逆転美人 の商品レビュー

藤崎翔(著者)

2023/02/12

美人に生まれたことが罪か…という究極の問いに対しての手記の形での物語。
香織(仮名)という、美人に生まれたが故にさまざまなやっかみを受け続けた一人の女性の半生を語るものかと思いきや、娘や内縁の夫などさまざまな人間模様が登場してくる。
最初の方は、美人であるが故の、当事者にならないとわからないような想像を絶するエピソードがあり、気分が暗くなるような状態が続いたが、
最後のパートになるにつれ衝撃の展開が待っていた。

人間模様のモヤモヤ感を味わうには最高の作品だった。

2023/02/12

美人だから得したということが、まったくなかったということを書き綴ってあるのか…と思いながら読み始める。
確かに少女時代から虐められ、大人になってからも騙されて辛い思いばかりしてきたことが続くのである。
だが、最後まで読むとうわ〜っとなる。
最後まで読まずともなんとも文体がややこしいなぁとか、これってどういう意味かなと思うところはあった。
P334で参ったなぁとなる。
そして、逆からのスタートになる。
早く気づいた人も凄いが、ここまでのトリックを考えた著者に驚く。
まさか、まさかの仕掛けだった。

…で、美人って損なわけないと思うけど。
見た目は大事。
最初は、見た目だし。
だけどそれ以上に性格がよろしくないと損するってこと。
それに知識もないとね。

顔って親からの遺伝だから自分でどうこうもないんだけど、30歳を過ぎてくると性格が顔に出てくるから気をつけなさいよと働いていた頃にかなり歳上の人に言われたことがある。

2023/02/08

良かったです。

後半に行くに連れてどうなるんだという気持ちが強くなっていき、気づいたら読み終わっていた。

確かに作中の変な表現が気になってはいたけどまぁ独特の言い回しなのかなぁと思いつつ、、普通に読んでしまっていた。

この本とか道尾秀介さんの「いけない」とか読んでると本という媒体そのものを娯楽として提供しているなぁーと思った。
本という媒体は熟成しきったものかと思ったけどまだまだ可能性秘めてるなぁ。アイデアですね。

2023/02/08

今まで読んだ本の中で1番面白く言葉にならない衝撃が走った。あまりの興奮に口を滑らせてネタバレをしてしまいそうなので語彙力のない表現しかできないが、絶対に読んだ方がいい。

2023/02/06

要所要所に工夫の凝らされたエンタメ小説
読んでいる最中の違和感の正体を知りたくて一気読みしてしまった

2023/02/04

面白かった！
最初はトリックを見抜こうとじっくりと読んでいた。所々違和感を感じた部分はあったものの、内容が面白くて、結局一気に読んでしまった。
トリックが凄いと話題になっているが、物語に関しても、引き込まれる内容。
ミステリのトリックも、小説としての内容も、どちらも十分に満足できるものだった。

2023/02/02

大手本屋さんに買いに行っても無くて、取り寄せて、2週間待って、第2刷発行後、ようやくこの本を手にすることが出来ました

読むのが辛くて辛くて、もう読むのを諦めようと思いました。

けど、後半過ぎから一気読みでした。

なるほど、これは電子書籍では出せないですね。凄い仕掛けにビックリ

2023/02/11

この新しい初めてのトリックに全く気が付かなかった。
確かに表現がおかしな箇所がいくつかあったけど、この仕掛けのためだったのかぁーと納得。
ストーリーには、余り深さがなく物語の中盤までは、読み進めるかどうか悩んでしまったが、最後まで読まないとわからないトリック。

2023/02/01

これはすごい…‼︎
ミステリー小説も読み慣れてきて、どんでん返しの面白い作品に出会えても驚かされることは減ったかな、と思っていたけど、
ここ数年で一番の衝撃だった…‼︎
ストーリーが飛ぶくらい笑、衝撃すぎて興奮しながらこの文章を打ってる。

藤崎翔さんに「本当におつかれさまでした‼︎」と言いたい笑
これはみんなに読んでほしい〜〜

2023/02/01

たしかにこのトリックは紙の本ならではですね！ただトリックのアイディアだけでなく、そのトリックに至るまでの構成や伏線なども非常に面白かったです。本と出版されること自体を仕掛けとしているあたりなども驚きでした。

手記のテーマは重いものではありますが、時代・舞台設定のせいかどこか懐かしさを感じてしまいました。