精神障害を生きる の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
生きると働くは地続きだと改めて思う。 ただ当事者からすると死にたいに繋がるきっかけにもなる労働。生きたいと思い、生きねばならないと思い、労働することで人間関係、体力、気力が削られて死にたいに行き着くかもしれない。 本はわかりやすく、親しみやすい文章でいい本だと思う。
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ライフストーリー・インタビューを読むだけでも十分に価値あり。障害者の置かれている状況、思いなどが当事者の言葉で語られることでダイレクトに伝わってくる。公金(障害者手当?)で生活できたらそれでいいじゃん、と最初は思えたが、それでは生きがいがないんだ。考えてみれば自分も定年過ぎて働い...
ライフストーリー・インタビューを読むだけでも十分に価値あり。障害者の置かれている状況、思いなどが当事者の言葉で語られることでダイレクトに伝わってくる。公金(障害者手当?)で生活できたらそれでいいじゃん、と最初は思えたが、それでは生きがいがないんだ。考えてみれば自分も定年過ぎて働いている。精神障害者も同じ。かつて自分の会社にもパワハラモンスターがいたが、この人とかかわるとたいていの人がうつ症状になっていた。当時はパワハラという言葉/概念がなく正論(納期までに必ずすべて行なうことetc)に対し、上司もだんまり状態。いまではパワハラというワードを使うことで救い出せる。概念が一般化することで世の中は変わる。LGBTQも。障害者への理解/概念の一般化を促進し、精神障害者の置かれている状況改善のきっかけとなり得る一冊。
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どこからが「リカバリー」で、どこまでが「当事者」なのか! 普段考えた事なく、通り過ごしてきた自分に気付かされた本でした。また、沢山のインタビューを読んでいくうちに【生き抜く力】を見せられて、果たして自分は?と考えさせられた本でもありました。 ふとタイトルを見たら、『精神障害を生き...
どこからが「リカバリー」で、どこまでが「当事者」なのか! 普段考えた事なく、通り過ごしてきた自分に気付かされた本でした。また、沢山のインタビューを読んでいくうちに【生き抜く力】を見せられて、果たして自分は?と考えさせられた本でもありました。 ふとタイトルを見たら、『精神障害を生きる』であって、まさにその通りだと思います。
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図書館本 精神障害の方のインタビューは興味深いものがありました。 リカバリーとは、ナショナルエンパワメントセンターのコンセプトを簡略化して書くと 自己決定し、支持者と協働している。 充実した友人ネットワークを持っている。 利用者以外の、社会的アイデンティティ 学生、親、労働...
図書館本 精神障害の方のインタビューは興味深いものがありました。 リカバリーとは、ナショナルエンパワメントセンターのコンセプトを簡略化して書くと 自己決定し、支持者と協働している。 充実した友人ネットワークを持っている。 利用者以外の、社会的アイデンティティ 学生、親、労働者など、を獲得している。 自由に選択したツールの一つとして薬を使っている。 情動表現でき、対処できる。その情動の症状にラベルが貼られることもない。 機能の全体的尺度スコアが61以上←大抵の人ご病気と思わない。 生活体験とピアを通し明らかにされた自己の感覚を持っている。 うーん、わかりにくい。 リカバリー、難しい。 リカバリーって何か、本人が決めるという考え方もある一方、そんなの難しくて考えられないよとの声もある。 ソーシャルファームについても興味深い。 一般就労か福祉的就労かの二者択一の時代じゃない。多様な働き方、賛成。 障害有無関係なく、障害有やボーダー的な人などを多数雇用し、給付金等を最小限に。企業的手法で皆対等に働く。 東京都認証のソーシャルファームは、東京ソテリア、ベネッセ特例子会社、デジタルハーツプラスなど。 実情は対等とはいいつつ、雇用支援計画など必要で、矛盾もあるけど、今後どうなっていくのか見ていきたいかも。
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