猫とメガネ の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
40歳。公認会計士。理性的。高圧的。 全然良いところがない、はずなのにどうしてか嫌いになれない。たぶん、杏樹のことを一途にただ好きだったのが感じられたからだと思う。子供のまま大人になった不器用な人間。可哀想な人。 最後に杏樹と対面するシーンが苦しくて仕方なかった。 「好きという気持ちが曇ってしまった」というやるせなさに胸が痛くて、涙が止まらなかった。 全体を通じてりっちゃんがようやく大人になろうとしていく姿が見られたけれど、遺言や貸金庫、神鳴の日記のあたりのストーリーもちゃんと面白くて好きだった。 信じられないほど読みやすくするする入ってくる文章に驚き。
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軽快に進む物語と登場人物たちの会話のテンポの良さが読みやすい。 神鳴と幾ツ谷の掛け合いが絶妙。 幾ツ谷さんの希望は叶わなかったけど、気持ちよく終わってくれて良かった。 他の住人も個性があって面白い! きっとこれからも色んな問題を喧嘩しながらも解決していくんだろうなと思える終わり方...
軽快に進む物語と登場人物たちの会話のテンポの良さが読みやすい。 神鳴と幾ツ谷の掛け合いが絶妙。 幾ツ谷さんの希望は叶わなかったけど、気持ちよく終わってくれて良かった。 他の住人も個性があって面白い! きっとこれからも色んな問題を喧嘩しながらも解決していくんだろうなと思える終わり方。
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離婚を突きつけられた公認会計士のメタルメガネの幾ツ谷と弁の立つ黒眼鏡の准教授神鳴,二人の丁々発止の言葉の掛け合いが面白い.
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はじめての榎田ユウリさん作品。ずっと読みたかった作家さん。 1冊目は大好きな中村明日美子さんのイラストに惹かれてこちらを。 偏屈不器用黒髪メガネが大好きな私歓喜。 美形辛辣毒舌メガネ(しかも一人称が僕!)が大好きな私歓喜。 頭でっかちな理の駄目っぷりがとても可愛く、そして不憫...
はじめての榎田ユウリさん作品。ずっと読みたかった作家さん。 1冊目は大好きな中村明日美子さんのイラストに惹かれてこちらを。 偏屈不器用黒髪メガネが大好きな私歓喜。 美形辛辣毒舌メガネ(しかも一人称が僕!)が大好きな私歓喜。 頭でっかちな理の駄目っぷりがとても可愛く、そして不憫で笑ってしまう。 蔦屋敷の面々も個性的でとても面白い。 続刊では他のキャラクターについても色々分かってきたりするんだろうか。わくわく。 会話のテンポが良くてつい笑ってしまう。仲良くしろや。 あまりラノベタッチな文章が得意じゃないので心配だったけど、そんなことも無く楽しめた。 榎田さんの他の作品を読むのも楽しみだなあ。
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なんとなくジャケ読み、気分転換にすごく面白かった! 理屈屋同士の会話テンポ、どのキャラもそれぞれ魅力的で楽しい。単巻なのでちょっと物足りない。 そして猫はかわいい。
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40間近のメガネイケおじ×2と子猫。 そして愉快で個性豊かななシェアハウスメンバー。 明るい話かと思いきや、なかなか地に足着いたというかハードな背景というか現実的というか。榎田ユウリ作品だなぁ。 人間関係、人生上手くいくばかりじゃないよってのが多く描かれるよね。でもそんな時に...
40間近のメガネイケおじ×2と子猫。 そして愉快で個性豊かななシェアハウスメンバー。 明るい話かと思いきや、なかなか地に足着いたというかハードな背景というか現実的というか。榎田ユウリ作品だなぁ。 人間関係、人生上手くいくばかりじゃないよってのが多く描かれるよね。でもそんな時にどう立ち直るのか。乗り越えるのか。考えを改めるのか。そこまで描かれているから安心する。 行動心理学やらなんやらウンチクが好きなので「へぇ!」感心しながら読んだ。ディベートもっとしてくれてもいいんだよ。会話がテンポよく、ダラダラせず一気に読んでしまった。 ラストは予想と違ったが、今後が楽しみな終わり方。 むぎちゃがとにかくかわいい。 あと出てくる食べ物無性に食べたくなる。 あとあと 私もB〇Sを仏間に飾りたい(笑) おばあちゃんがアミで吹いてしまった。 名前を覚えた4人は誰だろうとかどうでもいいこと考えてしまった。 シリーズ化するんだろうか? 是非して欲しい。 なんならドラマ化とかできそう。 お互い支えあって生きてくれ。
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順風満帆な人生を送っていた幾ツ谷は、突然妻から離婚を言い渡され、シェアハウス『蔦屋敷』に流れ着く。風変わりな住人と賑やかに暮らしながら復縁を目指す幾ツ谷だが、神鳴の怪しい行動を目撃してしまい―。不器用な心の交流が愛おしい“ひとつ屋根の下”ストーリー。(e-honより)
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「でも人は、正しいか間違ってるかなんてそんな気にして生きてない」 「だいたいは損得と快・不快じゃない?」 今の世の中ってコレが如実に可視化されてるよな。 職業年齢立場、登場人物の抱えている問題の大なり小なりが、自分の何処かに引っかかって痛かったり深く頷いたり。私も猫を連れて蔦屋敷で暮らしたい。
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初 榎田ユウリ作品です。 旅先で読むのにいいかと思い ライトな表紙の文庫本を手に取ってみました。 「人は他人を理解できない」合理的で相手の気持ちを想像するのが苦手な主人公 幾ッ谷(いくつや)は、妻に離婚を言い渡されマンションを追い出されてしまう。 そこに遠い親戚の伯母からの相続...
初 榎田ユウリ作品です。 旅先で読むのにいいかと思い ライトな表紙の文庫本を手に取ってみました。 「人は他人を理解できない」合理的で相手の気持ちを想像するのが苦手な主人公 幾ッ谷(いくつや)は、妻に離婚を言い渡されマンションを追い出されてしまう。 そこに遠い親戚の伯母からの相続の話しが舞い込む。 蔦屋敷と呼ばれるシェアハウスの大家だった伯母、そこにはイケメンメガネの若い夫と風変わりな入居者たちがいた。 出だしの「知識を並べ、理屈やうんちくを言い争う」ディベートのような主人公たちの描写は(おお~どこかで見た風景だ~)と頭のいい近しい人を思い浮かべて、おもしろかった。 主人公がボロボロになって蔦屋敷に転がり込んでからの展開も 軽いテンポで、時折グサッと日常の辛さを衝いてきて、引き込まれていくのに時間はかからなかった。 この作家さんの本 ちょっと探そうと思う。 おすすめです。
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まさに、〝本人に自覚は全くないのだが、他人を傷つける(思い遣れないor想像力がない)発言をする人〟がいるので、周りのツッコミに頷きながら読んだ。 気付いて、変化するだけ素晴らしいと思う!現実では気づいた時には手遅れパターンが殆どだと思うので… 猫と洋くんに癒された。 不器用でも...
まさに、〝本人に自覚は全くないのだが、他人を傷つける(思い遣れないor想像力がない)発言をする人〟がいるので、周りのツッコミに頷きながら読んだ。 気付いて、変化するだけ素晴らしいと思う!現実では気づいた時には手遅れパターンが殆どだと思うので… 猫と洋くんに癒された。 不器用でも、変わっていくこと、受け入れることで関係性を築いていけるんだよね…と自分自身に再確認した1冊。
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