チャンス の商品レビュー
『おとうさんのちず』の絵本とつながる話が書かれています。第二次世界大戦の中、旧ソ連に逃げたジュルビッツ一家のノンフィクション。餓えと暴力と恐怖の中で、物語に救われる場面があります。 読み応えのある児童書です。
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絵本作家の著者が第二次世界大戦開戦後ポーランドから逃れて場所を転々と移動しながら難民として過ごした子ども時代の過酷な体験を綴った自伝。 豊富なイラストと平易な文章で読みやすい。辛く厳しい生活の中でも家族のエピソードには愛とユーモアを感じられた。 本書のタイトルはユダヤ人であるユ...
絵本作家の著者が第二次世界大戦開戦後ポーランドから逃れて場所を転々と移動しながら難民として過ごした子ども時代の過酷な体験を綴った自伝。 豊富なイラストと平易な文章で読みやすい。辛く厳しい生活の中でも家族のエピソードには愛とユーモアを感じられた。 本書のタイトルはユダヤ人であるユリ一家がホロコーストから逃れられたのはまったくの偶然=チャンスだったから。 ホロコーストから逃れられても危険な目に遭い、飢え・貧困・病気に苦しむ難民生活。終戦後に帰国するも安寧ではないのが辛い。 ユリ・シュルヴィッツが戦争を生きのびて数多くの絵本とこの自伝を残してくれたことに感謝。戦後80年の今読んでよかった作品。 過酷な難民生活の日々のユリの支えは絵を描くことだったという。絵本『おとうさんのちず』のエピソードも出てきて本書を読んでから読むと感慨深い。
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絵本作家のユリシュルヴィッツの自ら記した一家のファミリーヒストリー。 親しんでいた絵本作家一家の過酷な体験に驚き、と同時に、あまり親しみのない地域東ヨーロッパの戦中戦後のドキュメンタリーでもある。 ロシアウクライナ戦争の地域も舞台となり、今の時期の和訳も意味がある。 児童書なので...
絵本作家のユリシュルヴィッツの自ら記した一家のファミリーヒストリー。 親しんでいた絵本作家一家の過酷な体験に驚き、と同時に、あまり親しみのない地域東ヨーロッパの戦中戦後のドキュメンタリーでもある。 ロシアウクライナ戦争の地域も舞台となり、今の時期の和訳も意味がある。 児童書なので読みやすく、短い段落に多く区切られ読みやすく、情に訴えず、口語調の一人称でユーモアさえ散りばめられている。本人のイラストがふんだんに使われる。
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「よあけ」などで有名な絵本作家ユリ・ジュルヴィッツの自伝的作品。 ユダヤ人としてポーランドに生まれた作者が、第二次世界大戦の時代をいかに生き延びたか、それは「偶然(チャンス)」に助けられたから。それも何度も何度も。 チャンスは良い事よりも悪い事の方が多かったが、結果的には最悪の事...
「よあけ」などで有名な絵本作家ユリ・ジュルヴィッツの自伝的作品。 ユダヤ人としてポーランドに生まれた作者が、第二次世界大戦の時代をいかに生き延びたか、それは「偶然(チャンス)」に助けられたから。それも何度も何度も。 チャンスは良い事よりも悪い事の方が多かったが、結果的には最悪の事態を逃れ生き延びることができた。当時、運が悪かった人々はもっと呆気なく命を落としていたことだろう。 人間の運命とは全く何が作用するのかわからないものだなぁ。 作者による挿絵や写真も豊富で、子どもでも読みやすい日記のような文章。
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こんな小さな子どもが良く生き延びてくれました。ユダヤ人がドイツやポーランド以外でもこれほど大変な思いをさせられていたとは初めて知りました。今もウクライナやガサ地区、その他世界中で、同じように逃げ惑っている人々が大勢います。ホロコーストの経験すら生かすことのできない人間。なんて情け...
こんな小さな子どもが良く生き延びてくれました。ユダヤ人がドイツやポーランド以外でもこれほど大変な思いをさせられていたとは初めて知りました。今もウクライナやガサ地区、その他世界中で、同じように逃げ惑っている人々が大勢います。ホロコーストの経験すら生かすことのできない人間。なんて情けない生き物なのでしょう。抑止力なんて幻想、政治家と軍需企業の金儲けの作り事です。我々は人間の能力の低さをもっと自覚し、武器は捨てるべきです。
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絵本作家の著者が戦争中に体験した難民としての壮絶な暮らし。短い文章の積み重ねなのですぐ読める。自分たちが助かったのは信仰心や行いの良さではなくただの「チャンス(偶然)」だ、と思えるところに強さを感じた。 イスラエルによるパレスチナでのジェノサイドが続けられている今、著者がこの状...
絵本作家の著者が戦争中に体験した難民としての壮絶な暮らし。短い文章の積み重ねなのですぐ読める。自分たちが助かったのは信仰心や行いの良さではなくただの「チャンス(偶然)」だ、と思えるところに強さを感じた。 イスラエルによるパレスチナでのジェノサイドが続けられている今、著者がこの状況をどのように感じているかも知りたい。
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運の良さ?でユダヤ人でありながら第二次世界大戦を生き延びたユリ・シュルヴィッツの話。生きることは飢えとの戦いだった。というか、親子3人よく生き延びられたなあというか。ただし、戦争を生き延びた後も生活はなかなかラクではなかったなようで、過酷な生活にため息が出る。
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『よあけ』の静寂さ。朝日の美しさ。静かなことば。その作者であるシュルヴィッツのこども時代のお話。 どんな美しい物を見てきた人なんだろうと思っていたが、それだけではなかったことを知った。 ポーランド生まれのユダヤ人だったシュルヴィッツ。生まれた時に、壁紙の花を見ていたことから、絵を...
『よあけ』の静寂さ。朝日の美しさ。静かなことば。その作者であるシュルヴィッツのこども時代のお話。 どんな美しい物を見てきた人なんだろうと思っていたが、それだけではなかったことを知った。 ポーランド生まれのユダヤ人だったシュルヴィッツ。生まれた時に、壁紙の花を見ていたことから、絵を描く人になると確信したおとうさんが、聖書に出てくる芸術家から名付けたという。 第二次世界大戦の戦火と、ナチスドイツからの迫害をのがれるため、国境を越えソビエトへ。しかし、満足に食べらるだけの食料もソビエトの市民権も得られず、北極近くの寒い居留地での厳しい暮らし。ドイツとソビエトの不可侵条約が破棄されると、全く文化の異なる南部のトウルキスタンへ。『おとうさんのちず』の話はここでの話だ。 戦争 病気 飢え、人の裏切り 自然の厳しさ、戦争が終わって祖国に帰っても、ポーランドの人から権利を奪われるとして、歓迎されず、フランスからイスラエルへ。 そんな逆境の中、絵を描くこと、お母さんが語る物語で想像の世界に思いを巡らせること、おとうさんからは絵を描くことを褒めらて、心を満たしたシュルヴィッツ。 題名のチャンスには、機会と言う意味の他偶然という意味合いもあるとのこと。 数々の偶然によって、生き延びたシュルヴィッツ一家を表した題名である。 戦争の現実が言葉と挿し絵を通して痛いほど伝わってきた。 シュルヴィッツの絵本を再読したい。
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「よあけ」「あめのひ」などの絵本作家である著者の自伝。第二次世界大戦直前にボーランドに生まれたが、ユダヤ人であることからナチスの進攻から逃れてソ連へ逃れる。ソ連の国籍を取得しなかったことで難民居留地へと移動させられる。寒く厳しい居留地での生活から、戦後戻ったボーランドでの生活、生...
「よあけ」「あめのひ」などの絵本作家である著者の自伝。第二次世界大戦直前にボーランドに生まれたが、ユダヤ人であることからナチスの進攻から逃れてソ連へ逃れる。ソ連の国籍を取得しなかったことで難民居留地へと移動させられる。寒く厳しい居留地での生活から、戦後戻ったボーランドでの生活、生き残った親戚を頼って移ったパリでの生活。たくさんの挿絵とともに描かれた彼の人生は、想像を絶する。 冒頭の空爆で破壊されたワルシャワの体験は、今のウクライナを思い起こさせ悲しさが増した。
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戦争下な生活の大変さ、つらさが伝わる作品。1章の中でも、イラストや写真など解説も丁寧でとても読みやすい構成になっている。作者の絵本とともに紹介したい。高学年から。
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