教養としての「ラテン語の授業」 の商品レビュー
東アジア初のロタ・ロマーナの弁護士であるハン・ドンイル教授の初級ラテン語の授業を書籍化したもの。ラテン語の文法や名句だけでなく、関連するローマの生活とか歴史とか英語の語源など幅広い教養が語られている。さらに言えば半分くらいは人生訓だったり、学生への励ましだったり、自分の体験談だっ...
東アジア初のロタ・ロマーナの弁護士であるハン・ドンイル教授の初級ラテン語の授業を書籍化したもの。ラテン語の文法や名句だけでなく、関連するローマの生活とか歴史とか英語の語源など幅広い教養が語られている。さらに言えば半分くらいは人生訓だったり、学生への励ましだったり、自分の体験談だったり、学生に伝えたい人生哲学みたいなものが熱く語られていた。結局人に傷つけられたのではなくて、人から受け取った言葉を解釈して自分で自分を傷つけてるんだよなぁとか、耳が痛いのは自分の弱点をつかれているからで、それを前向きに受け止めるのが大事だよなぁとか、自分の心の持ち方や辛い人生に希望を持つ心のあり方を熱く語っている感じ。自分で自分を認めて褒めて微笑みかけてあげないと、みたいな。 そこまで押し付けがましい感じでもないし、優しく静かですっと受け入れられる感じもあるけど、もっともっとラテン語の話も聞きたい。 Do ut des 「あなたが私に施したから私もあなたに与えよう」というのはローマ法の債権契約の項に出てくる法律的概念で、西欧の相互主義という対話の基本原理になったそうだ。たしかに今自国ファーストの極右が世界中で幅を利かす中で、相互主義は揺らいでいる。他者に何を与えられるか、与えられるものがあるよう準備しておくことが大事。
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ラテン語の授業というより、人生哲学の授業。ラテン語やその文化や歴史を題材にとりながら、懐深く、かつ、心に染みる人生の応援歌。ラテン語を学ぶとは、難解な文法を少しずつ読み解き、理解しながら前に進む忍耐力を鍛えることに似たり。まさに人生そのものである。
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ずいぶん前に読んで感想を書かないままだったが、爽やかな印象だったような。ただし、基本的に日本人にはあまり好意は持ってはなさげな、なんとはなしの印象がある。
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ラテン語を学習すると言うよりは、ラテン語に関する歴史や時代背景を学びながら、「日常生活をどう満足できるものにしていけるのか」みたいな哲学的思考を考える作品だった。著者とは考え方や物事の感じ受け取り方が同じという訳では無いが、自身とは違った考え方を聞ける良い作品だと思う
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韓国の大学でのラテン語の授業を再現している。ラテン語や古代ローマの文化を通して、「生きること」、「学ぶこと」を見つめなおさせてくれる。各セクションが読者への問いかけで終わっていて、ただ読むだけではなくて、読者に一度たちどまって考えさせる仕組みがあって良いなと思った。
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哲学の授業のようでスラスラ読めた。 ラテン語を本格的に教えてくれる訳では無いが、ローマの時代の歴史などと絡めた説明がとても面白かった。
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語学書ではなく、ラテン語を軸とした随筆。古代ローマからキリスト教、著者のイタリア留学など幅広い。 ラテン語は難しい! 古代ローマでは「男性間の淫乱罪」があり、紀元前149年「スカンティニア法」により金貨100枚の罰金刑に処せられていた。 一口に古代ローマといっても、古代ローマは長いので、年代によって法や習慣が変わってしまうことが、私にとって学ぶ上での難点だ。 古代ローマは同性愛に寛容だと思っていたし、罰金刑は初めて知った。 女性間でも罰則はあったのだろうか。
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ロタ・ロマーナ(バチカン裁判所)の弁護士をしている著者が、自国の韓国の大学でおこなったラテン語の講義の記録をもとにした書。今の時代、教会の裁判所とはどんな役割を担っているのか、ちょっと想像できないがそれはさておき。ラテン語の文法の話も出てくるが、それ以上にラテン語のさまざまな言葉...
ロタ・ロマーナ(バチカン裁判所)の弁護士をしている著者が、自国の韓国の大学でおこなったラテン語の講義の記録をもとにした書。今の時代、教会の裁判所とはどんな役割を担っているのか、ちょっと想像できないがそれはさておき。ラテン語の文法の話も出てくるが、それ以上にラテン語のさまざまな言葉を通じて、歴史、宗教、哲学、そして人生について考える書と言った方がよいだろう。宗教者として学生たちに語りかけている言葉が、静かに心のうちに流れてゆく。日常の些細なことでざわついた心を落ち着かせるように静かに語りかけてくる。 歴史的なラテン語の格言なども多く引用され、ラテン語の入門書としても面白い。ただ、文法上の説明については、疑問を呈するSNSがあるので、若干の注意が必要であろう。しかしそれを差し引いても読むに値する。
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ラテン語について学びたかったのに、人生教訓本というか、豆知識本というか……自分が求めていたものとは違った。語学をしたい人向けではない。
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この先生の授業を生で受けてみたいと思わせる一冊だった。少し経ってからもまた読みたいと思った。 中身はラテン語の単語やフレーズから、その背後にある文化的な意味や歴史、宗教のことなどを解説していた。 また、最後の方はラテン語を通じて哲学を学んでいるように感じた。より良い人生にするための哲学をラテン語を通じて教授してくれる一冊だった。
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