ぼくたちはまだ出逢っていない の商品レビュー
漆で繋がる物語。陸と美雨の交互の視点で進んでいく。最初はあまり関わりのなかった2つの世界戦が次第に繋がっていくところが面白かったです。
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大好きな1冊です。 みんな苦しんでいるんだなって思うと自分の悩みがちっぽけな気がして不安になりましたが皆が皆色んな規模の色んな種類の苦しみを抱えている、と思い直すことができました。
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金継ぎの、「割れたものを割れた形も尊重して修理する」という伝統技能が、傷ついた心が元通りになる姿に抽象化されるのは使い古された表現であると感じます。 金継ぎは金継ぎだから美しい、で良いと思うんですよね。もっとストイックに金継ぎの世界を表現してくれて良かったんじゃないかと思ってしま...
金継ぎの、「割れたものを割れた形も尊重して修理する」という伝統技能が、傷ついた心が元通りになる姿に抽象化されるのは使い古された表現であると感じます。 金継ぎは金継ぎだから美しい、で良いと思うんですよね。もっとストイックに金継ぎの世界を表現してくれて良かったんじゃないかと思ってしまいます。 漆を採取する時、木に畏敬の念を持つのはわかります。でもそれを自分に当てはめて抽象化するのが鼻白む。漆が傷つくのと人間が傷つくのは違いすぎるよ。 批判から垂れ流しましたが、金継ぎをテーマにした小説は初めて読んだので、少女が京都の街で器に出会う様や、骨董作品の表現をうっとりと楽しませていただきました。金継ぎの世界をもっと読みたいなぁ〜。
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クラスメートに執拗な暴力をふるわれている中3の陸 イギリス人の父、英会話の幼児教室講師の母、人懐っこい弟、家族との暮らしはあたたかい そして、陸の輪郭を描いてくれる親友の樹がいる 再婚した母と、再婚相手の住む京都に引っ越してきた中2の美雨 とつぜん出来た義父と1つ年上の兄に気をつかうばかりで馴染むことが出来ない 学校ではサッカー部エースの兄の妹として目立たないよう息をひそめて過ごしている 美雨は月の金継ぎをほどこされた器と出逢い、陸は漆と出逢い、樹は一緒に歩いてくれる女の子と親友を通して出逢う ○自分も『世界!ニッポンに行きたい人応援団』のファンで金継ぎの回見てました。ので、金継ぎの物語と聞いて思いだしていたら、よもやよもやでした。作家さんが素敵と出逢うと物語が生まれちゃうのか ○最初、静かな冷たい息をひそめるような物語の始まりだったのが、「出逢って」から目線が前を強く向いて、陸も美雨もわだかまりを振り払うように歩き出した ○迷っても間違っても壊れても、というメッセージが届くといいな
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思っていたよりがっつり漆の話だった…。表紙とタイトルからは想像できなかったけど、途中で表紙に金継ぎが表されているのを発見。素敵なデザイン。 壊れても修復できる。修復したからこその美しさがある。最後、三人が笑っててよかった。
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児童書。 親の再婚、引っ越し、闘病、いじめ…登場人物の中学生がそれぞれ悩みを抱える中、「金継ぎ」が三人をつなぎ合わせ、乗り越えていく。 日本の伝統工芸である漆、金継ぎというものをテーマにもってきたところがよかった。 古いものを大切にすると同時に、新たなものも生み出す感覚は、確かに...
児童書。 親の再婚、引っ越し、闘病、いじめ…登場人物の中学生がそれぞれ悩みを抱える中、「金継ぎ」が三人をつなぎ合わせ、乗り越えていく。 日本の伝統工芸である漆、金継ぎというものをテーマにもってきたところがよかった。 古いものを大切にすると同時に、新たなものも生み出す感覚は、確かに人間関係にも大事だなと思った。
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金継ぎに魅せられた中学生の美雨と漆に心を奪われた中学生の陸を軸に物語が展開していく。 それぞれ家庭や家族形態からくる問題を抱えている。 漆と言うと触るとかぶれるもの、という子どもの頃からのイメージしかなかった。 金継ぎについても具体的には知らなかった。 漆の樹液を採取された後の...
金継ぎに魅せられた中学生の美雨と漆に心を奪われた中学生の陸を軸に物語が展開していく。 それぞれ家庭や家族形態からくる問題を抱えている。 漆と言うと触るとかぶれるもの、という子どもの頃からのイメージしかなかった。 金継ぎについても具体的には知らなかった。 漆の樹液を採取された後の木に思いを馳せ、そこに自分の境遇を重ねてしまう陸。 痛みを知る者だけが感じることができる情景かもしれない。 中学生が主人公だが全体に静かに物語が進んでいく。 京都の古い町並みも懐かしい京都弁から浮かんでくる。 陸の親友の樹も含め、問題を抱えながらも前へ進もうとする中学生の姿が爽やかで読み応えがあった。
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さくさく読めて、面白かった。 中3の陸と樹(と大也)、中2の美雨。自分とは何か、家族と友情と金継ぎの話。 美雨は金継ぎに出会ったことで、家族との関係や人との縁を考えるきっかけとなった。 陸と樹の進路といじめと友情。 どこで3人が出会うのかとおもいきや、漆がきっかけでこの3人が繋がった。
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母の再婚を機に京都に引っ越してきた中2の美雨は 新しい家族にも街にもまだ馴染めない。そんな中、出会ったのは骨董屋の美しい器だった。 イギリス人の父を持ち、その見た目からいじめにあっている中3の陸。そんな彼が惹かれたものは「漆」だった。 「金継ぎ」と「漆」に心奪われる中学生たちの物...
母の再婚を機に京都に引っ越してきた中2の美雨は 新しい家族にも街にもまだ馴染めない。そんな中、出会ったのは骨董屋の美しい器だった。 イギリス人の父を持ち、その見た目からいじめにあっている中3の陸。そんな彼が惹かれたものは「漆」だった。 「金継ぎ」と「漆」に心奪われる中学生たちの物語。
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「ペイン、ペイン、ゴー アウェイ」 痛いの痛いの飛んでいけ。 金継ぎ。ただ壊れたものを元に戻すだけではない。そこに継ぐ人の想いや美意識など学校加わり美しく生まれ変わる。 漆の深さを知る。 国宝、神社仏閣、文化財など、漆が使われているものばかり。 しかし、漆農家は、高齢化していて、...
「ペイン、ペイン、ゴー アウェイ」 痛いの痛いの飛んでいけ。 金継ぎ。ただ壊れたものを元に戻すだけではない。そこに継ぐ人の想いや美意識など学校加わり美しく生まれ変わる。 漆の深さを知る。 国宝、神社仏閣、文化財など、漆が使われているものばかり。 しかし、漆農家は、高齢化していて、後継がいない。 いつか夢中になれるものに出会いたい。 「心が動くかどうか?動いたらそれを信じて進むだけ。」 小菅センパイが、「また病気になるかもと不安」と言った時の美雨の返し。 「大丈夫です。壊れたら、私がなおします」 強い。 安心する。 不安なモヤモヤが飛ぶ言葉。 呼び継ぎ、欠けたところによく似た他のかけらを継ぐ。しかも美しく。 バラバラに見えるピースでもひとつになると美しい姿に生まれ変わる。 家族も同じかもしれない。 ずっと3人で仲良くしていてほしい。 読後よく見たら、表紙が金継ぎになっていて納得、感動。 再婚家族と金継ぎをうまくつないでいて、良書。
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