新宿鮫(11) の商品レビュー
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2024.8.6 読了 前作「絆回廊」の続編。前回で公私ともに理解者を失った鮫島、新たに女性上司”阿坂”が登場、陸永昌や”金石”グループが敵対勢力として暗躍する闇を解きほぐしてゆく。北朝鮮へタミフルを密輸して拉致被害者の情報を得ようとする所がリアリティあり。文庫がチョー分厚い!
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新宿鮫シリーズは全作読んでいて前作の10作目で終わりかと思っていたが、いつの間にか続いていた事を知り慌てて読んだ。 いやぁ、最初この文庫版の厚みを見たらちょっとビビったが、読み始めるとあっという間に読み切ってしまった。 それだけ面白かった。事件の展開から山場の持っていき方までさす...
新宿鮫シリーズは全作読んでいて前作の10作目で終わりかと思っていたが、いつの間にか続いていた事を知り慌てて読んだ。 いやぁ、最初この文庫版の厚みを見たらちょっとビビったが、読み始めるとあっという間に読み切ってしまった。 それだけ面白かった。事件の展開から山場の持っていき方までさすが大御所作家の本領発揮といった所だった。 まだ最新刊もあるらしいので、また読むのが楽しみだ。
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一気読みです、本の厚さに最初ビビりましたが、止まらなくなりました。 新しい登場人物が、今後どう関わっていくのか楽しみです。
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長かった。けど、先が気になって一気に読んでしまった。裏の裏の世界まで、どんな取材をしたらわかるのだろう。あるいは、相当な想像力か。気づいたら最後は没頭してしまった。 浜川がとても気になる。
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フー。やっと読み終えた。 相変わらず登場人物多いし、名前覚えられんし、セリフ短いんで誰の言葉かわからんし、、、。文句言ったらあかんな。久しぶりの大沢君の新作やし。 でも、やっぱオモロいわ。もっと頑張って書いてや。 最近、本屋で大沢君の本が新刊の所に置いてるんで、サッと手に取って後...
フー。やっと読み終えた。 相変わらず登場人物多いし、名前覚えられんし、セリフ短いんで誰の言葉かわからんし、、、。文句言ったらあかんな。久しぶりの大沢君の新作やし。 でも、やっぱオモロいわ。もっと頑張って書いてや。 最近、本屋で大沢君の本が新刊の所に置いてるんで、サッと手に取って後ろのト書きをよく読むと「新装版」の文字が。アー、またかいなとガッカリする事多いねん。他の作家でもそうや。何とかしてーな。ほんまにもう。
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新宿鮫にもっと早く会っていたら… まさに、ハードボイルドとはなんたるかを教示してくれる作品 自分が、こういうジャンルがお気に入りであり、求めていたものなのかと、読了後に改めて身体の中からジワジワと高揚感とも幸福感とも言える感情が芽生える 文庫本でこんなにページ数が多い本を読んだの...
新宿鮫にもっと早く会っていたら… まさに、ハードボイルドとはなんたるかを教示してくれる作品 自分が、こういうジャンルがお気に入りであり、求めていたものなのかと、読了後に改めて身体の中からジワジワと高揚感とも幸福感とも言える感情が芽生える 文庫本でこんなにページ数が多い本を読んだのは初めてで、1冊読み終えるのに時間は掛かったが、充実した日々を過ごせた 新宿鮫は閑散とする日常に、刺激というスパイスで変わり味を与えてくれる 大好きな作品がまた一つ増えて喜びを感じる 華恵新、新本ほのかの御冥福をお祈りします
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よく見掛ける文庫本を2冊かそれ以上重ねているような、非常に分厚い感じの本で酷く目立つ。そんな本だが、なかなかに夢中になってしまい、頁を繰る手が停められず、存外に素早く読了に至る1冊だ… よく知られている<新宿鮫>シリーズの第11作である。第1作の登場が1990年頃と聞くが、長く綴...
よく見掛ける文庫本を2冊かそれ以上重ねているような、非常に分厚い感じの本で酷く目立つ。そんな本だが、なかなかに夢中になってしまい、頁を繰る手が停められず、存外に素早く読了に至る1冊だ… よく知られている<新宿鮫>シリーズの第11作である。第1作の登場が1990年頃と聞くが、長く綴られ、読み続けられているシリーズということになる。かなり「訳アリ」な、新宿署の生活安全課(最初期には防犯課であったが、警察署の一般的な機構が変わったことから、生活安全課になった。)に在る鮫島刑事が、「訳アリ」な故に単独で遊軍的に動き回って、事件解決を目指すというような基本的な筋で、シリーズ各作品の色々な展開が在る。 本作はその<新宿鮫>シリーズだが、シリーズ他作品を然程知らずとも愉しめるようになっていると思う。本作の中には、シリーズ前作での出来事を示唆する内容、前作迄に登場した人物の再登場、シリーズ各作品に登場するライバル的人物が現れるという展開は在る。が、それらは「作中人物の来し方」や「一寸思い出した事柄」というような感じの描写で綴られている。大半の部分で、視点人物は鮫島刑事である。が、適宜他の人物が視点人物に切り替わる部分も在る。<新宿鮫>シリーズの作品を原案にした映像作品(映画やテレビドラマ)も在るのだが、本作を読んでいても、何となく「映像作品に触れるような感覚」も在った。テンポが好く、映像作品のように巧みに素早く場面が切り替わるような感じがした。こういう感じも好きだ。 冒頭の方で、鮫島刑事の長年の理解者であった前の課長が事件関係の出来事で他界してしまっていて、“代理”として庶務をこなしながら捜査活動に邁進しようとしている様子が描かれる。正規の手続きを経ないで民泊を営む“ヤミ民泊”ということになっているマンションの1室で、違法薬物の取引に纏わる動きが在るらしいという密告を受け、鮫島刑事は張り込んで現場を押さえることを画していたのだった。 問題の“ヤミ民宿”のマンションを張り込んで程無く、鮫島刑事は一室で遺体を発見した。発見時点の少し前に、消音機を着けた拳銃により発せられたと見受けられる、たった1発の銃弾で射殺されていた。遺体は男性だが、身元を明らかにする手掛かりになるようなモノは何ら無かった。“ヤミ民宿”のマンションの一室という場所柄、アジア系の外国人という可能性も高いと考えられた。探るべき事項は多々在った。 新宿署には新たな生活安全課長として阿坂警視が着任した。女性の阿坂課長は鮫島刑事に対して、捜査活動に際しての行動原則、2人以上で動くことの遵守を強く求めた。新たに着任した若い矢崎刑事が登場し、鮫島刑事は彼と共に捜査活動に取組むこととなる。 身元不明の男性の射殺体が発見されれば、殺人事件として捜査体制が組まれるのが通常なのだが、事件は公安部の担当事件という形で捜査が進められることになった。新宿署や刑事部の手を離れてしまった事件ではあるが、鮫島刑事は「管轄内での“ヤミ民宿”に関連する事案」として、矢崎刑事と組んで独自な捜査活動を続けることになる。マンションの物件に関して、“ヤミ民宿”を営む者に関して、その他少しずつ解って行く。 そういうことで話しが二転三転しながら、射殺された謎の男が何をしようとしていたのか、何が蠢いたのか、何故殺害されたのかと、様々な事柄が順次明かされる。そう言う事柄が集まって「非常に分厚い感じの酷く目立つ1冊」が出来上がったという次第だ。如何いう相手であろうと切り込んで情報を引き出す鮫島刑事だが、得た情報は手探りで組み立てて事の真相に少しずつ近付くという感じだ。「誰が相手でも遠慮なく噛む(=逮捕してしまう)」ということで、名前に引っ掛けて<新宿鮫>という通り名が出来てしまった鮫島刑事が、「正義の追求」だけを慮って悪漢たちが蠢く巷で事件の真相を探るというこのシリーズは魅力的だ。 かなり「訳アリ」な鮫島刑事が迫る事件関係者というのも、各々にかなり「訳アリ」な男女である場合が多い。本作の、事件の背後で動いている人達も各々にかなり「訳アリ」な男女だ。結局、各々の「訳」との向き合い方というようなモノが、人の「生き様」のようなモノを創るのかもしれない。そんなことを想いながら本作の頁を繰っていた。強く引き込まれ、ボリュームが気にならない感じでドンドン読み進めた作品だった…御薦め!
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※このレビューにはネタバレを含みます
2023/1/29 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2023/2/6〜2/17 6年ぶりに読む新宿鮫シリーズ。 相変わらずの面白さ。900ページの長さを感じさせないのは流石。ただ引っ張った割には最後が少しあっさりしていたか。正反対の気質の新しい上司の阿坂景子との関係がどうなるのか。後半あまり出て来なかったのでそこも次回作に期待か。
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文庫本にして918頁の、シリーズ最長篇。 これだけの長編を一気に読ませる著者の凄技に敬意を。 前作で、桃井課長を喪い、晶とも別れた鮫島には新しい局面が。 桃井の後釜にノンキャリアの女性課長阿坂景子が赴任し、同時に配属になった矢崎隆雄と組んでの捜査を、鮫島は命じられ、今までの一匹狼...
文庫本にして918頁の、シリーズ最長篇。 これだけの長編を一気に読ませる著者の凄技に敬意を。 前作で、桃井課長を喪い、晶とも別れた鮫島には新しい局面が。 桃井の後釜にノンキャリアの女性課長阿坂景子が赴任し、同時に配属になった矢崎隆雄と組んでの捜査を、鮫島は命じられ、今までの一匹狼から中間管理職的立場となる。 薬物捜査に殺人事件も絡まり、暴力団の元幹部が行方不明になり監禁の疑いが。 事件の裏には、密輸が絡み、公安部の関与も。 中国残留孤児や在留邦人の二世三世で構成される「金石」のメンバーや、北朝鮮の工作員の影もちらつき、さらに殺し屋に正体不明の女性も。 公安刑事の香田や因縁のある国際的犯罪者・陸永晶も登場し、人間関係や事件の真相は、より一層混迷を深める。 「基本を守る、ルールを曲げない」という信念を持ち、警視庁を立派な組織だと公言する女性課長が、今後どういう役割を果たすのか。 すでに発売されている次回作も期待される。
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桃井課長と晶を失い、新たな環境で捜査を展開する最初の刊。文庫本で読むのは辛いくらい分厚く、力作になっている。 昔から変わらないのは鑑識の藪、それが唯一の支えにも見える。その藪とタレコミのあった管区内の民泊を監視中、殺人事件にいきあうところから物語が始まっていく。 いつのまにか...
桃井課長と晶を失い、新たな環境で捜査を展開する最初の刊。文庫本で読むのは辛いくらい分厚く、力作になっている。 昔から変わらないのは鑑識の藪、それが唯一の支えにも見える。その藪とタレコミのあった管区内の民泊を監視中、殺人事件にいきあうところから物語が始まっていく。 いつのまにか対峙する敵が国際的になり、その代わり過去に追い詰めてきた暴力団の人間と捜査をする上で協力する事にもなる。 新たな環境の始まりであるのは間違いないが、ヤクザのトルエン、シャブのシノギを追っかけていた主人公が、時折桃井の存在を思い出す描写で、過去の刊を読み返してみたくもなる。 解決した後、最後に協力しあった暴力団幹部が礼を言いにわざわざくる。そんな小さい描写も、昨今無くなりつつある漢臭い関係を何処か懐かしく、少しだけ羨ましく感じる自分を再認識させられた。 大沢在昌万歳!
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