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薔薇色に染まる頃 の商品レビュー

3.3

18件のお客様レビュー

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2024/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ10作目。一度手放した帯留が戻ってきたと連絡を受けたお草さんは、東京のアンティークショップへ向かう。そこで、旧知のバーの店主が殺された話を聞いて… このシリーズだいたい不穏な感じだけど、今回はシリーズ1番かも。不穏というか、明らかに怖い。子供を連れて、最凶の男から逃げるお草さんにハラハラさせられた。まさか、お草さんがこんなことに巻き込まれるなんて予想外だった…

Posted byブクログ

2024/04/13

久しぶりに紅雲町シリーズを読みました。 サスペンスです。 裏社会で起こった出来事に首を突っ込んだ感じ? 高齢者の草さんにはかなり無理な設定かもしれません。 話が飛ぶし、読んでて振り回されている気がしました。

Posted byブクログ

2024/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作までと毛色が違い、少し戸惑った。 シリーズ最終回なのかと思う程。 前作『月夜の羊』の終わり方にモヤモヤが残り、ひょっとしてこの作品にその後が描かれるのかと期待したのだが、それは見当違いだった。 その前作にも感じたが、お草さんのキャラがズレてきてるように感じる。今回は急に若返る感じというか。でも前作よりはいい。 裏社会からの脱却を図るユージンの計画に振り回され、一冊かけて逃亡劇が繰り広げられるのだが、少し無理がある設定がチラホラ。脳内で都合の良いように勝手に理由をつけて納得したフリをしているが。 それでもやはり今回もモヤモヤは残る。 モヤモヤの一つがジュンの携帯から勝手に掛けた電話。あれは結局何に繋がっているのだろう。(誰に、ではなく) ジュンから何かしらの情報を得る為の布石、それだけだとしたら、その場面までの緊迫した状況からはちょっと考えられない軽率な行動に思え、思慮深いはずのお草さんがそうするかなぁ?と疑問。その迂闊な電話の為に更に窮地に立たされて…という展開になるならば、物語として納得するのだが。 取りあえず、もう一冊、このシリーズを読んでみようと思う。前作から続くモヤモヤも回収されるのを期待して。

Posted byブクログ

2024/02/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

紅雲町で和食器とコーヒー豆の小蔵屋を営むお草さん。 一度手放した筈の帯留めをまた手元に戻せることになったと、アンティークショップの海図から連絡が来て、お草さんは京都に向かう用事のついでに東京駅へと向かう。 海図の周辺で、怪しげな犯罪に関わる危ない男の息子であるユージンとの記憶。 土産の食べ物を渡す程度の関係だったが、少年だったユージンが、お草さんの幼くして亡くなった良一と重なった。 大人になったそのユージンが殺されたという話、自分が死んだらと頼まれていたこと、彼の店から二千万を運び、京都に向かう新幹線で出会ったキョウカとジュン。 室橋に追われる2人、キョウカは何者かに刺され、お草さんは残された少年のジュンを、京都に送り届けることになる。 紅雲町でニュースの情報からお草さんが何かに巻き込まれていると感じた、従業員の久美と恋人の一ノ瀬、常連の寺田。 贔屓している取引先に助けてもらいながらも、知らない土地で、自分の勇気づけるお草さん。 紅雲町に帰ろうと思うだけで、力が湧いてくるお草さんと、彼女を守ってくれる味方たちの存在。 ネタバレ。 新幹線の中で身の危険を感じたキョウカは事件を装って自らを刺す。 室橋の取引に使われている二千万を横取りして偽造パスポートを作り、ユージンは自分が死んだように見せかけ先に大阪に渡り、 ジュンが離さなかったキョウカのバッグに仕込まれたGPSを頼りに、迎えにくる。 室橋の異母兄弟たちは、偽造パスポートで自由の身を求めて海外へ。 良かったわ。 悲しい記憶もつらい記憶も、自分を勇気づけてくれる。 一人じゃない。 お草さんシリーズはどれも面白いけど、 おそらくシリーズ初の紅雲町を飛び出してのドキドキする話、面白かった。 この面白さを味わうには最初の方の話から読まないとならないなあ。 シリーズ史上一番だと思った。 そしてまだ最新刊がある楽しみまである。 これだから読書はやめられない。

Posted byブクログ

2023/12/14

大好きな「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズ。 ただし今回は今までとはかなり違ってびっくり。 違うというより、ハードボイルド過ぎ!! こういう世界もあるのかも知れないけど、お草さんが首を突っ込んでいいわけないでしょ。 一ノ瀬さん、久美ちゃん、寺田さんと一緒に心配でハラハラのし通しでし...

大好きな「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズ。 ただし今回は今までとはかなり違ってびっくり。 違うというより、ハードボイルド過ぎ!! こういう世界もあるのかも知れないけど、お草さんが首を突っ込んでいいわけないでしょ。 一ノ瀬さん、久美ちゃん、寺田さんと一緒に心配でハラハラのし通しでした。 まあお草さんなら、ああいう行動をしそうではありますが…。 いつもはいろんな事件や、やりきれない感情がもつれても、小蔵屋でお草さんが入れる珈琲の香りが皆を包んでくれる感じがあって、そこが好きなのです。 今回は事件の当事者達が小蔵屋に来たことがない人達であること、その事件があまりに重く暗い事件だったため、珈琲の香りがあまり感じられなくて、それが少し残念でした。 「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズファンとしては、次回はもう少し身近な出来事でのお草さんの活躍を期待します。 そして、一ノ瀬さんと久美ちゃんの良い進展にも期待です。

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2023/11/29

"粋で賢いお年寄りが大好きで、文庫化されるとすぐ入手しています。 しかし主人公がここまでのピンチに陥ったのはシリーズを通して初めてかもしれません。杉田比呂美さんの可愛いイラストに騙されました。 日常を少し外れただけの場所で垣間見た、暗く残酷な世界に背筋が寒くなりました。...

"粋で賢いお年寄りが大好きで、文庫化されるとすぐ入手しています。 しかし主人公がここまでのピンチに陥ったのはシリーズを通して初めてかもしれません。杉田比呂美さんの可愛いイラストに騙されました。 日常を少し外れただけの場所で垣間見た、暗く残酷な世界に背筋が寒くなりました。"

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2023/10/13

草さん、凄い元気過ぎてビックリの回。草さんファンの私には、ある種お宝な回。 ハラハラするけど一本筋の通った草さんを再確認し体感した様な回。今回は草さんより、探偵役の台詞が所々沁みた。草さん以外のキャラクターでどんどん草さんワールドが広がって嬉しい。

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2023/06/16

一体お草さんが何に巻き込まれているのか、よくわからないまま、どんどん話が進む。 お草さんは女性としてバリバリ現役なのね。そこがミス・マープルとは違う。 お草さんの人柄と人脈が少年を救った。 久実と一ノ瀬はこれからもすんなりといきそうにないな。辺見や遠藤が一ノ瀬を邪魔しないといいけ...

一体お草さんが何に巻き込まれているのか、よくわからないまま、どんどん話が進む。 お草さんは女性としてバリバリ現役なのね。そこがミス・マープルとは違う。 お草さんの人柄と人脈が少年を救った。 久実と一ノ瀬はこれからもすんなりといきそうにないな。辺見や遠藤が一ノ瀬を邪魔しないといいけど。

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2023/04/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

紅雲町珈琲屋こよみ、お草さんのシリーズも10作目。 今回のお話は、シリーズで一番アクティブで、敵(ヴィラン)が出てくるというか…。でもなぁ、正直これをお草さんでやらなくてもいいように思うんだけど。 風味が変わっただけで評価を下げるのは、固定ファンの悪癖なんだろうけど、こんな寄り道より一の瀬と久美さんの展開とか、前作まで張ってきた伏線を回収するなり、張りなおすなりを読みたかったなぁ。 わがまま言うてすみません。

Posted byブクログ

2023/02/04

久しぶりのレビューです。今後もペースはボチボチですが、よろしければお付き合い下さい。 〈紅雲町珈琲屋こよみ〉シリーズ最新作。もう何作目になるのだろうか。 今回はシリーズ中、最もサスペンスな話だった。 何しろお草さんが新幹線で出会った少年と逃避行をすることになるのだ。 お草さ...

久しぶりのレビューです。今後もペースはボチボチですが、よろしければお付き合い下さい。 〈紅雲町珈琲屋こよみ〉シリーズ最新作。もう何作目になるのだろうか。 今回はシリーズ中、最もサスペンスな話だった。 何しろお草さんが新幹線で出会った少年と逃避行をすることになるのだ。 お草さんとしては人助け、だが報道では高齢女性による少年連れ去り事件として扱われている。 少年の味方であろう関係者たちが次々と姿を消す中で、お草さんは少年を追う者や警察から逃れて少年を救うことが出来るのか。 これまでもちょっとした立ち回りや冒険はあったが、今回はその比ではない。 だが一方でお草さんの味方もまた沢山いて、小蔵屋の久実とその彼氏・一ノ瀬、配送業者の寺田にお草さんの親友・由紀乃、器作家の丹山。 また古い伝手を辿れば大物もいるらしい。お草さんの人脈の広さに改めて驚く。 お草さんだけでなく、一ノ瀬の人脈もなかなかハードだ。探偵事務所を営む辺見なる人物は、彼の物語だけでも一冊出来上がりそうなほどハードボイルドだ。 これだけの味方があって彼らがどんな活躍をするのかと思えば、意外な顛末。 それもそうだ、これは〈紅雲町珈琲屋こよみ〉でありハードボイルドやサスペンスではない。 冒頭と最後に出てきた〈牛亭〉『夫婦』の関係、久実と一ノ瀬の関係、辺見のアレコレ、そして少年ジュンとキョウカ、ユージンの境遇。 この作品で描かれたのは、様々な人間関係や人生。 一見平凡で幸せそうな家庭や家族にも様々な物語があり、さすがのお草さんでも踏み込めない親子関係もある。 大人たちに愛され守られて安心して伸び伸び育つ年頃のジュンが、お草さんが想像もつかない人生を送りお草さんが知らないことを沢山知っている。 自分が一生関わることがないだろうこんなハードなことが、実はごく身近にあったりする。 取り戻した帯留を持って、アンティークショップから真っ直ぐ帰れば良いものを、いつものお節介で寄り道をしたがために巻き込まれたお草さんはともかく、本来行くべき道を一本間違えただけでそういうこともあるかも知れない。 ただシリーズとしてはあまりに異質だったのと、結末がああだったので、読後感としては拍子抜けだったのが残念。 今後も辺見は出てくるのだろうか。彼もまた紅雲町シリーズとしては異質だけど。

Posted byブクログ