君は君の人生の主役になれ の商品レビュー
人により刺さる章が異なると思う。 私は親の章が刺さった。自分の不安を子どもに転化していることに気づかない親、真綿で絞められるかのように徐々に狭められていく子ども。 自分の気持ちは自分でわからないと言いますが、こういう本を読んで現状をチェックしていかないとすぐに楽な方に流れていきま...
人により刺さる章が異なると思う。 私は親の章が刺さった。自分の不安を子どもに転化していることに気づかない親、真綿で絞められるかのように徐々に狭められていく子ども。 自分の気持ちは自分でわからないと言いますが、こういう本を読んで現状をチェックしていかないとすぐに楽な方に流れていきますね。本文は、誤解を与えないよう丁寧に書かれているのが伝わってきて非常に好意を持ちました。
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10代の頃のヒリヒリした感情を思い起こさせてくれた。聞こえのいい「正しさ」に包括されてしまう社会の在りように一石を投じた本。思春期の心の内面についても様々な切り口から論じられている。本書の中での恋の定義は過激だとも思うが、それに反応してしまうこと自体が面白いなとメタ的な視点で読ん...
10代の頃のヒリヒリした感情を思い起こさせてくれた。聞こえのいい「正しさ」に包括されてしまう社会の在りように一石を投じた本。思春期の心の内面についても様々な切り口から論じられている。本書の中での恋の定義は過激だとも思うが、それに反応してしまうこと自体が面白いなとメタ的な視点で読んだ。個人的に収穫となったのは、差別について論じられた箇所。自分自身がいかに差別に対して鈍感であるかがわかった。自分が普段の生活の中でほとんどをマジョリティーとして生きていられる環境にいるからだろう。この自分の立ち位置を意識していないと痛い大人になりそう。著者自身の考え方はかなりとがっていると思うが、この本に触れて平板な日常が少し手触りのあるものとして立ち現れてくる感触を味わえたと思う。じわじわ効いてきそう。
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いっき読みした。おもしろかったんだけど何が印象に残ったかというとパッと出てこない。。 千葉雅也さんの現代思想入門の内容と重なる部分があったように感じる。まあ引用もされていたから影響は受けているでしょう。差異に着目せよという話で。同じレールで競争したりルールメイキングしなくていいぞ...
いっき読みした。おもしろかったんだけど何が印象に残ったかというとパッと出てこない。。 千葉雅也さんの現代思想入門の内容と重なる部分があったように感じる。まあ引用もされていたから影響は受けているでしょう。差異に着目せよという話で。同じレールで競争したりルールメイキングしなくていいぞ的な。 --- パラパラと再読 印象に残ったことあった ・多くの人は自分の生きる実感よりも適応を優先させることで自信を失っていく ・生徒とフラットな関係の先生にいい先生はいない 先生は謎を秘めた存在であり、私がまだ気づいていない何かを感じさせる ・恋というのは好きな人がいるから生まれるのではなく、好きな人がいたら自分の穴ぼこが満たされるかもしれないという思いから生まれる ・親ガチャとはいうけれど、ガチャに当たりはない ワンチャン 当たりがあるだろうという幻想に浸れるだけ ・マイノリティの人は、生まれ落ちた社会がデフォルトで自分用に作られていないことに気づかされる体験をしている ・思考が言葉を与えるのではなく、言葉が思考を作り出す ・親の余計なお世話が子どもの偶然的な未来を奪ってしまう ・子どもの「好き」を質にとる親 ・自己肯定感なんてものは存在しない 自分ひとりで自分を肯定することなんてできない ・自由というのは常に自分自身が揺れ動くことを許容することであり、安定や安心とは真逆の価値観なのです
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10代の時に読みたかった本。 と言いつつも、19歳から20歳にかけて休み休み読んだ。大人(周り)に対する不信感、現実に対する不安に悩まされて、グラグラと揺れていると感じている人に(年齢関係なく)読んでほしいと思う。私がそうであるようにきっと、刺さるものがある
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社会の理不尽さの中で生きる中高生に向けて書かれた本。 理不尽さに乗っからずに自分であるためにどうすればいいのか。でもその理不尽は大人が作ったものだ。それに抗うことを若者に求めるのは酷ではないかとも思った。 簡単には楽にしてくれない本です。
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めちゃくちゃいい本なんじゃないかと思う。大人でも読んでいて難しい部分があるが、学校、恋愛、お金、親、勉強という子どもの関心事、心配事、悩みに関する固定観念を、次々とほどいていき、少しでも子どもが自分のものとしての人生を生きやすくしたいという、本気の本。劇薬。 問題が隠されてしまっ...
めちゃくちゃいい本なんじゃないかと思う。大人でも読んでいて難しい部分があるが、学校、恋愛、お金、親、勉強という子どもの関心事、心配事、悩みに関する固定観念を、次々とほどいていき、少しでも子どもが自分のものとしての人生を生きやすくしたいという、本気の本。劇薬。 問題が隠されてしまっているために大人でもなんか変だなーという違和感だけ持ってた問題がほぐれてすっきりする。
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10代の若者に向けて書かれたものですが、その年代の子どもを持つ親、学校の先生が読むにはいいかと思いました。
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中学生、高校生向けの本だが、これを読んで理解できるのはかなりレベルの高い子だと思います。既に管理社会の中でもがいて生きている大人たちからすると、ちょっと作者の主張に受け入れ難いところはありますが、なかなか刺激的な示唆もあり、自分も反省するところが大いにあるなと思いました。 作者の...
中学生、高校生向けの本だが、これを読んで理解できるのはかなりレベルの高い子だと思います。既に管理社会の中でもがいて生きている大人たちからすると、ちょっと作者の主張に受け入れ難いところはありますが、なかなか刺激的な示唆もあり、自分も反省するところが大いにあるなと思いました。 作者の考えを受け入れるか、受け入れないかは別として、とても良い本だと思うので、中学生、高校生は頑張って読んでほしいし、親も読む価値が十分にあると思います。
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主に中高生に向けた人生の指南書。難しい内容の部分もあり、大人になってから読むと受け入れ難い部分もあるが、若い人たちへの啓発、啓蒙の一冊と言える。
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生きる活動の中に現れる 様々な関係性に対して 感じた違和感を大事にし そこに当てはまる言葉を 自分は探し続けていくのだろうな と思った とても読みやすいと感じたが その現象内容は深く複雑で 読後の身体に反響している
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