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横浜・山手図書館の書籍修復師は謎を読む の商品レビュー

3.1

24件のお客様レビュー

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2024/06/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルからして面白そうで、 ミステリー系かな?くらいの予想はつけたものの、 あらすじは一切知らずに読み始めた。 書籍修復というものは以前テレビで見たことがある。 修復に使う紙がものすごく薄い和紙だったことを これを読みながらなんとなく思い出した。 そうこうしているうちに、 この小説の本筋は『物語に囚われている人を救う』 ということだったと知る。 死者まで出てしまうというから実に恐ろしい。 千都生が仲間に加わって、3人体制で続編なのかな?と思ったけど、 はっきり断られて今のところそれはなさそう。 よく考えてみると修復は波々壁さん、 物語の知識は千都生ができちゃったら 見習いヨミくんの出番がなくなっちゃうか…。 それにしても、本に関する小説を読むと、 自分は全く本を読んでいないんだな、と思い知る。 作中に出てきた小説は一つも知らないし、 そもそも読むジャンルが偏りすぎている。 もっと色々読んだほうがいいのかもと思いつつ、 また次も物語を読むと思う。 読書が好きな人は皆、本に囚われている。

Posted byブクログ

2023/07/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

書籍修復師という言葉に惹かれて読んでみました。 物語に人の心が囚われ、死んでしまう事もあるとは… ファンタジー的な感じのお話でしたが、人の心に寄り添うような所も多々あり面白かったです。 でも何故か波々壁主任をおじさんとイメージしてしまいます(笑)

Posted byブクログ

2023/07/09

「書籍修復師」というタイトルに惹かれて読んでみたが、中身はファンタジー寄り。 『物語に囚われている人間を救い出す』という不思議な設定が本筋だった。 私も結構本は読んでいる方だと思っているが、探偵役である書籍修復師・波々壁(ははかべ)の言う『自分のことが書かれていると感動』し『心...

「書籍修復師」というタイトルに惹かれて読んでみたが、中身はファンタジー寄り。 『物語に囚われている人間を救い出す』という不思議な設定が本筋だった。 私も結構本は読んでいる方だと思っているが、探偵役である書籍修復師・波々壁(ははかべ)の言う『自分のことが書かれていると感動』し『心は物語に囚われてしまう』ほどの作品に出会ったことはない。 しかしこの作品を読むと、それは幸運なことのようにも思えてくる。 キリスト系学園の生徒の異変、図書館周辺に現れる野犬、完成したての図書館での不審死、そして最後は探偵役自身の秘密。 最終話以外は、探偵役である波々壁とアルバイトの物語大好き大学生・読也が当事者を捉えている物語が何かということを追うことで事件の解決に挑む。 読也は心優しいキャラクターだが、彼にもまたある秘密があった。 読也と好きな本が被っている同じ大学の一年先輩・時田千都生(ちとせ)がツンなのにいざとなると助けてくれるところは良いキャラクターだった。 話としては面白かったし、作中様々な作品が登場するのも嬉しい。有名作家さんや有名な作品でも知らないものがあり、読んでみたくもなった。 ただちょっと惜しいのが、この『物語に囚われた人々を救う』という設定と書籍修復との絡みが無かったこと。 書籍を修復することで、人々を救うという展開があればもっと良かったかなと(偉そうですみません)思った。 書籍修復のやり方も少し知ることが出来たのは良かったし、読也にしても波々壁にしても良い結末となったのは良かったと思う。 そして千都生が最後に再び彼女らしさを見せたのも良かった。

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2023/06/11

本好きの大学生・藤本読也はアルバイトとして働くことになったのは山手図書館の修復棟。書籍修復師の波々壁(ははかべ)の助手として本の修復に携わる一方で『物語に囚われている人物を救い出す』という仕事にも関わるに… 修復師という仕事を知らなかったし、本の中に出てくる物語も知らないものばか...

本好きの大学生・藤本読也はアルバイトとして働くことになったのは山手図書館の修復棟。書籍修復師の波々壁(ははかべ)の助手として本の修復に携わる一方で『物語に囚われている人物を救い出す』という仕事にも関わるに… 修復師という仕事を知らなかったし、本の中に出てくる物語も知らないものばかりで新鮮でした。読也のコンプレックスは、私も同じなので親近感を感じました。

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2023/05/10

書籍修理師を探偵役に据えた一応ミステリ 一応というのは話の体裁がそうだということ 説得力を欠く設定であるうえ、事件の根幹にその設定が関わるため、全編通して空々しさが漂うように感じてしまった 書籍修復の描写は興味深かった

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2023/04/11

アルバイトの読也と修復師の波々壁が物語に引き摺られている人を救い出す物語。 ちょっとファンタジーかつホラーっぽい?実際にはないんでしょうけど、でも宗教とか色々囚われるって点では似たような感じはありそう。 一点だけ…こちらのあらすじにある主人公の名前間違ってません?藤本読也くん...

アルバイトの読也と修復師の波々壁が物語に引き摺られている人を救い出す物語。 ちょっとファンタジーかつホラーっぽい?実際にはないんでしょうけど、でも宗教とか色々囚われるって点では似たような感じはありそう。 一点だけ…こちらのあらすじにある主人公の名前間違ってません?藤本読也くんですよね?小口さんとは…?

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2023/04/09

登場人物は魅力的だったと思う。第一話の結末が驚いた。ヨミくんへ、司書は物語の内容覚えられてなくても大丈夫だと思うよ(私も内容全部覚えてないし。読後感くらいで。知識はあるに越したことはないけれど検索方法も色々あるから)

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2023/03/28

ぱんさんが書いていたように、私も本や、書店、図書館が出てくる物語にワクワクする。しかし、今回のはなんかわからないけど、予想していたのとは全然違ってホラーだった(汗) 本の大好きなヨミは、本を買うためにもお金が必要ということで大学2年生から山手図書館でアルバイトを始める。そこで出...

ぱんさんが書いていたように、私も本や、書店、図書館が出てくる物語にワクワクする。しかし、今回のはなんかわからないけど、予想していたのとは全然違ってホラーだった(汗) 本の大好きなヨミは、本を買うためにもお金が必要ということで大学2年生から山手図書館でアルバイトを始める。そこで出会ったのが、波々壁主任。波々壁は修復に携わる一方、「物語に囚われている人間を救い出す」仕事をしており、一話目から死者が出るなど、びっくりした。(きっと勝手にビブリアの栞子さんのような物語をイメージしていたと思う。)

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2023/01/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まず横浜山手という舞台にとても親近感が湧いて、さらに図書館、書籍修復師というワードにとても興味を持ちこの本を手に取らせて頂きました。 物語に囚われた人を救うという設定が面白いと思いました。 始めは物語に囚われた人と読んで私だ!なんて思ってしまいました笑(戻って来れなくなってはいないのですが、不安な時や弱くなっている時に、登場人物に自分を重ねて物語を読んで元気を貰ったりしていたので面白い設定だなと思いました。) 最後の章で波々壁さん自身も物語に囚われていて、読也くん達がその物語を探し出すというところが真相を解き明かしている感じて読んでいて面白かったです。 あと、読みながら読也くんの『物語の内容が記憶できない』にももしかしたら訳があって、こちらも実は物語に囚われていたのでは?など考えてしまいましたが、こちらは作品上では語られていなかったので分かりませんでしたが、その辺の読也くんのエピソードもあったら読んでみたいなと思いました。

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2022/12/04

 皆さんは、物語に大きく心を動かされ、読了後、想像の羽を広げて飛ぶが如く、呆然と何も手につかない状態に陥った経験はありませんか? これを「物語に囚われた」と言うなら、私は何度もあるし、いっそのこと、恍惚の人になってもいいな、とも思います。  さて、本書に登場する図書修復師は、「...

 皆さんは、物語に大きく心を動かされ、読了後、想像の羽を広げて飛ぶが如く、呆然と何も手につかない状態に陥った経験はありませんか? これを「物語に囚われた」と言うなら、私は何度もあるし、いっそのこと、恍惚の人になってもいいな、とも思います。  さて、本書に登場する図書修復師は、「人と物語の関係性も修復する」という設定になっています。心が弱っている時、体は現実を生き、心が物語に囚われている状況は危険で、その物語の題名を当てて、救わなければならないのだそう…。  図書修復の仕事の手法や技術の部分には関心をもちました。四話に登場する、物語に取り憑かれたそれぞれの話がやや唐突で、諸々の設定も少々苦しく、本書の展開に没入しにくい印象が歪めない感想をもちました。  しかしながら、横浜山手周辺の異国情緒あふれる情景が目に浮かぶストーリーに、元町辺りを散策してみたくなりました。

Posted byブクログ