも新しい朝のように、私たちに託されている。 という一節があって、すごく好きなんだけど、でもことばになってこそ認知できたり愛着が湧くことがあることもまた真実なんだと思う。 「冬はケーキ作りに使うお酒のようにじゅっと染みこんで」 「柔らかいリネンによく似た声のあと」 「東京の女の子の踊りかたを見せつけるみたいに、踊って踊って踊った」 ことばには、見ることと同じくらい、いやそれ以上の力があるんだと思えた。

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