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ファースト クラッシュ の商品レビュー

3.4

12件のお客様レビュー

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2024/05/28

居た堪れない気持ちになった箇所が何度かあり、途中読むのを止めようかと思ったくらい。でも、このエンディングは嫌いじゃない。

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2024/02/11

初恋という熱病におかされるのは一度しかないのは幸福であるのと同時に女であることからは逃れられないことだと

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2023/09/26

父親の愛人の子に初恋をしてしまった三姉妹の話。 初恋が優しく甘酸っぱいばかりのものでは決してない、戸惑い時には相手を傷つけほろ苦い思い出になる様を描写を丁寧に描いている。 なんで彼女らにとって力がそんなに魅力的だったんだろう。そこも含めて初恋ならではなのかな。ファーストクラッシュ...

父親の愛人の子に初恋をしてしまった三姉妹の話。 初恋が優しく甘酸っぱいばかりのものでは決してない、戸惑い時には相手を傷つけほろ苦い思い出になる様を描写を丁寧に描いている。 なんで彼女らにとって力がそんなに魅力的だったんだろう。そこも含めて初恋ならではなのかな。ファーストクラッシュという題名がまさにぴったりな物語でした。

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2023/09/18

直接的な心的描写が面白かった。 でも、本当にこんな考えする人いる?という気持ちが強く、感情移入が一切出来ず、あまり引き込まれなかった。

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2023/08/28

父の愛人の子に恋してしまった三姉妹の物語 父の愛人が亡くなって引き取られてきた男の子、新堂力(リキ) 裕福な家庭に暮らす高見澤家の三姉妹 長女の麗子は「お嬢様気質」 しかしその振る舞いは空回りしているように見える 次女の咲也は読書家で斜に構えるひねくれ者 三女の薫子は天真...

父の愛人の子に恋してしまった三姉妹の物語 父の愛人が亡くなって引き取られてきた男の子、新堂力(リキ) 裕福な家庭に暮らす高見澤家の三姉妹 長女の麗子は「お嬢様気質」 しかしその振る舞いは空回りしているように見える 次女の咲也は読書家で斜に構えるひねくれ者 三女の薫子は天真爛漫 力とは犬仲間のように思っている そんな三姉妹の三者三様の恋模様とその表現 そして母親による力への攻撃 もの凄く歪んだ愛の形なのか? 三姉妹の誰もがそれぞれの方法で力に執着している 麗子が空回りしているのはわかる これ系の物語の主人公として咲也が一番適切なんでしょうけど 色々と拗らせすぎてるからなぁ でも、一番力の事をわかっていたのは咲也なのではなかろうか? だからこそ一緒にはいられないわけだけれどもね すったもんだの末に中年になってから薫子とくっつくというのが一番意外な結末だったな 薫子、うーん薫子かぁ…… ないわけではないけど、憐れんだという意味では三人とも同じなんですけどね 執着し続けた年月の重さか? そんな意味で、母親エンドというルートも有りな気がするんだけどね 家族の中で唯一憐れまなかったから王子様という理屈 この辺が文学的な発想だよなーと思う

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2023/03/18

初恋を3者の視点から描いた本作でしたが、初恋の描き方が凄く印象的でした。 初恋はしばしば小説のテーマになりがちですが、この作品では恋を知らなかった人が、心のモヤモヤを初恋であると認識した瞬間を実にドラマティックに表現しているように感じました。 物語の内容については、3者の個性...

初恋を3者の視点から描いた本作でしたが、初恋の描き方が凄く印象的でした。 初恋はしばしば小説のテーマになりがちですが、この作品では恋を知らなかった人が、心のモヤモヤを初恋であると認識した瞬間を実にドラマティックに表現しているように感じました。 物語の内容については、3者の個性的な性格も相まって、ユーモラスな印象が強かったですが、今時こんな人たちいる?っていう印象もまた強かったです。

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2023/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

買ったまま、積ん読になっていた文庫本。時間が空いた隙に読み始め。 冒頭、次女・咲也の章のスタートのみ、珍しくモタモタと入り込めず…リキの登場からは一気にストーリーに入っていけた。 読み終わって、少女時代の耽美な世界に遊んでしまい、現実世界に戻れず…笑 いつもエイミー作品ではそんな感じになりますが、今作は、自分の年齢に近い登場人物たちが過去を振り返るから、さらにそんな世界に入り込んでしまい、そして、己の年齢に恥ずかしくなる…でも、きっと、私のように感じた、ファースト・クラッシュ体験を持ったオトナの女性たちが世には他にも居るのだろうと勇気付けられる作品でした。 リキの視点からのストーリーで答え合わせがしたいところですが、それは読者の永遠の願いであり、答え合わせがないことが特権でもありますね。

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2023/02/09

はじめての山田詠美さん。 力強い文体と恐ろしく細かい描写に、江國香織さんが好きそうな感じだなぁと思った(泣かない子供の作中で紹介されていた作家さんが山田さん)。 とっても女性らしい作品で、こんなに感情を分析でき、文章にできる力量に乾杯したい。文学の力を実感した。 この作品は本当に...

はじめての山田詠美さん。 力強い文体と恐ろしく細かい描写に、江國香織さんが好きそうな感じだなぁと思った(泣かない子供の作中で紹介されていた作家さんが山田さん)。 とっても女性らしい作品で、こんなに感情を分析でき、文章にできる力量に乾杯したい。文学の力を実感した。 この作品は本当に「女」っぽい。 薫子、よかったね。

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2022/12/27

再読。ハードカバーの時、一回読んでた。 何度読んでも、父親の愛人の子として高見沢家に引き取られ、みなしごとして憐れみをかけられながら、成長するリキの魅力的なことといったら、そりゃあ家中の女性たち、母、長女の麗子、次女の咲也、三女の薫子、お手伝いのタカさんまでも、それぞれのアプロー...

再読。ハードカバーの時、一回読んでた。 何度読んでも、父親の愛人の子として高見沢家に引き取られ、みなしごとして憐れみをかけられながら、成長するリキの魅力的なことといったら、そりゃあ家中の女性たち、母、長女の麗子、次女の咲也、三女の薫子、お手伝いのタカさんまでも、それぞれのアプローチの仕方で近づき、振り回されていく。 リキは憐れみよりも憎しみ罵倒されたほうがまだ良かったんだね。 それが高見沢家では唯一、母のだったんね。 ラストは犬同士の薫子との結ばれる感じで終わる。 中年に近い歳になってるふたりだけど、それだけに年月が必要だったんだね。 ファースト・クラッシュは初恋の意。 初恋は砕けるものだから?

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2022/11/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読。やはり山田詠美さんの恋愛小説は独特で、心を描いているのに肉体的、身体を描いているのに精神的。初恋の手に負えないモヤモヤした揺れが三姉妹の(あるいは母親の)それぞれに描き分けられているのがすごい。

Posted byブクログ