オスとは何で、メスとは何か? の商品レビュー
性は連続する表現型として捉えるべきという性スペクトラムの概念を知り、前提に考えることによって、オス・メス(男・女)という2極だけでは理解しづらい事柄、現象、行動について、より正しく受け止め、理解ができるようになると思う。性の意味合い、性とは何なのかを改めて考えるきっかけになった。...
性は連続する表現型として捉えるべきという性スペクトラムの概念を知り、前提に考えることによって、オス・メス(男・女)という2極だけでは理解しづらい事柄、現象、行動について、より正しく受け止め、理解ができるようになると思う。性の意味合い、性とは何なのかを改めて考えるきっかけになった。生命の不思議と奥深さに敬意を示したくなる。多様な性の存在を認識することが、多様性の尊重の第一歩となり、豊かな社会につながっていくのだろう。
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性スペクトラムは人間では最近の概念だが、生物的にいうと進化の過程で当たり前に取り入れられてきた概念であり、サバイブするために必要とされている考え方ということがわかった。つまり、人間は遅れてるんだな。早く男・女という考え方がもっとニュートラルになったらな… エリマキシギのオスとメ...
性スペクトラムは人間では最近の概念だが、生物的にいうと進化の過程で当たり前に取り入れられてきた概念であり、サバイブするために必要とされている考え方ということがわかった。つまり、人間は遅れてるんだな。早く男・女という考え方がもっとニュートラルになったらな… エリマキシギのオスとメスは、縄張り型・サテライト型・メス擬態型オス(それぞれ、ジャイアン・スネ夫・のび太っぽい)がいる。縄張り型は1番強いので、1番にメスを選び交尾する。サテライトはメスが複数いる時に、おこぼれをもらう。メス擬態は見た目がメスっぽいので追い出されることもないので、安心して交尾をする。おもろ。 性は生涯変化する。乳児は性器以外特徴がないため、ニュートラル→第二次性徴を経てオス・メス100%に→老化とともにニュートラルに近づく。 カクレクマノミは状況によって自在に性転換を行う。 チョウチンアンコウのオスはメスの10分の1しかない。メスに食いついたオスはメスに吸収され、精巣だけが残る。 シャチやクジラは生殖可能年齢を超えた「おばあちゃん」が長い経験から餌が豊富な海域を知っているため、餌が少なくなった時期にその海域へと群れを導くことで、群れに利益をもたらす。 ハダカデバネズミは、体が大きな女王のみが発達した卵巣をもち、繁殖することが可能で、その他の小型のメスは卵巣が発達していないので子供は産めない。女王は女性ホルモンがたっぷり入った糞を他のメスたちに食べされることで、養育を担わせている。
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一気に読んだ。おもしろかった。性スペクトラム。 以下メモ。 オスとメスは対局な存在ではない。 エリマキシギ3種のオス、ブルーギルスニーカーなど。メス擬態化のオス。オス何%?これは生涯変わり続ける。 環境、化学物質による人工的なメス化が進行。 魚、一夫多妻制はオス縄張り、小さいオ...
一気に読んだ。おもしろかった。性スペクトラム。 以下メモ。 オスとメスは対局な存在ではない。 エリマキシギ3種のオス、ブルーギルスニーカーなど。メス擬態化のオス。オス何%?これは生涯変わり続ける。 環境、化学物質による人工的なメス化が進行。 魚、一夫多妻制はオス縄張り、小さいオスが100%メス化、たまたま出会ったオス同士でも子孫が残せるようになど。 チョウチンアンコウ、オスはメスの1/10でメスに吸収。 ウミガメやワニは産んだ卵の温度で性別が決まる。温度依存的性決定。 ハダカデバネズミは女王ネズミしか子ども産まない。小さい周りのメスネズミは女王が産んだ子を育てる。女王の糞を食わされてホルモンを上げて。 おじいちゃんは役に立たないから短命。
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