水底のスピカ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
和奈が自分と重なるところが多かった。 わたし自身、たくさんの資格をとってもどこか満たされない。『何でもない自分』にと感じていて空虚だった。 肩書きが欲しい、賞賛されたい。というちょっとした見栄は簡単に満たされるわけでもない。 だから、和奈が美令や更紗に抱く劣等感に似た感情は共感した。 その一方で、清太視点が描かれないのが気になった。 作中で出てくる犬は感情に寄り添うことができるの象徴的存在なのかなと思った。 清太は目立つ存在ではあるけど、人間関係をフラットにみていてとても純粋だからだ。 美令を『東京の人』と色眼鏡で誰もが見ているなか、純粋に美令に惹かれていたのは清太だけだから。 何も考えていないと清太は周りから見られていたけど、進路の話で公務員の仕事の事を考えていたり、美令を同窓会に招く手筈を考えていたりと素直に物事を捉え、突破口を開こうとする清太は太陽みたいだった。
Posted by
容姿端麗頭脳明晰の転校生汐谷美令。北海道白麗高校に転校してきた。クラスで孤高を演じる松島和奈。クラスカースト上位の城之内更紗。神様の見張り番をしている美令。海に近づくことができない更紗。色々な思いを内包しながらの学校生活が始まった。 読み始めて…うーん、これ最後まで読めるかなぁ、...
容姿端麗頭脳明晰の転校生汐谷美令。北海道白麗高校に転校してきた。クラスで孤高を演じる松島和奈。クラスカースト上位の城之内更紗。神様の見張り番をしている美令。海に近づくことができない更紗。色々な思いを内包しながらの学校生活が始まった。 読み始めて…うーん、これ最後まで読めるかなぁ、と思ったが読めた。美令の雰囲気から、成瀬シリーズみたいなものも思い描いていたけれども、全然違う。意味深な秘密もあるようだったので、SF的な方向になるのかとも思ったが、全然違った。普通?の女子高生達だった。
Posted by
最後がすごく美しかった。 東京からの転校生で、パット見ただけで視線を奪ってしまうような美令。私は普通の人とは違うと一線を引いている和奈。一軍のリーダー格の更紗。自分に持ってないものを持つ人に嫉妬や疎外感を感じたり、私のことなど他の人は分からないと一線を引いたり、交じり合わなそう...
最後がすごく美しかった。 東京からの転校生で、パット見ただけで視線を奪ってしまうような美令。私は普通の人とは違うと一線を引いている和奈。一軍のリーダー格の更紗。自分に持ってないものを持つ人に嫉妬や疎外感を感じたり、私のことなど他の人は分からないと一線を引いたり、交じり合わなそうな3人が、修学旅行をきっかけに関わっていく。最初はぎこちない感じだったが、一緒にいろんな経験をしてお互い隠していた気持ちも話して、最後にはみんなの気持ちが一つとなり大親友になっていく。 最後のみんなで海に行って同じ景色を見る様子が仲の良さが伝わってきて感動的だった。 乾ルカさんの他の作品で出てきた舞台や設定が再び感じられたのもよかった
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
おまえなんかに会いたくない、を読んでからの こちらだったのでどんなスクールカースト劇場が 始まるのかと思ったら良いお話で一気読みしました! 登場人物の行動や発言の背景もわかりやすく、 瑠璃ちゃんとアヤミちゃんが繋がったり面白かった。みんなの成長にほろり。 個人的には付き合っちゃえよ♡って2人がいたけど、小説内で付き合うまで進展しないからこそ最後のシーンでキラキラの海を想像しました。
Posted by
まさに青春群像劇って感じ。高校生のリアルな肌感にぐさぐさ刺される。美令仲良くなりたい。友達になる/なれない の線引きの難しさって本当に高校生特有じゃない? 高校生の3年で一生の友達作るって厳しい……。 てか、1年でこのレベルの3部作完成させてる?? 脱帽。
Posted by
誰でも、自分が一番辛い、悲しいと思い、人と比べたがる。犬のように寄り添って、共感できたらいいのに。 5人の友情が、いつまでも続きますように。
Posted by
星4.5って感じ 感性が擦れちゃったから高校生の下らない小競り合いに見えちゃう部分もあったけど、 悩みを勝手に他人と比べたり、自分には出来ないと決めつけたりすることって大人になってもあることだなと思った 諦めたくないね
Posted by
青春群像劇です。 個人的に好きな青春ものです。 若者の自他との葛藤は面白いです。 ミステリアスなヒロインも魅力的でありました。 ヒロインの神様とはなんぞやが引っ張りすぎかも読んでてもやもやが続く。最後まで分からないままで描くのかとおもいました。 その割に、神様の意味は自然で腑に...
青春群像劇です。 個人的に好きな青春ものです。 若者の自他との葛藤は面白いです。 ミステリアスなヒロインも魅力的でありました。 ヒロインの神様とはなんぞやが引っ張りすぎかも読んでてもやもやが続く。最後まで分からないままで描くのかとおもいました。 その割に、神様の意味は自然で腑に落ちるものでした。両親との対峙シーンの前に小出ししたほうが盛り上がったかなと思う。
Posted by
特定の登場人物に自分を重ねたわけでは無いけど、何となく中学〜高校時代の自分を思い出した。 本の感想に自分のことをあまり詳しく書きたくないとずっと思っていたけど、今日だけは書いてしまいたい、と思ったので 中学生のころ、勉強も部活も生徒会も恋愛も全てが何となく上手くいっていて、注目...
特定の登場人物に自分を重ねたわけでは無いけど、何となく中学〜高校時代の自分を思い出した。 本の感想に自分のことをあまり詳しく書きたくないとずっと思っていたけど、今日だけは書いてしまいたい、と思ったので 中学生のころ、勉強も部活も生徒会も恋愛も全てが何となく上手くいっていて、注目を集めることも少なくなかった。常に明確な目標があって、自分のことを誇りにさえ思っていたし、実際本当に手本のような優等生だったと思う。 でも中学3年の時、テストでの校内順位、部長として成績を残すこと、生徒会長、色々なことが重なって限界を迎えていた。 気づいたら体が震えるくらい追い込んで練習をしたり、泣きながら勉強したりすることが増えた。 この頃から弟は勉強せずとも頭が良くて、部活でも全国へ行き、世渡り上手で独特の価値観とユーモアがあってどんなに努力しても敵わない部分を沢山持っていると感じるようになっていた。 そんな時私の母だけは全てを受け入れて、泣きながら勉強する私の側にただ居てくれて、ベットに入って朝方まで弱音を吐いた時には次の日どんなに早くても話を聞き、私の弱い部分も否定せず、そして思っているけど言えないことを言語化してくれた。 姉弟間で平等に思いやり、自分の心配を表に出し過ぎていないのに愛情を感じさせる母の育て方は素晴らし過ぎると思う。 高校生になった私は、適当をうまく使うことを覚えて、清太のような友達と仲良くなり、気づいたら中学生の頃に持っていた悩みを乗り越えていた。 でも私はこの本を読んで、ただ自分にも人にも期待しなくなり、目標を明確に決めたり人に話したりすることが無くなっていたことに気がついた。 きっと失敗することを恐れていたし、期待してそれが外れることが嫌だったのだと思う。 完璧主義では無くなったと思っていたし、友人や知人からもプライドが一切無さそうと言われることが多いけれど、きっと今もプライドは高いままだし、バカを演じて、適当に生きているという感覚でいることでそのプライドの高さを見せないように守っているのだと思う。 これに気がついたからと言って、すぐに変えられるかと言われたら正直難しいけど、私も一歩を思い切って踏み出してみたいと思った。 ちょっとくらい欲張った仕事と人生の目標を持ってみようかな、
Posted by
皆んなそれぞれに悩みとか葛藤があって、 それは自分だけだと思ってて。 でも、それが自分だけじゃないんだと気づけるほど 話したり相談したり、そこから友情は育まれていくのかも。 ちょっと気になったのは、 登場人物,もうちょい少なくても良かった気がした。
Posted by
