ifの世界線 改変歴史SFアンソロジー の商品レビュー
ガッツリハードSFで良かった。 特に気に入ったのは、和歌を『詠語』(えいご)で詠む世界の平安時代の物語、斜線堂有紀「一一六二年のlovin' life」。あり得ない設定なのに、迫ってくるような現実感。 伴名 練 「二〇〇〇一周目のジャンヌ」は、無限とも思われる回数人生...
ガッツリハードSFで良かった。 特に気に入ったのは、和歌を『詠語』(えいご)で詠む世界の平安時代の物語、斜線堂有紀「一一六二年のlovin' life」。あり得ない設定なのに、迫ってくるような現実感。 伴名 練 「二〇〇〇一周目のジャンヌ」は、無限とも思われる回数人生を、記憶を保ったままシミュレートされる。その無慈悲な繰り返しのあいだ、ジャンヌダルクはどのように過ごすのか。ジャンヌダルクの繰り返しの中の変化、そしてさいごが切ない。
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タイガにしてはがっつりSFでついていけないものもあった。解説欲しい。ifの設定はそれぞれ面白かった。
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「歴史改変」という言葉からはある一部分で歴史ががらっと変わって現代ではこうなって〜…てイメージだったけど、これは改編された歴史の一部分、場面に焦点を当てている。ちょっとコンパクトな歴史改変。 でもそれぞれ正史の知識があったら比較が出来て楽しいんだろうな〜と思う。 元々は「二〇〇〇...
「歴史改変」という言葉からはある一部分で歴史ががらっと変わって現代ではこうなって〜…てイメージだったけど、これは改編された歴史の一部分、場面に焦点を当てている。ちょっとコンパクトな歴史改変。 でもそれぞれ正史の知識があったら比較が出来て楽しいんだろうな〜と思う。 元々は「二〇〇〇一周目のジャンヌ」を読みたくて(webで既読していたけれど)購入したのだけれど、「一一六二年のlovi'n life」も面白かった。ラストであの歌が出てきたときはあっ、ここに繋がるのかて思いました。
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歴史改変をテーマにしたSF短編集。作家陣が豪華で手に取りました。伴名練「二〇〇〇〇一周目のジャンヌ」がお気に入り。 量子計算機の発達により過去を高精度に再現できるようになった社会が舞台。歴史改変のターゲットにされたジャンヌ・ダルクは何度も処刑されるが、そのジャンヌも同じシーンを...
歴史改変をテーマにしたSF短編集。作家陣が豪華で手に取りました。伴名練「二〇〇〇〇一周目のジャンヌ」がお気に入り。 量子計算機の発達により過去を高精度に再現できるようになった社会が舞台。歴史改変のターゲットにされたジャンヌ・ダルクは何度も処刑されるが、そのジャンヌも同じシーンを何度も繰り返し経験することで、歴史改変を目論む者の意図を意図せずくぐり抜けてしまう様が面白かった。
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多少期待してたんだが、合わないねえ。 作家の顔ぶれ見たら、確かに、これまで読んでも首捻ってた子ばっかりか。 ぼくの感覚だと、こんなの、全部とは言わないまでも、SFじゃないねえ。 高校文学部の寝言。 書評読んでると、涙出て来ましたってのもあるけど、苦笑しか出ないねえ。 日本で評価さ...
多少期待してたんだが、合わないねえ。 作家の顔ぶれ見たら、確かに、これまで読んでも首捻ってた子ばっかりか。 ぼくの感覚だと、こんなの、全部とは言わないまでも、SFじゃないねえ。 高校文学部の寝言。 書評読んでると、涙出て来ましたってのもあるけど、苦笑しか出ないねえ。 日本で評価されるプロの作家って、今、こんなのか。 歴史改変ていうなら、戦国自衛隊くらい、あれでも急いで書いたんでかなり薄かったけど、あれくらいは何とかならないかねえ。
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伴名練「20001周目のジャンヌ」が面白かった。何度も何度もやり直す…考えただけで倦んでしまう。ジャンヌの最後の選択が良く、後味もすっきり。 斜線堂有紀「一一六二年のlovin’ life」も良かった。この上ない相棒を得た喜び、失った悲しみ。史実をそういう風に改変するのも面白い。
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最近よく聞く改変歴史SFってどんなの?と気になったら読んでみるといいですよと人に薦められる5人の作家さんによる短編集。伴名練氏の「二〇〇〇一周目のジャンヌ」が印象的だか、他の作品もバラエティに富んでいて、さくっと読めて良いです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
SFは普段全く読まないジャンルだが、斜線堂有紀さんの『1162年のlovin life』が面白そうだったので購入。 帥は本当に死んだのだろうか?それともタイムトラベラー的な何かなのか?なと面白く読めた。改変歴史と謳ってるが、私の教養が足らず元の歴史を調べながら読んだりしたが、最初の二篇はスラスラとは読み進めることができなかった。
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史上の人物や出来事を引きつつ、現代・近未来の技術を持ち込んだ物語。 『パニック――一九六五年のSNS』(宮内悠介)は、"自己責任"という言葉が飛び交うSNSをストレートに批判する一編。ベトナムに赴いた作家、開高健をSNSの海に投げ込んだらどうなるか。ラストも含...
史上の人物や出来事を引きつつ、現代・近未来の技術を持ち込んだ物語。 『パニック――一九六五年のSNS』(宮内悠介)は、"自己責任"という言葉が飛び交うSNSをストレートに批判する一編。ベトナムに赴いた作家、開高健をSNSの海に投げ込んだらどうなるか。ラストも含めておもしろい。 『一一六二年のlovin' life』(斜線堂有紀)は、はみ出し者の女二人が同志となり、やがてより強く結びつくようになるのを描いた切なく熱い物語。式子内親王の和歌を取り上げており、メカの登場もないので、やわらかな情感に満ちている。
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人気作家による歴史改変もののアンソロジー。 久しぶりにSFを読んだら難しかった。でも面白かった。 作家さんたちの知識量に感服。 私のような歴史音痴でも何となく楽しめるが、歴史に詳しい方はもっと楽しめるでしょう。 石井宗生さんと宮内悠介さんと伴名練さんの作品が好き! 宮内さんの作品...
人気作家による歴史改変もののアンソロジー。 久しぶりにSFを読んだら難しかった。でも面白かった。 作家さんたちの知識量に感服。 私のような歴史音痴でも何となく楽しめるが、歴史に詳しい方はもっと楽しめるでしょう。 石井宗生さんと宮内悠介さんと伴名練さんの作品が好き! 宮内さんの作品の皮肉めいた結末がキュンときた。 死ぬまで踊る奇病が蔓延したイタリア―――石川宗生 1965年に起きた世界初の炎上事件の顛末―――宮内悠介 和歌を詠訳(英訳)する平安時代の恋の物語―――斜線堂有紀 石造りの町、江戸で起きた事件の真相とは―――小川一水 何度も火刑の前に戻ってしまう、ジャンヌ・ダルク―――伴名練
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