今夜、ぬか漬けスナックで の商品レビュー
田舎のスナックに都会の女が来た。 受け入れるべきか排除すべきか様子を見ていると、美味しい糠漬けを出すではないか。 なんでも受け入れ漬物にする糠漬け。 女も受け入れられるのか?
Posted by
よくある話っぽさあるけど読みやすくて良かった 大人になってから自分の親のこと理解できるよね、親になるとインナーチャイルドも育つよね、みたいな
Posted by
友達が実家のある小豆島に帰って早半年。小さな社会の中で起業して頑張ってるかな。都会も田舎も問題はあって、こういう人達に恵まれた主人公は、元からきっと良い人だったんだろうって思う。また行きたいなー。
Posted by
口が悪くて可愛げのない槙生と派手で昔から家に寄り付かなかった母との因縁や、その母の再婚相手で槙生と同世代の伊吹が小さな島でたくさんの人と関わり合いながら暮らしていく話。 どの登場人物も癖があり人間らしくて不器用で、最後には全員を抱きしめたくなってしまう。数時間程度でサクサクと読め...
口が悪くて可愛げのない槙生と派手で昔から家に寄り付かなかった母との因縁や、その母の再婚相手で槙生と同世代の伊吹が小さな島でたくさんの人と関わり合いながら暮らしていく話。 どの登場人物も癖があり人間らしくて不器用で、最後には全員を抱きしめたくなってしまう。数時間程度でサクサクと読めるのに、最後の方で明かされる槙生の秘密にドキドキしました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読んでよかったーと思えた本だった。 主人公の槙生は病気で死ぬのかと思ったら妊娠やって良かった。 田舎の海の近くの家と料理という自分が大好きなシチュエーション。 特にコロッケの描写が美味しそうで次の日はコロッケを食べた。 伊吹の優しさに泣きそうになったし、良かった〜
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
槇生も亡くなる運命なの?と思いきや、妊娠って笑 なかなか槇生の性格に馴染めなかった。 ズケズケとものを言う彼女に引いてしまっていたけど、島の皆がだんだん彼女を受け入れ、少しずつ槇生も変わってきてからは読みやすくなった。 良い話だし、ハッとさせられる文章もあるんだけど、やっぱりちょっとうーんという感じ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
また好き!!!と思える本に出会えた。 初めの数行を読んで、「あ、好きなやつだ」と心躍る。 ひねくれてて嫌な女…と思っていた槇生だけど、ズケズケとした物言いが面白くて思わずフフッと笑ってしまう。 余所者に冷たくて閉鎖的な島の住人達を最初は嫌な気持ちで読んでいたけど、読み終わる頃には島に行ってみたいな、と思える程になっていた。 ぬか漬けスナック、わたしも行きたいな。刻んだぬか漬けを使った手作りタルタルソースの魅力的なこと! 少し前から気になっていたぬか床作りを始めてみようか。ひとまず無印良品のぬか床からチャレンジしてみよう。なんて思いながらあっという間に読了。 槇生の病気に凄く辛い展開の予感がしていたけど、なんだい!そっちかい!!とホっとする。 槇生と伊吹の、そして島の人々のこれからも見てみたい。続き出ないかな。
Posted by
「ぬか床の中には神さまが住んでいて、優しく語りかけることで味がまろやかになる」 昔から聞いたことのある、一種の迷信に過ぎないと思っていた言葉だったけれど、本作を読了した今、心から納得。 ぬか床を混ぜる人の気持ちが、手から"ぬか"へと伝わっていくのだ。そして大切...
「ぬか床の中には神さまが住んでいて、優しく語りかけることで味がまろやかになる」 昔から聞いたことのある、一種の迷信に過ぎないと思っていた言葉だったけれど、本作を読了した今、心から納得。 ぬか床を混ぜる人の気持ちが、手から"ぬか"へと伝わっていくのだ。そして大切に扱われた"ぬか"は、やがて子や孫へと代々伝えられていく宝物。 その日の気温や湿度に注意しながら手塩にかけて育てられた"ぬか"は、生き物のごとくその人好みの味へと進化していく。 今までぬか漬けは苦手だったけれど食べてみたくなった。季節の野菜やきのこのぬか漬けもいいけれど、ぬか漬けで作ったタルタルソースやベビーチーズのぬか漬けも食べてみたい。 余所者にはとかく厳しい島での暮らしも、美味しいぬか漬けパワーと裏表のないさっぱりした性格で、島の住人たちの心にスルスルと入っていく。 出てくる人たちはみんなくせ者。けれどみんな愛すべき人たちばかりで、読んでいてとても心地よかった。いい人たちばかりで、みんなが優しくて泣けてくる。できれば"ぬか漬けスナック"の常連になりたい。味で繋がる仲間ってほんと素敵。 そしてこの物語の続編を心から待ちたい。 読めてよかったし、とても元気をもらえた作品だった。
Posted by
このところ、読む本は瀬戸内海が舞台の話が多いような。 ほとんど一緒に暮らしたことが無いような母が離島で亡くなり、そのためにやって来て住み着いてしまう槇生。 母の夫だった自分より歳下の伊吹と暮らし始め、その伊吹のスナックで働き始める。 最初は閉鎖的な田舎の社会に馴染めない。しかし、...
このところ、読む本は瀬戸内海が舞台の話が多いような。 ほとんど一緒に暮らしたことが無いような母が離島で亡くなり、そのためにやって来て住み着いてしまう槇生。 母の夫だった自分より歳下の伊吹と暮らし始め、その伊吹のスナックで働き始める。 最初は閉鎖的な田舎の社会に馴染めない。しかし、家業だったぬか漬けを作り、島の人に振る舞うようになって徐々に溶け込んでいく。 槇生は何か訳ありなんだけど後半まで明らかにならない。 その訳ありが疎遠だった母と自分を繋ぐことになる。 亡くなってからだけど、だからこそ繋がり、忘れないものになっていくのかもしれない。 閉塞的な離島の社会の中でそれぞれ葛藤しながら生きている人々も槇生のぬか漬けを通して繋がり、地域社会に溶け込んでいく。 槇生の人生はこれから始まるのかもだ。 母娘の葛藤、田舎の閉塞的な社会など色々な、ちょっと重たいようなテーマが盛り込まれながらも楽しく読めた。
Posted by
初めは主人公槇生の言葉使いや自己中心的な考え方が嫌いだった。が、糠漬の美味しそうな描写に心を奪われる内に、先入観のヤバさに気付いた。こうして島の人々との関わりも深まっていって、食のチカラの凄さを感じた。
Posted by