ハンズオンWebAssembly の商品レビュー
WebAssemblyの概要の説明からはじまり、Emscripten(emcc)によるコンパイルとwasmとJSとの連携、テキスト形式による神経衰弱ゲームの作成まで、WebAssemblyを試しに体験するにはよかった。 写経しながら進めたが、ハンズオンと名がつく通り、本書の記述...
WebAssemblyの概要の説明からはじまり、Emscripten(emcc)によるコンパイルとwasmとJSとの連携、テキスト形式による神経衰弱ゲームの作成まで、WebAssemblyを試しに体験するにはよかった。 写経しながら進めたが、ハンズオンと名がつく通り、本書の記述に従ってコードを記述しビルドして確認していけば、各章ごとに綺麗に成果物が出来上がる(12章の神経衰弱ゲームの作成でのみ画像とcssをウェブからとってくる必要がある)。章の順番はよく考えられていて、前の章の成果物を流用するなどして応用の幅を広げていく工夫が伝わる。 先日「入門WebAssembly」を読んで、こちらはテキスト形式の説明が大半だった。「ハンズオンWebAssembly」の方がカバーする範囲は広く、C++、JS、wat、HTMLなど複数の言語を用いている割にはコードも綺麗で読みやすい。 WebAssemblyについてより調べてみようと思えるいい本だった。 注意点 ・emcc 3.1.28 では -s オプションの指定方法が本書の記述と異なっていた。-s "EXPORTED_FUNCTIONS=['_putchar','_main']" のような形式ではなく -sEXPORTED_FUNCTIONS=_putchar,_main のように書く。
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